会食恐怖症と診断されてから、現在まで

こんにちは。札幌市の中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岩本です。

前回書いていた今年の目標を無事に30個ほどでしたが、手帳に書き出すことが出来ました。
今年の12月に何個達成出来ているのか、振り返るのがとても楽しみです。

さて、今回は私が“会食恐怖症”と診断されてから現在までどのように過ごし、回復していったかを詳細に書いていこうと思います。

詳しい状況を知りたい方は、是非社会不安障害体験記というブログを読んでみて下さい。(全5回まで書いています。)

会食恐怖症と診断された時…

“会食恐怖症”は簡単に言えば、「人前で食事が出来ない…」ことで、食事をする際に、不安や恐怖を感じてしまい、身体に様々な症状が出現する社会不安障害のひとつとされています。

私は社会人1年目にこの“会食恐怖症”と診断されました。
症状は学生時代からあり、誰から見ても分かるくらい短期間で、げっそり痩せてしまったことがあります。
放置していた期間が長かったためか、体重はモデル体型になれるくらいになりました(笑)

当時はとにかくお昼の時間が恐怖で、野菜ジュースと飲むゼリーを片手にトイレに逃げ込んでいた時期もありました。
職場の飲み会も恐怖のひとつで、先輩方に「もっと食べなよ」と言われると胸が苦しくなりました。

診断された時は、さほど驚きはしませんでしたが、もう一度ご飯を美味しく食べれるようになりたいという気持ちは強くありました。

私が最初に行った治療は薬物療法でした。
うつ病も併発していた私は、抗うつ薬と抗不安薬を組み合わせ、服薬していました。
特に“スルピリド錠”という薬が私の身体に合ったことで、その薬を服薬してからは、少しずつ食事がとれるようになってきました。

ただ、この薬は合わない人は副作用でかなり食欲が出て、過食傾向になり、太ってしまうこともあるそうです。

人前でご飯を食べるために…

人前でご飯を食べることに恐怖や不安を感じていた私は、休みの日も自宅に引きこもりがちになっていました。

自宅で食事が少しとれるようになったからは、リハビリ期間として、最初に母とご飯を食べに行きました。

ご飯もまずはハンバーガー等の軽食からスタートし、最終的にはラーメンやお寿司等の少し重めの食べ物に変化させていきました。

母との食事に自信が持ててきたところで、次に気の知れた友人とカフェに行きました。
それがクリアできたところで、ランチや夕食に行き、最後は職場の先輩という難題もクリアできるほど回復しました。
具体的には休職して2ヵ月程であったと思います。

食事も人前で全て食べようとは思わずに、食べれる分だけ食べようという思いを持っていました。
この場に行けたことだけでも進歩だと思いながら、リハビリ期間を過ごしていました。

体力勝負の仕事であったために、人前で食事をとれるようになることは復職する際の大前提でした。

その後…

復職後は慣れるまで時間はかかりましたが、徐々に人前でもご飯を食べれるようになりました。
職場に全て自分の症状をお話したり、同じチームに居た同期に協力してもらったこともひとつの早期回復の要因だったと思います。

薬自体はすぐにやめることが出来ず、1年ほど服薬していましたが、依存性が高いと言われている抗不安薬を飲まずに生活することが出来るようになっています。

私がカウンセリングと出会うのはこの出来事のもう少し先になるので、当時カウンセリングを使用することが出来ませんでしたが、あの時カウンセリングを使い、自分を見つめ直す機会やSOSを出していたら、何か変わっていたかもしれないと思うこともあります。

“会食恐怖症”は他人に理解してもらえない疾患のひとつでもあります。
現に私も当時付き合っていた人に全く理解してもらえず、辛い時期を過ごしていたこともありました。

自分の病気について話すことは勇気のいることかもしれませんが、話すことで楽になること、共感を得られて、安心できること等、たくさんの発見をすることが出来ます。

そのどこにも行き場のない気持ちを『カウンセリングこころの羽』で解消しませんか?

私の体験談や対処方法などもお話させて頂きますので、お気軽にご利用ください(^^)

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岩本望未