疲れにくい毎日のために「選択肢を減らす」

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の山内です。

少しずつ日が長くなってきているのを感じますが、まだまだ寒い日が続いています、皆さまいかがお過ごしでしょうか。                  

さて、今日は、以前は毎日とても疲れやすかった私が、取り入れて良かったと感じている、疲れにくい過ごし方の一つ、「選択肢を減らす」についてお話させていただこうと思います。

スマホケースが選べない⁉︎

皆さんは、選択肢の多さに疲れた経験ってありませんか?

私がそれを実感したのは、些細なことすぎてちょっと恥ずかしいのですが、「スマホケース選び」がきっかけでした。

有名なアイエンガー教授の「ジャムの実験」で、「選択肢が多いのは必ずしも良いことではないのね」という認識はあったんですが、自分はたくさんの選択肢の中から選べた方が楽しいし、満足感も高いだろうと思っていました(ジャムの実験が気になった方は、面白いので是非、ネット検索してみてくださいね)。

しかし、10年ほど前に初めてiPhoneを持った頃から、「選択肢が多すぎてへとへと」を機種変更のたびに実感するようになりまして…

私は以前、身に付けるものや部屋に置くものへのこだわりがすごく強いほうでした。

生まれつきファッションセンスが無く(自他ともに認めています(笑))、洋服は自分の好みよりも他人が勧めてくれたものを選ぶようにしている反動もあってか、小物や雑貨、家具などは、商品より高い送料を払って遠くから取り寄せてでも、これだ!という一品を選ばないと気が済まなかったんです。

高額な商品には怖くて手が出せない、良く言えば倹約家な私ですが、周りの人が持っていないものを見つけて、「それどこで見つけたの?」と言われたい欲がとても強く、スマホケース探しは本当に大仕事でした。

種類が多いんですよね、iPhoneケースって。

店頭に並んでいる商品が気に入れば早いのですが、私の場合、「いや、ネットで検索したらもっと良いのがあるかも…」と考えてしまうのでネットショッピング派でした。

まずは通販サイトを一通りチェックし、それでは飽き足らず、よほど気に入れば取り寄せようと海外のサイトもチェック、最後に手づくり雑貨の販売サイトで一点ものもチェックしたりすると、夜通しさがす羽目になり…そこから何とか3~4つに候補を絞り、1つに絞り、何色にするかでまた迷い…と、相当な時間を費やしていました。

さがしている時は、「人と被らないものが見つかるかも!」という高揚感で楽しいのですが、何千点と目を通した挙げ句、最初の20個目くらいで目にしていたアレが一番良かったな…となることも多く、次第にこの無駄な作業をやめたいと思うようになりました。

選択肢の減らし方いろいろ

スマホケースの例では、そもそも一点ものが見つかりやすい手づくり雑貨サイトからさがし始めることや、あらかじめ色や形のイメージをある程度絞ってからさがすこと、「一時間以内には必ずポチる」をルールにしたことで、問題は解決できました。

そうやって見つけたスマホケースをいざ使い始めてみると、夜通しさがして何千分の一で選ばれたケースと何ら満足度が変わらなかったりもして…今では、物へのこだわりそのものも適度に減ってきたように思います。

毎日の生活でも、選択肢を減らすとうまくいくことは、意外とあるようです。

例えば、「今晩何食べたい?」という質問だと「なんでも良い」と返事が返ってきがちだけど「今晩カレーか肉じゃがならどっちが良い?」だと、メニューが決まりやすいとか…

「どっちでも良い」と返ってきた場合でも、少なくともこのどちらかで良いのね、というところまでは絞れます(笑)

40代になり、10代や20代の皆さんを見ていると、未来に無限の可能性が広がっていて良いなぁと感じますが、思い返すと、選択肢が無限に広がっているのって、しんどかったなとも思うんです。

「自分はどの道を選んで何を頑張れば、将来幸せな大人になれるんだろう」という、誰も正解を教えてくれない悩みを抱くわけですもんね。

そんな時の選択肢の減らし方があるとすれば…まずは当てずっぽでも、どれか一つをやってみるのも手かなと思います。

AもBもCも正解に思える、どれが正解か分からない!!と悩んでいる時間で、とりあえずAの方向にちょっと歩き出してみる…そうすると、割と早めに「Aは…無しだな」と感じてBとCに絞れる可能性が出てきますし、「当面はAの方向で行ってみよう」という気持ちになるかもしれません。

そうやって選ばかったBやCの道を、10年後に歩むことになったりするのも人生の面白いところですが、長くなるのでその話はやめておきますね(笑)

次回は、不要な選択肢を手放すのに役立った、「ToDoリスト」について書かせていただこうと思います。

疲れにくい毎日がすごせるように、少しでもお役に立てたら嬉しいです。

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』山内彩子