こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。
私は、ボードゲームが好きで、どれも好きなのですが、その中で、「DiXit」というゲームは、参加者それぞれの感性を知ることができて面白いなと思います。
一緒に遊ぶ人同士、互いを知りながら楽しく交流できるのが、ボードゲームの良いところの1つだなと感じています。
さて、今回は、「感情の濃淡を感じ取る」というお話です。
混乱する気持ち
「どうしたらいいかわからない・・・」
「なんだか混乱している気持ち・・・」
そんなことはないでしょうか。
「考えれば考えるほどわからない・・・」
「かえって、何も考えられない・・・」
自分自身の気持ちを見失って、どうしたらいいものかと思うというのは、つらく、苦しいものですよね。
感情に着目する
混乱するということは、自分の感情に対して、蓋をしていることが一因ともいえます。
そのため、自分が何を感じているかを普段から把握しておくことが、気持ちの整理に重要といえます。
自分が何を感じているか、すなわち、感情を把握することで、
「今、自分はこんな気持ちになんだな」
そのように客観的になれます。
一方で、漠然と感情を把握するといっても、そのまま曖昧な形になってしまいがちともいえます。
なんとなく不安と思っていても、どれくらい不安なのか。
なんとなく怒りを感じると思っていても、どれくらい怒りを感じているのか。
毎回、毎回、その程度というのは、実は、異なるのではないでしょうか。
それを同じようなものとして受け止めると、曖昧になってしまいますし、程度の小さな感情に気づくというのを見逃してしまいがちになります。
そうすると、気づいたら、気持ちがうまく捉えきれずに、いつの間にか混乱しているということにもなりえます。
感情の濃淡を感じ取る
そこで、感情の濃淡を感じ取るという心づもりは大切であるといえます。
そうすることで、自分の感情を的確に把握することができ、
「こういう感情だから、こうしよう」
そのように対処しやすくなります。
感情の濃淡を感じ取るというのは、具体的には、
不安な気持ちに0点から10点までの点数をつけてみる。
不安、悲しみなどそれぞれどれくらいの割合で感じているのか割合をつけてみる。
あるいは、たとえば、悲しいと感じるとき、今の状態を把握するのにもっと適切な言葉がないか探してみる。
そのようなことをすることで、
「今、この感情をこれくらい感じている」
そのように、より的確に感じ取ることができ、混乱することも減っていくといえます。
漠然としていると、なかなか自分の気持ちがわからないままですが、このように、的確に感じ取ろうとしてみることで、少しずつ、気持ちの把握や整理をつけやすくする。
その取り組みが、心を楽に、落ち着いて過ごす上で大事だといえます。
最後までお読みいただきありがとうございます!
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠