解決への第一歩~社会不安障害体験記④~

対応が難しい『社会不安障害』

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岩本です。

前回は職場で起こったエピソード、周囲に理解してもらえない時のもどかしい気持ちについて紹介させて頂きました。

今回は自分の病気が判明した時のエピソード、気持ちを書いていこうと思います。

医師の写真-カウンセリングと病院の違い

自分の症状を検索すると…

毎日考えることは、“自分の病気って何だろう。”ということだけでした。
内科・胃腸科に行っても、原因不明と言われ、薬だけ増えていく一方の毎日に嫌気がさしてきました。

そんな毎日から逃げ出したくなり、遂に私はスマートフォンで自分の症状を検索してみました。

そこで“会食恐怖症”という病名がヒットしたのです。

まだ中々知られていない病気だったこともあり、具体的な対策については載っていませんでした。

同時に“社会不安障害”という分類の中の一つであるということも分かりました。

私は学生時代に精神医学について学んでおり、教科書をたくさん持っていたので、“不安障害”のページを読み漁り、悲しい気持ちになりました。

当時は“なぜ自分がこんな病気になったんだろう。”、“全部作業療法士になんてなったからだ。”と、毎日頭の中でグルグル考えていました。

実は私は高校時代、作業療法士ではなく理学療法士を目指していました。
それは祖父が精神科病院に入院しているときに酷い対応をされ、精神領域の勉強・実習に行かなければいけない作業療法士をどうしても好きになれませんでした。
(今となっては作業療法士で良かったと思っています。)

働いて病気になった事も、全て作業療法士という職業になったせいにして自分を保っていました。

※会食恐怖症について※

会食の場面で吐き気やめまい、物が飲み込みづらくなる嚥下障害などの症状を伴うことが多い病気。
要因として、他人の視線や人との関わりがあると言われている。社会不安障害の一つに分類されている。

食事をしているテーブル

解決のためのアプローチ方法は…?

自分の病名が分かり、多大なるショックを受けた私。解決のためのアプローチも分からないまま、とりあえず仕事に行っていました。

少し経った頃、母は私に心療内科の受診を勧めてきました。祖父のことや精神科の実習の辛さもあり、病院に対して悪いイメージしかなかった私は抵抗しました。しかしこのまま放っておいても、痩せて衰弱していく一方で、それを見ているのも辛いと話され、渋々了承しました。

心療内科の予約は母がしてくれて、受診の日になりました。

問診表を書き、看護師さんに詳しくお話を聞かれました。
私は職業を伝え、自分の病気は、“会食恐怖症”と当てはまるという話をしました。

その後、医師との面談で、はっきりと重度の“会食恐怖症”と伝えられました。
すぐに仕事の休職を勧められましたが、変な意地が邪魔をして、休職を拒否しました。

身体はとっくにエネルギー切れなのに、“ここで休んだら指導者に怒られる。”という気持ちが強くあり、すぐに休むことを選択することが出来ませんでした。

薬に頼るのは嫌でしたが、依存性がさほどない薬を貰い、帰宅しました。

家族にも“まだ頑張れる。”と伝え、1ヵ月半程は薬を飲みながら、定期的に病院に通院をして様子を見ていました。

その間に何度もあった飲み会。新人は出席して当たり前と先輩に言われ、身体にムチを打って行っていました。

美味しそうなご飯も味はせず、口に異物を入れては、お茶で流し込む。

辛いときはトイレに行き、口から出していました。“お腹いっぱい。”と話しても、信じてもらえず、不思議な人扱いをされていました。
この時の私は強く孤独感を感じていました。

その後私は本当の身体のエネルギー切れを体験し、もっと辛い日々を過ごすことになるのです…。

(続く…)

クエスチョンマーク-分析

今の岩本が振り返ると…

今回は私が病名を知ったエピソードを書かせて頂きました。

今はスマートフォンですぐに自分の症状を検索すれば、関連した情報が手に入ります。

私は自分で病気だということを認めたくなくて、この行為をするまでに1年以上かかってしましました。

もっと早く情報収集をしていたら、外に助けを求めていたら、こんなに酷くはなっていなかったかもしれません。

私は毎日側で見ていた母に説得され、病院を受診し、外にSOSを出すことが出来ました。
これが一人暮らしだったら…苦しむ期間が長かったかもしれません。

自分自身で不調を感じていても、見過ごしてしまうことや見て見ぬふりをしてしまう世の中で、頼りになるのは、普段から本人を見ている家族だと思います。
遠い距離に居ても、いつもと違う異変に気づいたら、一気に近づくのではなく、様子を見ながら少しずつ寄り添っていくことが大切だと感じます。

中々理解されずに辛い想いをすることも多々ありましたが、私は職場の上司(指導者よりも上)や家族に正直に話すことで、理解を得られ、自分自身とも向き合うことが出来ました。

本人が向き合うきっかけを作れるのは、近くにいる存在であると思います。

きっかけは何でも良いと思います。話を聞くだけでも、思いを受け止めてあげるだけでも十分です。

私が一番辛かったことは、話しても理解をして貰えないことでした。

もし周りに同じような症状を抱えている方が居たら、まずは本人の気持ちを理解してあげてください。

そして、対応策を一緒に考えていってほしいと思います。

もちろん『カウンセリングこころの羽』でも全力でサポートさせて頂きますので、気軽にご相談ください(^.^) (私の体験談もお話させて頂きますし、質問も受け付けます!笑)

次回は私が休職していた辛い日々をどのように過ごしていたのか…書いてみようと思います。

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店 岩本望未』