断薬について③抗不安薬編~小田の経験から

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の小田です。

今年も残りわずかとなりました。
前回の②から期間があいてしまいましたが、抗不安薬編のラストを今年最後にお届けしたいと思います。

◆当時の症状は?

頭を抱える女性- ストレス

私が処方されていた抗不安薬は、中時間作用型のベンゾジアゼピン系のもので、

①0.5mgを1日3回、朝昼夕食後→2か月半
②0.5mgを1日2回、夕食後と就寝前→3週間
③0.5mgを1日1回、就寝前→1週間

というペースで減薬し、断薬することになりました。
飲用開始から2か月半で減薬を開始し、その後1か月かけて、段階的に断薬したことになります。

日記を読み返してみると、処方された当時の症状としては次のような記載がありました。

「なんとなく心臓がドキドキする感じがある」
「なんとなく息苦しい」
「お店に入ったけど、BGMが大きい」
「食器を重ねる音、新聞をめくる音、今まで気にならなかった音が気になる」
「世の中はかくも音にあふれる世界だったのか」
「近くに人がいるのが嫌だと思ってしまう」
「家族が話しているのを聞いているだけで、体力のケージは下限になってしまった」
「ちょっと緊張して、手が震えてきたから抗不安薬を1錠飲んだ」

これらの記載は①のペースで抗不安薬を飲んでいた当時のものです。
こうして振り返ってみると、特に過敏聴覚に悩まされていたことがわかります。

◆副作用はあったのか?

考える-疑問

私は、昔から薬の効果が出やすい体質らしく、気をつけないと薬が効きすぎて「副作用」の方が強く出てしまうことがありました。

首から胸元まで広範囲の発疹が出たり、顔がむくんで二重がひとえになってしまったり、ふらつきが出て倒れてしまったり。

父や姉も同じように副作用が出やすい体質だったので、これはもう遺伝性のものだから仕方がないとあきらめて、なるべく薬を飲まないような健康的な生活を心がけていました。

そのような経緯もあって、一番最初に病院に行った時にも、漢方でなんとかしたいと考えて、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を処方してもらったのですが、今まで経験したことのないような「生物的な」「生理的な」不安を感じるようになったので、2週間で降参して、主治医の処方に従うようにしたのです。

「副作用的なものがあったのかどうかは、そもそも調子が悪い急性期だったので、ぼんやりしていて、よくわからん」というのが、正直な感想です。

とにかくよく「のどが渇く」ということはあったようで、どのような短時間の買い物であっても、小さなペットボトルを持参するようにして、小まめに休憩を取るようにしていました。

また、夜中に目覚めた時にも、喉の渇きを感じることが多かったので、枕元にペットボトルを置くようにしていました。
ゆえに、頻尿…。

その他、「ふらつき」も顕著に現れていたようで、
「歩いていてもふらつくので、壁に寄りかかりたくなる」
「信号待ちの時に座り込みたい衝動がある」
「料理をする時も、化粧水をつける時も、椅子がないと辛い」

という状態でした。
これは、副作用というよりは、うつの症状としての「倦怠感」が関係している部分もあるかなと思います。

◆調べ過ぎないことが大切

スマートフォン-電話

②の減薬を開始した当時の日記には、「診察で、ふらつき防止のために睡眠導入剤をやめ、夕食後と就寝前に抗不安薬の飲用を集中させることにした」との記載があったので、抗不安薬による副作用的なものがあったとすれば、小田の場合は「ふらつき」と「のどの渇き」でした。

当時、抗うつ薬と睡眠導入剤も飲んでいたので、どの薬の作用によるものか、また、急性期といわれる症状が重く出やすい時期でもあったので副作用と評価して良いのか難しい面があります。

「ふらつき」防止のために、
①外出する時には、ペットボトル持参で小まめに休憩を取る
②歩行中に手すりがあれば、必ず手すりを探してつかまる
③座りたくなったらすぐ座る
④夜中にトイレに行くときには、必ず、壁に手をつきながら歩くようにする

を心がけて対処しました。

改めて振り返ってみると、
①気になる症状を日記に書き留めておき、1週間に1回ペースで行っていたカウンセリングでカウンセラーと話して主治医と話すことを整理する
②①で整理できた要点を、2週間に1回ペースで行っていたクリニックで主治医に伝える
③副作用や薬の情報を「調べ過ぎない」

の3つが私の断薬には有効だったのかなぁと思います。

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