HSPについて⑥~HSS刺激追求型って何ですか?

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の小田です。

お盆を過ぎると、秋に向かっていく北海道。
この暑さもあと少しなんだなぁと、しみじみ味わっています。

HSPに関する連載も6話目となりました。
現在、私が担当させていただくご相談者様の8割以上は、HSP気質をお持ちの方です。
最近は、男性からのHSPに関するご相談も増えてきました。

一口にHSPといっても、育ってきた環境、仕事内容、性格、これまでの経験、目指していく方向性が一人一人違います。
一人一人のお話を聞きながら、「これからは、少しでも楽に生きられるようにしていきましょう♪」をスローガンに、一緒に作戦会議をするような、二人三脚で歩いていくような、そんな風にカウンセリングを行っています。

HSS自己テスト

ロッククライミング-刺激-HSP

HSSとはアメリカの心理学者であるマービン・ズッカーマンが提唱した、Hign Sensation Seeking を省略したもので、「刺激を大いに求めること」で、HSPと同様に、先天的な気質であると言われています。

HSSは好奇心旺盛で退屈しやすく、初めてのことにも果敢に挑戦するため、HSPとは相容れないように感じますが、HSPとHSSの両方の気質を兼ね備えた人も存在します。

今回は、HSP気質を持つ方をさらに深堀りして、HSSという刺激を求めるタイプかどうかについて診断してみたいと思います。

次の質問に感じたまま答えましょう。
少しでもあてはまるなら「はい」、あまり当てはまらないか、全く当てはまらない場合に「いいえ」としてください。

・安全なら、未知の新しい体験ができる薬を服用してみたい。
・会話によっては、とんでもなく退屈することがある。
・好きだとわかっている場所にもう一度行くよりは、好きでもないかもしれないが、新しい場所に行きたい。
・スキー、ロッククライミング、サーフィンなどスリルを味わえるスポーツをしてみたい。
・長い間、家にいると落ち着かなくなる。
・することもなく待つのが嫌だ。
・同じ映画を二度見ることはほとんどない。
・不慣れなこと、未知なことを楽しめる。
・普通でないものを見ると、とことん追究したくなる。
・毎日同じ人といると飽きる。
・私が何をしでかすか予測がつかない、と友人たちは言う。
・新しい分野を探るのが好きだ。
・日常的なルーティーン(日常の決まり事)を避けている。
・激しく心を揺さぶるアートに心惹かれる。
・高揚感を与えてくれる成分を摂取するのが好きだ。
・突発的な行動をとるような友人を好む。
・自分にとって目新しくて好奇心を刺激するような場所にいたいと思う。
・旅行にお金を使うなら、できるだけ知らない国がいい。
・探検家になりたい。
・まわりがひきつり笑いをするような下ネタが出ると楽しいと思う。

「敏感過ぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。」エレイン・N・アーロン(講談社)

いかがだったでしょうか。
「未知の新しい体験ができる薬」って違法じゃないやつ?
「高揚感を与えてくれる成分」って、お酒ってこと??
質問の文章が妙に気にかかる小田…。

そして、「まわりがひきつり笑いするような下ネタ」って、日本では遭遇する場面が少ないような気がするのは私だけなんででしょうか(;^_^A

診断結果は以下のとおりです。ちなみに小田は9個でした。

女性の場合
「はい」が11個以上の場合→おそらくHSS
8個から10個の間→ややHSS
7個以下ならHSSではないかも。


男性の場合
「はい」が13個以上の場合→おそらくHSS
10個から12個の間→ややHSS
9個以下ならHSSではないかも。

4つのタイプ

クローバー-HSP-4つのタイプ

世の中の人は、次の4つのタイプに大別されると考えられています。

1 HSP/非HSS
内省的で静かな生活を好む。衝動的でなく、あまり危険を冒したがらない。

2 非HSP/HSS
好奇心に満ち、やる気があり、衝動的で、すぐに危険を冒し、すぐに退屈する。与えられた状況の微細なことにあまり気づかないし、興味もない。

3 非HSP/非HSS
それほど好奇心もなく、内省的でもない。あまり物事を考えることなく淡々と生活している。

4 HSP/HSS
移り気で、HSPの敏感さとHSSの衝動性の両方を持つため、神経の高ぶりの最適レベルの範囲が狭い。
すぐに圧倒されるが、同時に飽きっぽい。
新しい経験を求めるが、動揺したくないし、大きな危険は冒したくない。
「いつもブレーキとアクセルの両方を踏んでいるような気がする」と表現する人もいる。

HSPと言っても、超過敏な方から、非HSPよりも少しだけ敏感な人まで、大きな幅がありますし、HSSの特徴とHSPの特徴を併せ持った「HSS型HSP」という方もいます。

また、社会に適応するために、対外的にはHSS型の外見で過ごして、一人の時には本来のHSPに戻るといったタイプの方もいます。

HSPに該当する特徴はあるけれど、典型的なHSPではなくて、少し違う部分もあるんだよなぁという方は、もしかしたらHSS型のHSPという可能性もあるかもしれませんね。

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』小田真実