断薬について②抗不安薬編~小田の経験から

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の小田です。

9月9日(金)から10月1日(土)まで、三年ぶりに「さっぽろオータムフェスト」が大通公園内で開催されています。

コロナ禍以降、初開催ということで入場制限がありますが、各会場ごとの待ち時間がサイト上に表示されていて、開催最初の日曜日こそ「60分」の表示もありましたが、平日は、ほぼ「0分」表示となっています。

こころの羽札幌中央店から徒歩圏内にありますので、カウンセリング前後の立ち寄りスポットとしておススメです。

先日、8丁目会場の「さっぽろ大通 ほっかいどう市場」をお散歩がてらのぞいてみたところ、平日の昼間にも関わらず、人手でにぎわっていて、利尻町の「うにめし」「うにごはん」が軒並み「完売御礼」( ゚Д゚)

遠くからの出店お疲れ様です、良かったな~なんて勝手に安心した小田です。

前回①抗不安薬編の続きとなります。

◆薬を飲むことへの抵抗感

産業医からのドクターストップで休職を開始し、1週間後に行った病院が、主治医との出会いとなった私ですが、
「主治医との出会い」を読んでみる→

その数週間前に「なんとなくヤバいかもしれない…」と思って、日曜日に診察可能で、新患を受け入れてくれる病院を探して、一度だけ受診したことがありました。
「クリニックでの衝撃」を読んでみる→

当時の私は、精神科に行くことも抵抗があったし、薬を飲むことにはもっと抵抗があったので、最初の病院では「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」という漢方をもらうことでお茶を濁していました。

「精神科の薬=ぼんやりしてしまいそう」というイメージがあって、休職前の自分はすでに能力が著しく落ちていることを実感しながらも、毎日残業続きの日々だったので、「これ以上集中力を落とすわけにはいかない!」と切羽詰まっていました。

実際に休職勧告を受け、「もうジタバタしてもしょうがないんだな」というあきらめ、「大手を振って休んでいいんだな」「休んでいるんだからしっかりしていなくても、ぼんやりしてもいいんだな」という安心感。

もう、降参だ。降参しちゃおう。負けるが勝ちかもしれないしね。

休職してからは、主治医を信じて投薬治療を受けよう、でも薬に頼りすぎるのは嫌だから、将来的には減薬や断薬も考えていこう、その場合は、素人判断は危険だから、ちゃんと主治医に相談していこうと誓いました。

その誓いにしたがって、決まった時間に薬を飲んで、気になる症状があれば、積極的に主治医に相談することを続けました。

◆生物的な不安

私が、「もう降参だ。ちゃんと薬を飲もう。」と思ったのは、例えば、「老後が心配だ」とか、「このまま仕事を続けていけるか不安だ」などの、ある程度「理由のある不安」ではなく、物音を過剰に大きく感じたり、外の世界がなんとなく怖くて、すぐにビクっとなったり、歩いていても何かにつかまりたくなるような「生物的な不安」を感じることが多かったからです。

飛行機に乗っている時に、不意にガクンと急降下する時ってありますよね。
私は、あれが大嫌いで、表面上は能面のような無表情を装いつつも、内心は、「うわぁぁぁぁぁ~。」となっていて、許されるなら、見ず知らずの隣の人の腕を握りたくなります(握らないけど)。

例えるなら、あの感じがずっと続いているような。
当時は、実際にすぐに手すりにつかまったり、壁づたいに歩いたり、自分の胸元をぎゅっと握りしめながら歩いていることが多かったのです。

これってなんかおかしいよね?
私って、そんなキャラだっけと。

◆不安やわらげグッズ

「溺れる者は藁をもつかむ」って本当だなと思ったのは、自分なりの不安対処法を知らず知らずのうちに実行していたことです。

数年前にプレゼントでもらった犬の抱き枕があったのですが、何もなくても眠れるタイプだったので、なんとなく自分の横で添い寝状態にさせていました。

うつ状態の時には、とにかく何かにつかまりたいような、何かを握っていたいような、自分でも説明のつかないような心理状態に陥っていたので、抗不安薬を飲むだけではなく、この抱き枕をぎゅうっと抱きしめたり、日中もソファに連れて来て、触りながら安心感を得ていました。

お薬の力を借りるだけではなく、こうした不安解消グッズ、カウンセリング、自分を見つめ直す日記、無理のない運動などを取り入れることで、少しずつ減薬が可能になっていきました。

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『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』小田真実