こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の小田です。
↑の写真は、三越地下に飾られているお花で、花材は、ボケ、ネコヤナギ、バンダです。
三越に行くたびに、今回はどんなお花かなぁと楽しみにしています。
みなさんは、街歩きの時に楽しみにしているものはありますか?
今回のブログは、前回に引き続いて、日本アンガーマネジメント協会理事の戸田久実さんの著書「いつも怒っている人も うまく怒れない人も アンガーマネジメント」から、「怒り」の対処法についてご紹介したいと思います。
◆知っているだけでは身につかない
これは、アンガーマネジメントだけではなく、心理トレーニング全般に言えることですが、「わかる」と「できる」は違います。
日々の生活の中で、「少しずつ」でも、「できるところ」から、「やってみる」。
そりゃそうだけど…、ついつい考えるだけで実行には及ばない、または、やってみたけど、結局できなくて落ち込んでしまう。
そんなループに入ってしまう方こそ、カウンセリングでお手伝いさせていただきたいと思っています。
「少しずつ」「できるところ」で設定したハードルが高くなっていませんか?
ぐるぐると考えるだけで、「やってみる」がおろそかになっていませんか?
やってみた結果、「できなかった」という評価は、本当にそうでしょうか?
そもそも、年齢の分だけ積み重なってきた「怒り」に対する反射的反応を、数回トライしただけで「できなかった」と評価するのは無理があります。
できなくて当たり前なんです。
少しずつ、怒りの「出方」が小さくなったり、怒りが出るまでの「スピード」が遅くなったり、怒りの持続時間や振り返って反省するまでの時間が「短く」なったり。
そういったことを、客観的に振り返る場を持つことが大切です。
◆怒りは二次感情
怒りは第二次感情と考えられています。
怒りは強い感情のため、裏側にどのような感情が潜んでいるか、自分では気づきにくいのですが、怒りの裏側には、本当はわかってほしい感情である「第一次感情」があります。
「こうあってほしい」という期待や理想が裏切られたとき、「わかってほしい」と思ったことが理解されなかったときに、怒りが生まれます。
そのときに感じた、不安・つらい・寂しい・心配・苦しい・困った・嫌だ・疲れた・悲しい…
などの一次感情が怒りとなってあふれてしまうのです。
怒りを感じたときには、何に対しての怒りなのか、本来わかってほしかった気持ちは何だったのかに目を向ける必要があります。
◆怒りを感じたら記録しよう
どのようなことに「怒り」を感じたのかを記録することが、カウンセリングの場でも、非常に役に立つので、お願いすることの一つです。
怒りを感じたポイントを記録することで、
1 怒りに関する傾向や特徴を客観的に分析するツールになる
2 書くこと自体にクールダウン効果がある
3 怒りのもとになった、「こうすべきである」という価値観を理解できる
という効果があります。
怒りを感じた「その場で直感的に」「怒りを感じるたびに」記録しますが、その場で分析はしなくてOK。
怒りを後悔して落ち込んでしまうこともあるので、気持ちが沈みがちなときには記録せずに、なるべく冷静でいられるときに記録していただく方が良いでしょう。
10段階や100点満点方式で、「怒りの大きさを数値化」すると、なおGOOD。
スマホのメモ機能を利用したり、書きやすい小さなメモ帳を用意するのがオススメです。
こうした「怒りメモ」を利用して、カウンセラーと一緒に振り返って、できたことを客観的に評価し、できなかったことは次につなげていくような気持ちで、小さなトライを積み重ねていく。
三歩進んで二歩下がっても落ち込むことはありません。
人は、意識することから変わり始めて、実際にやってみることで、どんどん変わっていくものだと私は信じています。
まずは、一緒にやってみましょう(^.^)
カウンセリングこころの羽で、お待ちしております。
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『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』小田真実