やる気はやり始めてから出るのです

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の小田です。
↑の写真は、モロッコにあるサハラ砂漠の朝日です。

コロナによる様々な制限がなくなってきたので、今月初めに、四年ぶりの海外旅行先としてモロッコに行ってきました。

私は、メモ星人( ..)φなので、旅行先には小さなメモ帳を一冊持参して、車酔いしない程度にツアーバスの中で、気が付いたことをとにかく書きまくっています。
あまりに書きなぐっているので、時には「お仕事って、もしかしたら、新聞記者さんですか?」と質問されるくらいに(;^_^A

わずか数日間の旅行であっても、色々な気づきがあって、単に旅行先のことではなく、むしろ自分のこころの奥底にある思いに気がついたり、出会った人との関係性や、自分の生き方や人生観、自分がどういうことを心地良いと思って、どういうことに違和感を感じるのか、これからどうしていきたいのか、そんな思いがあふれ出てくるのです。

それを、ブログやインスタなどのSNSに表現する…みたいなことはまるでなくて、しっとりと自分一人でかみしめていたり、ごくごく親しい人にだけ断片的にアウトプットするくらいです。

今回のブログは、脳科学者の中野信子さんの著書「あなたの脳のしつけ方」から、やる気スイッチに関する脳の特性についてお伝えするとともに、旅先で撮影したモロッコの風景もお届けします。

◆なぜやる気が起こらないのか?

青い街「シャウエン」は映えますな

様々な制限がなくなって、やっとコロナ禍前の日常に戻りつつある状況ですが…。
アレ?コロナ禍の真っ最中の時には、「こんなことになるんだったら、〇〇やっておけば良かったな」とか、「落ち着いたら、あんなことも、こんなこともやりたい」とか、そんな気持ちもあったはずなのに、すっかり自粛モードに慣れてしまって、新しいことをする気が起こらない。

そんな風に感じる方も多いのではないでしょうか。
これって、脳の特性からはごくごく当たり前のことなんです。

脳は、燃費の悪い臓器で、何か新しいことをするときには相当なエネルギーを必要とします。
脳としては、余計なエネルギーがかからないよう、なるべく今していることを変えたくはない、今の状況をできるだけ継続しようとするし、新しいことをする場合には何らかのブレーキがかかるように設定されているのです。

まだ始めていないことは、その魅力もイメージできていないので、「面倒くさいな」とか、「大変なこと」といったハードルばかりが頭に浮かぶことも要因だと中野さんは述べています。

◆からだの末梢から楽しさを

迷宮都市フェズの王宮

新しいことを始めるのに躊躇したり、やる気が起こりづらいという脳の特性を理解した上で、これを解消するにはどうしたらよいのでしょうか。

それは、「からだの末梢である、指、目、筋肉、皮膚などを多少無理にでも動かしてみて、そこから作業の楽しさを脳に伝えること」が有効です。

例えば、「単純な入力作業も、やってみると意外と達成感があるな」といった感覚です。

脳は、一度始めてしまえば、続けようという力が働く特性もあるので、「やる気を起こさせるには、とにかくやる始めることが大切」なのです。

ちょっと乱暴な言い方になりますが、「ごちゃごちゃ考えてないで、まずはやってみよう」ってことです。

そして、やり始めた後は、そこで得られた「楽しい」感覚にフォーカスして、それをアウトプットすることがポイントです。

アウトプットの方法は、日記やメモに書いてみる、SNSにつぶやいてみる、友達や家族に話してみる、カウンセリングでカウンセラーに話してみるなど、自分に合った方法で行ってみましょう。

このアウトプットによって、「なんとなく心地よかったかも?」レベルの感覚から→「楽しかった。もう少し続けてみようかな?」に上書き更新されるイメージです。

◆どうしても気分が乗らない場合は

このにゃんこ、気品があります

いざやり始めてみても、どうしても気分が乗ってこなかったり、楽しい感覚が見つからずに、苦しい感覚ばかりで押しつぶされそうになる場合もあります。

その場合は、こころからその作業が嫌だと感じている可能性が高いので、そういった感覚を無視せずに、誰か得意な人に任せてしまうか、やらない方法はないかと立ち止まってみることも大切です。

物事には、やりたくてやる気満々で始めてみたものの、感覚的に合わなくて続かないものがあったり、反対に、気は進まなかったけれど、やってみたら、意外としっくりやれるものがあったりするものです。

やる気満々じゃなくても、「まずはやってみる」、「やる気はやり始めてからも出てくるものだ」をスローガンに、軽やかに始めてみませんか。

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『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』小田真実