保育士×心理カウンセラーって?

親子の手

保育士×心理カウンセラーだからできること

はじめまして。札幌の『カウンセリングルームこころの羽』に新たに心理カウンセラーとして入社しました佐々木啓太と申します。
よろしくお願いいたします。

佐々木啓太
はじめまして。佐々木啓太(ささきけいた)と申します。

簡単に自己紹介をさせていただきます。
私は専門学校及び大学卒業後、4年間保育士として、児童デイサービスで発達障害のある子どもたちの療育を行ってきました。

在職中に岡本先生と出会い、「質の高いカウンセリングをもっと身近に。」という志に共感し、カウンセラーの道を選びました。
保育士としての経験と心理学を組み合わせるとどんなことが出来るのかをお話していきたいと思います。

子育てに心理学をとりいれると…

子育てと心理学って関係あるの?と思われるかもしれません。
実は保育士の養成学校では『発達心理学』という教科を勉強するんです。

人間の発達段階を明らかにして機能的意味を解明する分野を指す…という風に少し難しい話が続くのですが、要するに幼児期や乳児期の子どもの課題を理解し、子どもたちの成長を促すために勉強をします。

発達心理学は心理学の分野の一つなのですが、子どもの理解のためにも心理学は重要になってきます。
また、理解することでお母さん、お父さんの気持ちも楽になります。

内田伸子先生の『子どもの見ている世界』の中にこんな実験があります。

生後10か月の赤ちゃんとお母さん100組に来てもらい、赤ちゃんに犬型ロボットを見せます。
どの赤ちゃんもそれを見てびっくりしてみていました。その後の反応は2通りに分かれました。

1.不安そうにしてお母さんの顔をみる(これを社会的参照と言います。)。
2.犬型ロボットを興味津々にみる。

8ヶ月後に同じ赤ちゃんに同じ実験をすると1の反応をした子は同じようにお母さんのほうを見ました2の反応をした子も同じようにロボットに釘付けになりました。

犬と子供
同じ体験でも子供の性格によって反応は異なります…

この実験から1の反応をした子は「物語型」、2の反応をした子は「図鑑型」というタイプ分けされました。

ここから「物語型」の子は人に興味を持つ気質があり、「図鑑型」の子は物やモノの変化、動きに興味を持つようなのです。

このタイプの違いによって適する言葉がけが変わってくるそうなのです。

物語型の子には雨の日に自転車で出かけようとする子に「○○が怪我をすればママは悲しい。だから気を付けてね」というと「うん」と返事が返ってきます。

内田伸子著『子どもの見ている世界』 より

しかし図鑑型の子にはこれが通じず、

「今日は雨で地面が濡れていて、ブレーキを掛けると摩擦抵抗が少ないからすべりやすい。だから気を付けてね。」というと初めて「うん」とうなずくそうです。

内田伸子著『子どもの見ている世界』 より

少し「ほんとかよっ!」とおもってしまいそうな話ですが、その子のタイプを親が知っている事でその子にとってわかりやすい言葉が解りお互いにコミュニケーションがしやすくなるんですね。

この“気質”というのはパーソナリティというものに関係していきます。
パーソナリティは成長につれて形成されていくものなのですが、一番中心に“気質”があります。

これは生まれ持ったもので変えることが出来ないものです。
その人の価値観や考え方の中心になるのです。
それを知り、理解してあげることで「なんでいうことを聞かないのっ!」と怒ることが少なくなったり、悩むことも減り、かかわり方が考えやすくなるんです。

現代の子育て、これからの時代の育児

現代はAIなどの技術も発展し、多くの仕事がなくなるといわれていますね。

今の子どもたちが大人になった時に困らないためには…ということで、今注目されているのが非認知能力です。

これは「目標に向かって頑張る力」、「人とうまくかかわれる能力」、「感情のコントロール」などのIQテストなどで測れない能力です。

これを育てるためには?というと遊びが重要だといわれています。
遊びといっても、与えられたものではなく自発的な遊びです。
自発的な遊びの中で自分で発見し、やり遂げることが必要になってくるんです。

「じゃあ、ただ子どもの好きなようにさせとけばいいの?」というかとそれは違います。ここにも心理学が関係してくるんです。

マズローの五段階欲求説というものがあります。

自己実現理論-5段階欲求説
人がやる気を出すためには、各欲求を下から満たす必要があるとされています…

アメリカの偉ーい学者さんが唱えたもので一つの段階の欲求を満たすことで次の段階に行き、一番上には自己実現があります。
つまり「目標に向かって頑張る」んですね。
ただ遊ばせておくのではなく子どもの欲求の段階を満たしてあげることが大事になってきます。

少し詳しく見てみましょう。

一番下は生理的欲求、これは睡眠や排泄、食事といった生きるために必要な欲求になります。

それが満たされると次に安全の欲求です。
身の安全など本人の安全が守られることで満たされます。

次に社会的欲求です。
これは家族やクラス、会社など集団に属すことで満たされます。
そしてその中で認められようと頑張る尊敬・評価の欲求が上にあります。

そして最後が自己実現の欲求です。
大人もどこかが満たされないことでうまくいかないことが起きたりするのですがそれは子どもも同じです。
子どもを子どもとしてだけではなく一人の人間として個人の意思を尊重していくのが大事になってくるんですね。

『こころの羽だからできる子育てのサポートとは

子育てで悩んでいるけど、誰に助けを求めればいいのかわからない。
といった方も多いのではないかと思います。

児童相談所や保育園のほかに一つの選択肢として『こころの羽』もあることを知っていただけたらと思います。

お子さんのことだけではなく保護者の方個人の悩みに対してもアプローチをしていきご家族の皆さんがより気持ちを楽にし、生活していけるよう心の面からお手伝いをしていきたいと考えております。

『カウンセリングルームこころの羽・札幌中央店』佐々木啓太