こんにちは。札幌市の中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岩本です。
パソコンの不調が良くなったと思ったら、次は自分の身体が不調になりました(汗)
気温の変化や乾燥した空気に、風邪をひきやすい時期です。
皆さんも体調管理には気をつけてください(^^) 手洗いうがい大切です。
さて、今回のテーマは、認知行動療法でもよく扱っている“考え方のクセ”です。
この考え方のクセにより、ありもしない限界の幻を見せ、行動を誤った方向に導くと言われています。
これらの考え方のクセは代表的なもので20個程あります。
まずはこれらを知り、知識を学ぶだけでも、人の脳には客観性が生まれ、より合理的な判断を促すことが出来ます。
初対面で嫌われた?!
ここからは、はまりやすい“考え方のクセ”を厳選し、紹介していきたいと思います。
これらは各自の個性、知的レベル、環境により、大きく変わっていくものなので、まずはどのようなものがあるかを知って、少し意識することから始めていくと効果的です。
・初対面で嫌われたと思いがち・・・⇒好感度ギャップ
初対面の人と話をしている時に、つい「自分はどう思われているのだろう…」と不安になったり、ひどいときは「相手に嫌われただろう…」と思い込んでしまう人も少なからずいると思います。
このようになんの証拠もなしに「自分は好意を持たれなかっただろう」と思い込み、判断してしまうことを“好感度ギャップ”と言います。
この思い込みを引き起こし気持ちに取りつかれることで、その感覚は数ヵ月にも渡り続くと言われています。
基本的に人間は相手の好意レベルを見抜くのが苦手な人が多いです。(鈍感な人が多いですよね!)
そして自分が感じているよりも、相手は好意を持っていることも多々あります。
すぐに嫌われたと思うと人間関係の構築が難しくなっていくので、自分から一歩を踏み出すことも大切です。
他人が羨ましく感じる…
次は現代社会においてよく感じる思い込みです。
・SNSで他人をうらやましく感じる⇒リア充バイアス
これは「他の人たちは自分よりも豊かで楽しい生活をしているに違いない」と思い込んでしまう現象です。
現代社会では感じることが多い思い込みではないでしょうか?
このような思い込みが多く生じるようになったのは、まぎれもなく“ネット文化の発達”です。
自分の生活のレベルが、比較対象となるライフスタイルの基準が大きく上がり、実際よりもみじめに思えてしまいます。
近年の研究で、フェイスブック等のSNSで他人と自分を比べる回数が多い人ほどうつ病の発症率が高い傾向があることが確認されています。
若い人ほどこの思い込みによる悪影響を受けやすいです。
いったんインターネットから距離をとり、友人のリアルな生活を観察することを心がける必要があります。
そんな私は最近、夜寝る前はスマホの電源を切って、読書やストレッチをする時間を設けています。
スマホと距離をとり、自分と向き合う時間を作ることも大切です♪
心理学も交えて考えていくと…
次も当てはまる方が多いかもしれない“考え方のクセ”を挙げていきます。
心理学的な説明も少しずつ混ぜていきたいと思います。
・何事もネガティブ思考になりがち…⇒ネガティブバイアス
これはついついマイナスな現象に意識が向いてしまうことを心理のことを指します。
最近の心理学の研究では、なぜかいつも運が悪い、上手く人生がいかない人には、特有の科学的なメカニズムがあると言われています。
それはプロのドライバーを集めて交通事故歴を調べ、「安全運転が多いグループ」、「交通事故が多いグループ」の2つに分けました。
その後全員に次のような写真を見せて、それぞれのイメージに対する反応スピードを調べました。
・ポジティブな写真(喜ぶ人々)
・ネガティブな写真(泣き叫ぶ子供)
・ミュートラルな写真(町の風景)
すると…交通事故を起こしやすい人ほど、ネガティブな写真に強く反応する傾向があることが分かりました。
これはマイナス思考になりやすい人は一度に一つのことしか意識が向かず、目の前の危険を見逃す可能性が高いことから、事故に繋がりやすいという結果になります。
この思い込みのせいで視野が狭まり、物事を楽観的に捉えることが出来ずに、失敗を繰り返してしまいます。
少しずつでもポジティブな方向に考えていくことが重要です。
今回は皆さんが当てはまりやすく、思い込んでしまうと苦しくなる…そんな3つの思い込みに着目してみました。
この他にもたくさんの思い込みが人間の中には隠れています。
自分はどんな思い込みがあるのか、そしてどのように苦しめられているのか、それらを知ることがまずは大切です。
長年苦しめられてきた“考え方のクセ”…『カウンセリングこころの羽』 で一緒に見つけてみませんか?
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岩本望未