初めてのカウンセリング~カウンセラー小田の経験から

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の小田です。

最近、ご担当させていただく際に、「カウンセリング自体、初めての経験です。」と言っていただく機会が増えました。
初めてのカウンセリング場所に「こころの羽」を選んでいただいたこと、そしてカウンセラーとして関われることを嬉しく思うとともに、これがクライアント様にとって、人生初のカウンセリング経験になるんだと思うと、身が引き締まります。

今回は、私自身のカウンセリング経験を振り返ってみたいと思います。

◆社内でのカウンセリング経験

カウンセリングルーム-絵-笑顔
岡本が担当するカウンセリングルームに飾られています。

私が、初めてカウンセリングを経験したのは、10年位前になります。
前職の上司から、「カウンセラーが来ることになったので、希望する人は申し出てください。場所は会議室で、個別の時間をセッティングします。」との案内がありました。

私の学生時代は、第二次ベビーブーム世代のためか、教室はいつもぎゅうぎゅうの生徒でいっぱい、保健室にも特定の生徒が入り浸っているから、よっぽどのことがない限り行くことはなく、スクールカウンセラーもいない時代でした。

団塊世代の親が、「人様に迷惑をかけるな」という教育方針で子供を育てるのが当たり前の時代で、私自身、部下や友人からの相談を受けることはあっても、自分の相談をするタイプではありませんでした。

当時は、管理職一歩手前のチームリーダーという立場だったこともあり、今後の部下指導と自己のメンタルケアのために、社内カウンセリングを受けることを上司に勧められて、おっかなびっくりカウンセリングを受けることにしました。

指定された時刻に会議室に行き、60代くらいの女性カウンセラーと30分間お話をしました。
悩みもストレスもなく、「何を話したらいいんだろう。」と思って行ったので、どんな話をしたのかもあまり覚えていませんが、いざ話を始めると、「アレ?私ってこんなこと考えていたんだな。自分で思っていたよりも、意外と負担に感じてたのかな。」と思った記憶があります。

そして、「よくわからないけど、カウンセリングを受けるのって、そんなに重く考えなくてもいいのかもしれないな。何か悩んでいる後輩がいたら、カウンセリングを勧めてみるのもアリだな。」と思いました。

二回目は、それから数年後の管理職時代に、社内カウンセリングを受けました。
初めての時は、カウンセリングのお試し体験といった雰囲気でしたが、二回目の時は、繁忙部署で、部下が総入れ替え状態になった4月上旬に、「自分自身を保つため」という明確な意思持って、受けました。

話をしているうちに涙が止まらなくなり、「このままの状態で働き続けていると、ある日突然、バタンと倒れて動けなくなっちゃうかもしれないよ。」とカウンセラーに言われました。

「本当にそうかもしれないな。」と思って、残業続きの日々を少し改善し、残業時間を減らしたり、時には思い切って休暇を取ってリフレッシュするように心がけました。
そのうちに、部下も仕事に慣れてきて、私の精神的負担も改善され、「いつもの私」に戻っていきました。

社内でのカウンセリングは、この二回だけでしたが、
①自分の心の負担や不安を聞いてもらうこと
②聞いてもらう相手は、家族、友人、知人ではなく、守秘義務がある専門家

という点が、私には合っているのかもしれないなと思った経験でした。

◆社外でのカウンセリング経験

カウンセリングこころの羽-ご相談者さまと岡本教兵
岡本代表カウンセラー

数年後、うつうつとした日々を送っていた時に、社内でのカウンセリングは、無料で受けられるものの、目立ちにくい部屋とはいえ社内で行うこと、時間や回数に制限があること、カウンセリングで泣いてしまったら、その後に社内の人に会うと恥ずかしいという理由から、社外でのカウンセリングを受けることにしました。

電話で予約を取るときに、「どのようなお悩みですか?」と先に聞かれるのも怖く感じるような精神状態で(「どのような」って端的に説明できないけど、どうしたら良いかわからない気持ち)、
①インターネットで空き時間を選んで予約できる
②通うのに便利な場所だけど、一目でカウンセリングリームと分かる場所でない
③その後、継続的に通うことを考えて、休日や夜間も空いている場所

の3つから、カウンセリングルームを選びました。
この3つのポイントは、現在の当店の方針とも合致しています。

◆質の高いカウンセリングをもっと身近に

パピルス-カウンセリングルーム-幸運を呼ぶ鳥
小田が担当するカウンセリングルーム内のパピルス「幸運を呼ぶ鳥」

最近は、社員のメンタルケアを積極的に取り入れている会社も多いので、社内で定期的にカウンセリングを受けられる会社も増えているかと思います。

社内カウンセリングであれば、無料で受けられることが多いと思いますが、カウンセリングを受ける場所や時間、次回予約のペースなどを考えると、社外でカウンセリングを受けることにも大きなメリットがあると思います。

ちなみに、私の社外カウンセリングの初回は、ずっと涙が止まらず、帰り際に次回予約を取るのが急に恥ずかしくなって、下を向いてそそくさと帰りました。
いつもの自分らしくなく?弱音を吐き続けることができたので、なんだか気持ちが楽になり、一週間後に再度インターネットから予約を取りました。

今回は、小田のカウンセリングの経験をご紹介させていただきましたが、次回は、当カウンセリングルームでの実際のカウンセリングの進め方についてご紹介したいと思います。

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』小田真実