季節の変わり目を乗り切るために…~冬季うつ病と心のバランス…メンテナンス方法とは~

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岡本です。

札幌中央店のブログには久々の投稿です♪

最近、寒い寒いと思っていたら、札幌の気温が1桁(最低3℃とか…)になることが多くなってきているんですね(汗)
どうりで寒いわけだと思いました…。

この時期になると心理カウンセラーとして見過ごすことができないものとして「冬季うつ」と呼ばれる季節性の「うつ病」があります。

私自身も20代の頃は、冬に近づくにつれて気分が落ち込みやすくなる傾向がありましたし、今現在でも気をぬくと漠然とした不安の一歩手前(だと思っている)「心がザワザワする感じ」を自覚することがあります。
お陰様で『カウンセリングこころの羽』としても3年目に入り、仕事の面では順調な日々を過ごさせていただいておりますが、それでも“ザワザワした感じ”になることがあります。

そこで今回は、「冬季うつ」の予防にも使える心理カウンセラーの日常的なテクニックをご紹介してみようと思います。

『カウンセリングこころの羽札幌篠路店』ブログ「冬季うつ病を乗り切るには…」も読む

冬季うつ病とは…

基本的な症状は、一般的な「うつ病」や「うつ状態」と大きくは違いませんが、季節の変化により「繰り返す」という点が代表的な特徴の一つとなります。

春になり、暖かくなると気分も自然と上向きになっていく…という傾向もあるため、逆にいうと「辛い時期」をどう乗り切るのかが重要でもあるのですが…。
その辛い時期の乗り切り方で失敗してしまうと、年中通しての「うつ病」や「うつ状態」になる可能性もあるため、油断大敵です。

私自身も心のザワザワ感を悪化させないために様々なことを意識していますので、いくつかご紹介します(^^)

栄養バランスのとれた食事を意識する

そもそも「季節の変わり目」は体調を崩しやすい時期です。
風邪をひいてしまうと心理的にも身体的にも「ストレス」がかかる状態になりますので、心の健康はもちろん、身体の健康も意識することが大切。

私自身の場合は、「ビタミンC(野菜や果物)」と「タンパク質(肉類)」をいつもよりも多く摂取するようにしています。

女性の方の場合は、さらに鉄分を意識して摂取すると気分の浮沈みが軽減されるかもしれません。

これは「食事療法」の考え方から取り入れたものですが、実際にアドバイスさせていただいたご相談者さまの中には、食生活の改善だけでも「かなり気分が楽になった」とお話くださる方もいるほどです。

ビタミンCや鉄分は、気分の浮沈みや不安定な状態を軽減することに役立つ可能性がありますが、見落としがちなのが「タンパク質」です。

このタンパク質は、消化されて「アミノ酸」になりますが、このアミノ酸は幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」の材料です。

体質的に「セロトニン」を作る機能に問題がなくても「材料」がなければ作れませんよね?

だからこそ、私自身も気分が落ち込みやすい時期には、「タンパク質」を積極的に摂取するように心掛けています。

最近知ったのですが、「鰹節」にはタンパク質が豊富に含まれているそうです♪

肉を食べることに敷居の高さを感じる場合は、鰹節をいつものご飯に付け足してみるのもオススメです(^^)

私は、ほぼ毎日、鰹節を食べている気がします(笑)

ストレスコーピング(ストレスへの対処)をいつも以上に意識する

以前、岩本先生のブログ(「カウンセラーのストレス対処法」)でもご紹介していましたが、ストレスの負担を軽減するための方法として「ストレスコーピング」という考え方があります。

私自身もこの視点を重要視しており、季節の変わり目などの「ストレス」が増える時期には、ストレスへの対処である「ストレスコーピング」への意識も強くすることでバランスをとっています。

例えば、冬に変わるときに増えるストレスとしては…

・寒くなること→(心理的ストレス)「寒いの嫌だなぁ」と感じる。(身体的ストレス)寒さで血行が悪くなり肩こりが悪化

・雪が降る→(心理的ストレス)「早起きしないと…」と感じる。(身体的ストレス)雪かきの負担増で体力を使う。

他にも「暖房」→金銭的な負担増、「空気の乾燥」→風邪をひきやすくなる、「日照時間の減少」→自律神経が乱れやすくなる などなど…

考え出すと多くのストレス要因が増えるかもしれません。

だからこそ、気持ちを楽にするための行動や考え方は「ストレスコーピング」として自覚しながら、“意識的に”増やしていくことが冬場を乗り切るために重要なポイントだと感じます。

「やらなきゃいけないこと」は習慣化する

これは、冬場に限らずですが、「やらなきゃ」と思う気持ちは少なからず「ストレス」となり、心や体の負担になります。

前述のストレスコーピングの考え方にプラスして、「やらなきゃいけないこと」は、感情を切り離した「習慣」にしてしまうと便利です。

ここで落とし穴が一つ。

「え?感情は、いつも感じないように抑え込んでいるよ?」と思った方は要注意です。

ここで言う「感情を切り離す」は、「感情を抑え込む」とは別のテクニックだと私は考えています。

「習慣化」されている「行動」というものは、別の表現をすると「癖(くせ)」のようなもの。

「やらない方が気持ち悪い!」と感じるレベルまで自分の行動に染み付かせることが大切なのです。

「よし、やるぞ」という気持ちが生まれているうちは、習慣化されていませんので、ストレスが発生していることになります。

このあたりのテクニックは、人によって「合う」「合わない」がありますので、気になる方や今まで自分なりにやってきたけれど上手くいかなかった…という方は、是非、カウンセリングでご相談してみてくださいね。

札幌を含む「雪国」の冬は、積雪の関係もあって行動できる範囲が狭くなりがちかもしれません。

冬が本番に入る前にあなたなりの“バランスのとり方”を見つけてみませんか?

『カウンセリングルームこころの羽・札幌中央店』岡本教兵