お酒との上手な付き合い方

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の小田です。
今年の夏は、全国的に暑くなっているようですね。

北海道では比較的涼しい日が続いていましたが、昨日、ついに自宅のクーラーを初稼働させました。
湿度が高くなってくると不快度数も増えますし、だからといってクーラーで冷やしすぎると身体に疲労がたまりやすくなるので、温湿度調整が難しい季節ですね。

夏は、お酒やアイスクリームなどの嗜好品の消費も進みます。
そこで、今回は、精神科医の樺沢紫苑先生の「行動最適化大全」「ストレスフリー超大全」の中から、お酒との上手な付き合い方についてご紹介したいと思います。

◆夏ってお酒が美味しい季節ですよね…

私は、普段お酒を飲まないのですが、夏になると、ジンギスカンとスカッとした炭酸系のサワーやスパークリングワインが飲みたくなります。

みなさんはいかがでしょうか。
ストレス発散の方法として、普段から晩酌の習慣がある方もいらっしゃると思います。

私は、思いっきり昭和世代の人間なので、以前の職場では、夏は「暑気払い」という名目で飲み会がありましたし、ことあるごとに「お疲れさん会」「反省会」、秋には泊りがけで「観楓会」、冬にも泊りがけで「忘年会」、女性だけで集まる「女子会」、同期で集まる「同期会」、バツイチだけで集まる「バツイチ会」(;^_^Aなどなど、様々な飲み会を企画して、幹事も一手に引き受けて、結構楽しんでいました。

普段は、控えめで優しい紳士が、飲み会の場では一転、目が座ってキャラ変し、本社のトップの頭をスリッパでひっぱたいている場面に遭遇したり、今では決して許されないであろうチークタイムの餌食になったり、良くも悪くもアルコールの場では「本性がまる出しになるなぁ」と思います。

だからこそ、お付き合いしている方がいましたら、早めにアルコールの場での振る舞いを確認することをオススメします。
おっと…本題からそれてしまいそうなので、真面目な話題に戻します。

酒飲まなきゃやってらんねぇんだ~とストレス解消のための飲酒が習慣になっている方もいらっしゃるかもしれませんが…。

残念ながら「お酒がストレスの発散になる」は間違いで、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増えてしまい、長期で飲酒を続けるとストレス耐性が下がって「抑うつ」も高まるので、うつ気味の方は、毎日飲酒すると、うつ病のリスクを高める結果になってしまいます。

アルコールは、脳の興奮を抑える「GABA(ギャバ)」を分泌する神経を活性化するので、まるで鎮静剤を飲んでいるような効果がありますが、ある意味、「問題の先送り」でしかないのです。

とはいえ、お酒が好きな人にとっては、「お酒を飲まない」ことは、非常に難しい話な訳で…。
「適量」の飲酒と「ペース」を意識して、それに近づけていく行動からスタートしてみませんか。

◆適量な飲酒量

「少量の飲酒は健康にいい」という情報もひと昔前の誤った常識で、現在では、「お酒を飲まないのが最も健康にいい。」と考えられています。

心筋梗塞や脳梗塞など、いくつかの疾患に関しては、「少量飲酒者の発症リスクが低い」というデータがありますが、全ての病気を合計した数字で比較すると、お酒を飲めば飲むほど病気の発症率や死亡率が高くなるのです。

生活習慣病のリスクを高めない飲酒量は、ビールだと1日500mg1缶、日本酒だと1合、ウイスキーだとダブル1杯、焼酎だと25度のものでグラス2分の1、ワインはグラス2杯弱、チューハイ(7%)で350ml1缶までOKとなります(「健康日本21」(厚生労働省)より)。

これは、毎日飲む場合の量なので、「週単位」で調整することを考えると、仮に1日おきに飲む場合は、ビールだと2缶までOKと考えられます。

◆毎日飲まないことがポイント

お酒が完全に身体から抜けるには、飲酒量にもよりますが、24時間以上必要なので、量以上に、「毎日飲酒すること」が健康上良くないと言えます。

多量飲酒を続ける人は、うつ病のリスクが3.7倍、認知症のリスクが4.6倍、自殺リスクを3倍に高めるというデータもあります。

週に2日、全くお酒を飲まない休肝日を作る、できれば、2日連続で飲まない日を作ることが大切ですが、「週に2日もお酒を飲まないなんて無理だ」と思った方は、すでにアルコール依存症の予備軍の可能性があります。

飲酒量や毎日飲酒の習慣を少しずつ変えていくために、「ビールは1缶ごとに冷やす」「買い置きをせずに、飲みたくなったタイミングでコンビニに買いに行く」「丁寧に味わうために、少し高価なワインを買ってみる」など、行動を変えるための方法を一緒に考えてみませんか。

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『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』小田真実