不安の対処法~社会不安障害を乗り越え意識していること~

こんにちは。札幌市の中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岩本です。

春になって朝の光で目を覚ますことも多くなってきました。
同時に朝早くから愛犬が何度も起こしに来てくれるので、朝の目覚めが以前よりも快調になって気がします(笑)
と言っても…学生の頃から朝が苦手な私。
朝早くからスイッチが入るような工夫を見つけたいものです。

さて、今回のブログのテーマは“不安の対処方法”です。
私は以前社会不安障害と診断され、薬物治療を受けていました。
今では薬を飲まずに過ごすことが出来ていますが、それでも不安になることは度々あります。
そんな時に意識している不安の対処についてのヒントを記載出来たらと思います。

未来の不安が出現した時は…

最近は新型コロナウイルスの影響もあり、普段よりも漠然とした不安感を感じることが多くなりました。
特に感じるのは“未来の不安”が多いと思います。
“いつまでこのまま何だろう”とか、“イベント中止はいつまで何だろう”とか…。

元々私は未来にある目標を大切にして日々過ごしていることが多かったので、最近は何とも言えない日々を過ごしています。
(例えば旅行、ライブ、野外フェス等)

未来の不安を感じた時、以前私がしていた行動は、とにかく根拠となる安心できることをスマホで調べることでした。
しかし途中で気づきました。この行動が更に不安を助長していることに…。
その後モヤモヤが更に大きくなり、ストレスが溜まってしまいました。

最近は“未来の不安”が出現した時はスマホを一度閉じて、不安を感じない行動をとるように心がけています。
例えば、集中できることをあえてしてみる(料理、物作り、掃除)だったり、誰かと話してみるだったり、自宅で筋トレ、ストレッチ、ヨガをしてみるだったり…。

一度不安を感じてしまいそのことについて更に考え始めると、不安の渦に巻きこまれてしまうので、一度その場から離れてみることをまず最初に行います。

それでも不安になる時は…

不安というのは、“目に見えない”、“分からない”、“聞こえない”ものです。
それならば自分の中で“イメージとして見えるもの”、“分かるもの”にしてしまうこともひとつの方法です。

その時は最良の結果と最悪の結果を考えた後に、現実にはどうなるかと考えることが良いとされています。
これらを先に考えることで、自分の中では“分かっているもの”として不安を扱うことが出来るので、少しだけ気持ちが楽になります。

例えば…明日上司に自分のミスについて話しかけることが不安。
最良の結果:話しかけると笑顔で応対してくれる。ミスについて話し、今後どうしたら良いか一緒に考えてくれた。

最悪の結果:話しかけるも不機嫌そうな態度をされる。ミスについて罵倒され自分で考えろと言われる。

現実には…:話しかけると応対してくれる。自分のミスについて何とか話し謝ることは出来た。今後の対応についてまずは自分で考えるように言われる。

このような順で考えていき、どの結果になっても大丈夫なように自分の中で準備をしておきます。

長期的な不安は…

最後に長期的に感じる不安について考えていきたいと思います。
長期的な不安には、やはり成功体験を積み重ねる必要があります。

不安な事柄に対する成功体験を意識的に作り、それらを積み重ねていくことで、不安が少しずつ軽減していきます。

最初は不安感が強く行動が出来ないこともあるかもしれませんが、回数を重ねていくことが重要とされています。
不安の強度や事柄によって、成功体験をどれだけ積み重ねていく必要があるのかは異なります。

どうしても不安が強くて行動できない時は、自分の中で不安がなくなるまでイメージしてから、実際にやってみることもひとつの方法であると言えます。

今回は不安に対する対処についてヒントを記載してみました。
意識してこれらの考えを付け足して頂ければ、少し楽になれるかと思います。
参考にして頂ければ幸いです。

自分の不安が対処できず悩んでいる方、『カウンセリングこころの羽』で一度お話してみませんか?

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岩本望未