こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽』の岩本です。
前回は人前で『食事』が出来なくなった時のエピソード、その時の症状・気持ち、周りの人からのサポートについて紹介させて頂きました。
今回は職場で起こったエピソード、周囲に理解してもらえない時の気持ち等を書いていこうと思います。
心がすり減る毎日…
症状が少し緩和され、私は作業療法士として、病院に就職しました。
最初は不安な気持ちもありましたが、“これからたくさんの患者さまの笑顔を取り戻していこう”と心に決め、やる気にも満ち溢れていました。
1年目の新人には必ず指導者がつきます。
日々指導をして貰いながら、一人前に成長していきます。
当時の私は患者さまの前で、自信のない態度をしてしまうことが多く、何度も指導者に指摘されていました。
その時、自分の全てを否定されている気持ちになってしまい、指摘される度に、萎縮し徐々に仕事に行くことが怖くなりました。
帰宅後は食事を食べる気力もなく、寝る間を惜しんで勉強しました。
それでもすぐに自信がつく訳もなく、ベッドに入ってもぐるぐる同じことばかり頭に浮かび、眠れない時もありました。
休日も仕事のことが頭から離れず、出かけていても、誰かと話していても、心ここにあらずの状態でした。
“明日の勉強をしなきゃまた怒られる。”という思考に支配されているようでした。
視線が怖い、震えが止まらない…
ある日、私は患者さまのリハビリを運動室でしていました。
全スタッフ共用で使っているので、たくさんのスタッフが集まっています。
そんな中で、普段と変わらずに患者さまに関わっていました。
その時、以前よりも強く人から見られている、ずっと監視されているように感じました。
寒気と震えが止まらなくなり、表情が強張りました。
そして背筋が凍るというような嫌な感覚に襲われました。
私は“このままミスをしてしまうかもしれない。”、“また怒られたらどうしよう。”という不安が襲いました。
不安でいっぱいのまま、平常心を保つことも出来ず、患者さまの対応中にふらつき、眩暈が襲い、インシデント(事故等の危難が発生するおそれのある事態)を起こしてしまうのです。
当時、指導者には上記の症状について話をしていましたが、理解は得られず、暗いスタッフルームで一方的に怒られたことを覚えています。
その時、理解してもらえないことに悲しみと半分諦めを感じ、自分からコミュニケーションを取ることをやめました。
そしてどんどん私は職場で孤立していきました。
それでもその時は何も感じませんでした。
同じ時期には、前回と同様に『食事』が徐々にとれなくなっていき、毎日内科に通い、栄養の点滴をしていました。
それでも“仕事に行かなければ怒られる。”ということが頭から離れず、這ってでも仕事に行きました。
しかしそれも限界が来てしまい、ついに私は自分の病気について知ることになります。
(続く…)
今の岩本が振り返ると…
今回は職場のエピソードを書かせて頂きました。
社会人1年目は今思い出しても辛い気持ちになります。
誰にも理解してもらえない自分の気持ち、行き場のない不安、ぐるぐる思考…。
日々このような思いを抱えて過ごしていました。
コップと水に例えると、ずっとコップから水が溢れっぱなしという状況でした。
この時誰でもいいから、私の気持ちを理解してくれて、「大丈夫?」という言葉をかけてくれていたら、少しは水が減ったかもしれません。
(ちなみに当時付き合っていた彼にも理解してもらえませんでした。)
コップから水が溢れてしまうと自分の意志で止めることが出来ず、次々に身体と心にストレスによる症状が現れてきます。
当時の私はコップから水を止めることが出来ず、方法も分からず過ごしていました。
この時期にカウンセリングという存在を知っていたら…少しは変わっていたかもしれません。
もし同様の症状で苦しんでいる方、苦しんでいた方…身近な人が苦しんでいる方…『カウンセリングこころの羽』でその気持ちお話してみませんか?
次回は遂に私の病気が判明した時のエピソード、気持ち等を書いてみようと思います。
いつも見てくださってありがとうございます。次回も見て頂けたら嬉しいです(*^^*)
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岩本望未