こんにちは。『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店・札幌中央店』稲葉です。
4月に入ってから地下鉄の駅まで自転車で行けるようになりましたが、今年は風の強い日や肌寒い日も多かったですね。
日によっては手袋が恋しい時もありました…。
今回は家族との距離感part2と題して、母娘旅の珍道中をブログに書いてみようと思います。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
旅行の経緯はこちら→
未だに世界に目を向けると物々しいニュースも耳にしますが、日本は今年で戦後80年を迎えます。
私は広島の原爆ドームを訪れたことが今まで一度もなく、戦後80年という節目の年に一度訪れてみたい
と思っていました。
広島に行くなら、安芸の宮島や鳥取砂丘。出雲大社にも行きたいな✈なんて旅行会社のツアーを物色していたのですが、原爆ドームと鳥取砂丘の両方いけるツアーを見つけ「行きたい」と即申し込みを決めました。
その名も「山陰・山陽デラックス大周遊」
鳥取県、島根県、山口県、広島県、岡山県の5件の観光地を回る5泊6日の国内旅行としては長期だな。
と思っていたのですが、最終日には「あっという間の6日間だった」と私にとっては大満足の旅行となりました。
◆旅行の魅力
旅行の楽しさって、人によっていろいろあると思いますがメンタルにとっても良いことが多いです。
もちろん。旅に出る体力や気力がない時は、無理せず「プチ旅」や近所のカフェや天気の良い日に公園を散歩するのもOK。
旅行がメンタルに与える影響として私が実感しているのは
①視野が広がる:普段とは違う景色や文化に触れることで、新しい視点が得られることもある。
②五感が刺激される:自然や新しい場所の匂い、音、景色…脳にいい刺激を与えリフレッシュ効果がある。
③今に集中できる:「次の観光はここ」とか「これ、おいしそう」とか未来や過去ではなく「今」に集中できる。
④達成感や自信に繋がる:行きたかった場所に行き、体力が心配だったけど歩けた達成感。等々…
日常からいったん離れることで、こころや頭に新たな空気が入ってくる感じがして「まだこんなに感じられるんだ」と自分の感覚が戻ってくるような体験ができることでしょうか。
今回行った山陰・山陽は歴史もあり、自然と文化のバランスがとても良いエリア。
私にとっては①から④まで思う存分満喫した旅になりましたが、母にとっては④を体験できたのがとても大きかったようです。
◆「それぞれ」の目的
5県の観光地を6日で周るハードスケジュールの旅行。
昨年入院を経験した母にとっては今回の旅行は実は大きな「チャレンジ」でもありました。
パワースポットや城下町の散策。そして日本屈指の大鍾乳「秋芳洞」の観光など、歩くことが多い旅行でしかも「他の旅行者」もいるツアー。
途中でリタイヤしては旅行者や添乗員さんに気を遣わせてしまいます。
どうしても難しいと思ったら、「観光せず駐車場付近にあるお土産屋やカフェで時間を潰す」
と本人は言っていましたが、ふたを開けてみると全部の観光地を周ることができました。
病気を経験し「今まで出来ていたことが出来なくなる不安」を払拭し、自信を取り戻すことができたようです。
行きの飛行機が悪天候の為大揺れ。私は乗り物酔いをして超グロッキー状態になったり、母は鳥取砂丘の砂が目に入り取り除くまで時間がかかったり、少しばかりのトラブルもあったりしましたが、私にとっては「リフレッシュ」母にとっては「達成感を得ること」それぞれ目的は違うけどお互いのニーズを満たすとても良い旅になりました。
今後の生活にも前向きな影響を与えてくれそうです。
6日間は必然的に一緒にいる時間が増え、物理的な距離も近くなります。
そうなると、些細なことでイライラしやすくなるのが母と娘。
衝突しないためにちょっとした工夫やアイデアが必要になる旅でもありました。
◆再確認した母娘の距離感
今回は旅行会社のツアーを利用したのですが、結果的にはそれが正解だったと思っています。
その理由をカウンセラー視点で考えてみると
①第三者がいる安心感
ツアーだと他の参加者や添乗員さんがいて、常に「二人きり」ではないから、お互いに無意識のうちに相期待や依存が薄まる。だから小さなイライラが生まれにくい。
②計画の責任が「外」にある
どこに行くか、何を食べるかを自分たちで決めなくてよい分、決定に伴うストレスがない。
「どっちにする?」「なんでそっちにしたの?」みないな小競り合いが起きにくい。
③自然に距離がとれるシステム
移動のバスや集合時間があることで、それぞれ自由に過ごす時間と、同じ体験を共有する時間のメリハリがつく。物理的にも精神的にもパーソナルスペースを守ってくれる。
ガイド付きで無理なく移動できたことで、どちらかが疲れてピリピリするみないなこともなく
「全部二人で協力し合わなきゃ」というお互いの負担や、「自分がなんとかしなきゃ」という緊張もなくお互いが自然体で「適度な距離を保てた」のが要因だったのように思います。
親と共有する時間が長くなると、何となくお互いが背負う「自分の役割」に縛られ無意識のうちに緊張していることがあります。
時には、「任せる」「人の力を借りる」外の環境を整えることで心地よい「距離感」を保て、他の参加者さんとの緩~い繋がりも癒しになる。そんな気づきも多い旅行になりました。
カウンセリングのご予約は、こちら→『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店・札幌中央店』でお待ちしています。 稲葉 彩