調子がイマイチなときは…

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の小田です。

↑の写真は、美瑛の池で撮影した、睡蓮です。
ところで、「睡蓮」と「蓮」の違いってご存知ですか?

水面に浮かんでいるように花が咲いているのが「睡蓮」で、茎があって水面よりずっと高いところで花が咲くのが「蓮」なんですって。ついこの間、知ったばかりの知識を早速シェアしてみました。
私は知りませんでしたが、これって常識レベルでしたか?(;^_^A

今回は、最近調子が上がらないな、やる気が出ないな、なんとなく気分が落ち込むな、というときの過ごし方について考えてみたいと思います。

◆自分の調子は何点ですか?

こちらが「蓮」ですね。

まず、「自分の調子が良い」のか、「まずまず」なのか、「あまり良くない」のか、それを自覚できているかどうかが最初のポイントです。

「あまり調子が良くないな」と思ったら、今度は、「体調面は何点だろう」「精神面は何点だろう」と、「身体」と「こころ」に分けて考えてみましょう。

体調面は、身体の中で痛い、だるい、不調がある場所はないか、食欲がない又は食欲が止まらず、胃がいっぱいになるまで食べていないか、寝つきに1時間以上時間がかかっていないか、朝までの間に途中で目覚めることはないか、途中で目覚めた後にまた眠ることができるか、朝起きる時にスッキリ起きられるか、適度に歩く体力があるか。

精神面は、未来のことを考え過ぎて「不安」に感じる時間が増えていないか、過去を振り返って「後悔」に頭がいっぱいになっていないか、落ち込むことがあった時に、家に帰った後には「切り替え」が出来ているか、今までできていたことが「面倒」に感じるようになっていないか。

いかがでしょうか。
「体調面は70点だけど、精神面は20点」と精神面の点数が低かった方は、まず「こころを整えること」の実践を通して、体調面に影響が出ることを防ぎましょう。

体調面が低かった方、体調面も精神面も低かった方は、まずは体調面を整える生活習慣を実践して、体調面からアプローチしていくことがオススメです。

◆こころの整え方って?

具体的に、こころを整えるためには、何から始めてみるのが良いでしょうか。
精神面が20点なのは、何が足りてないのでしょう?
多くの場合、様々な思考が頭の中に溜まりすぎていて、脳疲労を起こしていることが考えられます。

step1 思考のモヤモヤを吐き出す=アウトプットする
 ノートやスマホのメモに、思いつくまま、モヤモヤした思いを箇条書きで書いてみる、信頼できる人に話を聞いてもらう、カウンセリングを利用してみるなど。

コロナ禍ということもあって、人と会ったり、会話する機会が減ってしまっていることへの閉そく感が、こころを暗くしているかもしれません。

人は、一人で生まれ、一人で死んでいきます。
そういう意味では、だれもが「ひとり」で、孤独な存在とも言えますが、他者とのつながりを感じられるような「安定した人間関係」があると、幸福物質であるオキシトシンが分泌され、こころが安定しやすくなります。

step2 つながりを感じる 
そういえば、最近、だれからも連絡がこないな、まぁコロナ禍だから、連絡が来ても会えないわけだし…。
メールやラインが少なくなったり、つながりが薄くなっていることをスルーしていませんか。

最近、つながりが薄くなって寂しさを感じていることに気がついたら、小さなことでいいので、つながりを感じられるようなことを見つけて、プチ行動してみましょう。

自分から「元気?最近、変わりはない?」と友人や知人、家族など2、3人に連絡してみるのはいかがですか。
特定の人、1人に絞って連絡すると、返事が遅いと落ち込んでしまい、孤独感を深めるリスクがあるので、2、3人に分けるのがオススメです。

誰かに連絡する気力がない場合は、観葉植物にお水をあげたり、切り花を買ってきて、部屋に飾ってみましょう。
植物とだって、水をあげて世話をするという、「小さなつながり」がそこにあるのです。

つい最近のことですが、私自身も、つながりが薄くなっていることで「なんとなくヤバいかな」という兆候を感じました。

普段は、マメに連絡を取るタイプではないのですが、珍しく自分から数人にコンタクトを取ったり、友人たちと行った旅行先の写真を見返して、「働き盛りで、それぞれの家庭の事情もある中で、毎年集まって旅行に行けたのって、本当にありがたいことだなぁ」としみじみと思い出にひたりました。

そして、その感謝の気持ちをラインで友人たちに伝えて、またいつか集まりたいねとか、旅行に行きたいねと会話することで、幸せ気分に包まれました。

ただ、自分から友人たちにラインをしたり、スマホの中の写真を見たというプチ行動でしたが、そこにつながりを感じられたこと、感謝の気持ちが湧きあがってきたことで、安心感に包まれて眠ることができました。

◆まずは小さなことから…

本当に疲れている、しんどい、どうにもできない。
そんな時にできることは、しなければいけないことをそのままにして、「何もしない」「とにかく寝てしまう」。

そんな原始的ともいえる方法が、何よりも効果的かもしれません。
最低限の気力や体力が回復したら、こころを整えるためにできる「小さなこと」を実践してみたり、調子を大きく崩す前に、カウンセリングを予約する。

「今できることを」「ちょっとずつ」「無理はしない」が大切です。

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』小田真実