こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の小田です。
寒くもなく暑くもない、一番いい季節がやってきました。
気温が上がってくると、私は、ジンギスカンやソフトクリームが食べたくなるのですが、みなさんはいかがですか。
1年以上前に投稿した「実家じまい体験記②」→こちら
実家じまいを終えた後、実家を売却して引き渡し、さまざまな処分を終えて時間が経ちました。
基本的に後悔することが少ない性格だと思っているのですが、実家じまいに関しては、時間を経て気がついたこと、少し後悔していることもあるので、ご紹介させていただきます。
◆布団と衣類は刑事気分で

実家じまいの作戦として、まず衣類、布団、書類、写真は自分たちで処分することにして、複数回の日程で集中的に行いました。
衣類と布団の処分は、衣類のポケットや布団と布団の間に「書類」「紙幣や小銭」などが挟まってないかを軍手をはめた手で一つ一つ確認しながら、「えいや~えいや~」とひたすらごみ袋に入れ、一か所に集めていく作業です。
昔の布団は重いな~とか、押入れのほこりやかび臭さを感じながらも、比較的サクサク行えました。
本人が書き残したメモや遺言書などは一切なかったのですが、手帳の中の1ページに自筆の遺言を書いたり、ノートのきれっぱし、チラシの裏などに遺言書らしきものを書いているケースもあります。
こういったものを発見した相続人は、家庭裁判所で「遺言書の検認」という手続をしなければならないので、そのあたりを注意しつつ進めました。
父のきょうだいは先に全員亡くなっていたので、親戚への形見分けを考えなくて良かったことが、進めやすかった要因の一つだと思います。
これが母だったら、私も形見分けとして持っておきたいものが出てくるかもしれないし、そのあたりのきょうだい間のバランスを考えたり、親戚のおばちゃんたちも黙っていないだろうしな…そんな未来がふと頭に浮かびます。
いや、起きてもいない未来の心配なんてしている暇はない。
17時のJRまであと3時間、やったるでぃ。
振り返ると、遠方に住んでいて、「実家じまい」のために時間とお金をかけて来ているという状況が、「とにかくやるっきゃない」状況を作れて作業が進む要因になったんじゃないかと思います。
◆書類と写真は慎重に

一方で、書類と写真のピックアップには少し時間がかかることを想定して、作業の後半に組み込むことにしました。
まず、書類です。
近藤麻理恵(こんまり)さん的な片付け論だと、「書類は全捨てが基本」ですが、相続がからむ「実家じまい」の場合は、少し片づけ方が変わってきます。
それは、「相続税の申告に必要になりそうな書類、特に不動産に関する書類は多めに取っておく」というポイントです。
ところで、相続税の申告が実際に必要なケースはどのくらいあるかご存じでしょうか。
日本では約10パーセントと言われていて、仮に相続人が2人の場合は相続財産が4200万円を超えた場合に相続税が発生します。
「うちにはそんなお金がないから大丈夫」という方が多いかもしれませんが、相続する財産の中に不動産がある場合、申告が必要になるケースもありますので、不動産に関するさまざまな書類は念のためとっておくことをおススメします。
◆捨てることの「判断疲れ」

最後に着手した「写真」。
昭和の時代は、立派なアルバムに貼られていましたよね。
写真を見ながら、ほっこりしたり、驚いたり、ちょっぴり涙したりしつつ、衣類などのサクサク処分よりは少し時間をかけて進めました。
アルバムの中の数枚をピックアップして自分用に保管したり、若き日のイケメンに撮れていた写真は納骨堂で表示するデータの一枚として採用したり。
自分たちでできる処分はこれでOKと思って、業者さんによる一斉処分の日を迎えたのですが、当日の作業中に納戸の奥の段ボールから大量の写真が発掘され…( ゚Д゚)
納戸には大量の荷物があって、奥の方までは到達できなかったんですよね。
業者さんの方でも、「写真」や「印鑑」が出てきた場合、依頼主に処分してよいかを確認するようです。
そのアルバムには、父が独身時代に友人と旅行に行ったり、海で水着姿だったり、「ザ・青春」という写真が貼られていました。
業者さんの一斉処分日を迎えるまで、ひたすら捨て続けた日々。
納戸の奥のすみっこから出てきたアルバムは、大量のほこりだらけで、このアルバムから写真をピックアップしたり、アルバムごと保管する気力もなくて。
業者さんからは、「アルバムから写真をはがしてもらえると助かります」と言われたので、業者さんが処分を進める片隅で、アルバムから写真をはがしてごみ袋に入れるので精いっぱい。
人は「捨てる」という行動を繰り返すと、その判断に「慣れ」、または「疲れて」、本来なら残しておいてもよかった思い出の品まで、勢いで処分してしまうことがあります。
捨て続ける日々に、こころも身体も疲れていました。
あの青春時代のお父さんは、いったいどこに旅行に行っていたんだろう。
捨てるときにちらっと見ただけで覚えていないのです。
あのアルバムを残していたら、落ち着いた今なら、父が訪れた場所をなぞる旅ができていたかもなぁ…と少し後悔しています。
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