こんにちは。『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店・札幌中央店』稲葉です。
北海道らしい爽やかな夏を期待していたのですが、じめじめのする日が多いですね。
洗濯物は乾きずらいし髪の毛はうねうねになる←(私の結構なストレス)多湿が得意ではありません。
歴史的猛暑&節電対策に追われる本州の方たちにはお叱りを受けそうですが…
自分の身近に迫ってやっと地球温暖化が対岸の火事ではないことに気づかされています。
今回は自分変えなくてはいけない!!
でも変えたくない。
そんな葛藤を抱えていた頃の体験記を書こうと思います。
◇経験を通して仕上がった自分の価値観
生まれ持った気質や幼少期の親の教育、社会経験を通して身につき「それぞれの形」として内面にしっかりと存在するもの。言葉にすると価値観ってそんなところでしょうか。
私にとって社会人一年目に出会った上司に教え込まれた心構えがその後、転職をしても自分の仕事観として心の根底にあったといっても過言ではないと思います。
かれこれ20数年前ですが私は父が亡くなった後、旭川の実家に戻り地元の菓子製造会社の店舗販売員として勤めることになりました。
その時私が配属された店舗の店長は勤続35年、販売課長も兼任している大ベテランの女性。
その方に「あなたには一年で、店舗一件を運営、管理できる店長になってもらいます」と言われ
その日から修行のような厳しい教育が始まりました。
仕事は自分から見つけなさい。わからないことは何でも聞きなさい。忙しい時は忙しいなりの動きをしなさい。(だけど焦って雑になってはいけない)←めっちゃ難しかったです。背中に目をつけているつもりでいなさい。流動的で正解のない在庫管理。等々…
「仕事は体で覚える。それが基本です」と言わんばかりに自分の意思でその時最善の動きをする。という感覚というか、どうすれば無駄なく効率よく動けるかを常に考えて店舗に立つことを求められました。
動くたびに叱られている。と感じる日もあったし、自分で店長職を希望した訳でもないのに
厳しすぎない?と不満に思うこともしばしば…
ただ、その上司は繁忙期が終われば焼肉を食べに連れて行ってくれ、さりげなく「お疲れ様」と伝えてくれたり、
「閑散期には率先して有休を取りなさい。休みを犠牲にしてまで仕事の没頭する必要なない」とおっしゃり、プライベートと仕事をきっちり分けること。
が集中力を持続する為には必要だと教えていただきました。
1年後には店長として勤務することになったのですが、その上司のおかげで、多少壁にぶつかっても
あの1年と比べれば大した事ない。
と思えて約10年従事する事ができました。
社会人としての礎みたいなものが出来上がった時期だったと思ってますし、感謝もしています。
◇伝わらない!正しいの?間違ってるの?
今までの経験を活かし違う仕事に挑戦してみたい!!と思うのがどうやら私の性分のようで、
ブライダル業界でプランナー。飲食店運営と転職をしました。
まったく違う職種のようですが、先の上司に教えられた仕事観はここでも役立ったと思っています。
後輩たちに「仕事を教える」役割を組織の中で求められるようになってきたとき
自分が経験したことを後輩にも伝える。とういう方針を何の疑いもなく実行していて
「わからない事があれば何でも聞いて」「報・連・相はどんな職業でも必須」が口癖のようになっていました。
ただ、反応や行動がスタッフによって違うのです。
自分が納得するまでじっと考えるタイプや、次は何をすればよいですか?と指示を仰ぐタイプ、忙しいと感じると優先順位がわからなくなってしまうタイプ…
私にとっての「当たり前」が通じないことに焦りを感じる日々…
自分の価値観を否定して、変えなくてはいけないの?
「変えなくては!!イヤイヤ私は間違っていないはず」と頭と心がバチバチ喧嘩状態。
◇違う視点を少々注入してみる
「自分を変えねば」と追い込むのは自分を否定するというマイナスな感情を芽生えさせる危険性も孕んでいるもの。
たとえて言うなら「赤」から「黄色」へ無理やり変更させようとするようなものでしょうか。
それってとっても苦しいし、むずかしい…
それなら「赤と黄色」を混ぜて「オレンジ」にしてみよう。そういう視点に転換するほうがずっと心が軽くなります。
「オレンジ」だって世の中を彩る素敵な色ですしね。
私の場合はほんの少し方向転換をして、「仕事でのお困りごと」をヒヤリングしお互いがすれ違うことなく共存していける方法を考えてみることにしました。
みんな真剣に話してくれてびっくりするやら安心するやら…
岐路に立った時って2択思考の沼にはまりがち。
変わる。変わらない。ちょっとだけ中和。
選択肢を増やすことから一緒に始めてみませんか?
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『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店・札幌中央店』でお待ちしています。 稲葉 彩