こんにちは。『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店・札幌中央店』稲葉です。
3年ぶりに行動規制のない夏を迎え札幌でもお祭りや花火大会など夏の風物詩が復活していますね。
私は元々人混みが苦手なんですが、今年一度は札幌ドームへ野球を見に行ってみようかなと
計画しているところです。
今日は、趣味でもあるテニス観戦から「気になる事」を書こうと思います。
◇感情のコントロールができない選手達
年に4度あるテニスのグランドスラム大会を見始めてかれこれ15年ほどになるのですが、
不思議な事にここ3～4年で試合中に感情をコントロールできず、怒りをあらわにする選手が男子・女子問わず増えているんです。
・審判、観客に暴言をはく。
・ラケットが破損するまでコートに叩きつける。
（ラケットが跳ね返り線審や前列で観戦している観客にあたりケガ人が出てしまう
最悪な事態もあります）
・コートで選手のサポートしているボランティア（ボールボーイ・ガール）を怒鳴り
タオルを乱暴にひったくる。
テニス界ではこのような選手の振る舞いを問題視し「スポーツマンらしくない言動」と試合中判断した場合、罰金や次戦の出場停止処分などのペナルティを課すケースが多発しています。
錦織圭選手や、大阪なおみ選手の活躍で日本でもテニス人気は高まりつつありますが、世界ではサッカーに次ぐほどの大人気スポーツ。
人気のトップ選手になると影響力も大きく、コート上での振る舞いは世界中の少年少女の見本であるべき。なんて言われる程…
参加する全選手が目の色を変えて挑む世界最高峰の戦い、試合中は自分の陣営とすら話すことが出来ない孤独な個人競技。
選手のプレッシャー、ストレスも「尋常ではない」ことは容易に想像できますが、「以前はそんなに怒る選手はいなかった」それも事実です。
◇ファンとしての感想…
選手が感情をあらわにし試合が中断されると楽しみにしていた時間を台無しにされたようでこちらまで不快な気持ちになるし、一番のモヤモヤはなぜ選手が不快なのか？不満なのか？どうしてそんなに怒っているのか？
テレビで観戦している私にとっては、まったく理由が分からないのです。
怒りをコート上で執拗に表現する選手たちを見ていると「怖い」と感じることさえあります。
心のシャッターがストンと閉まる感じとでもいうのでしょうか…
そんな時は試合中でもテレビをパチッと切り、自分の心をなるべく平穏に保てるようにしています。
楽しみにしていたテニスの試合。興味が持てなくなるのも寂しいな…
以前はよく自分のボールがINかOUTかを確認するため主審と選手が確認し合う光景も良く見ましたが、近年のテクノロジーの進化によりAIシステムでボールの軌道が確認できるようになりました。
（数ミリ単位まで正確にボールの落ちた位置が確認できます）
誤審も無い正確なジャッチが出来るようになったおかげでファンとしてはスッキリ気持ちよく観戦できるようになった一方で、選手からすれば「数ミリのズレも許されない正確性」を求めらる上にスタジアムはすり鉢状になっていて１万人以上の観客に自分のプレーを見張られている。そんな感覚になるのかも知れません。
◇カウンセラーとしての感想…
人間って過度のストレスを脳が感じ取ると、「闘争か？逃避か？」
という思考になると言われています。
コート上にいるのはトッププロの選手たち。闘争心もハンパじゃないのでしょう。
冷静になることは試合から逃げること。そんなふうに思っているのではないでしょうか。
海外のファンは少しでも不満を感じると容赦ないブーイングを選手に浴びせます。
選手がイライラを表現する→観客がブーイングする→選手の怒りがヒートアップする→
審判がペナルティーを課す→選手の怒りが最高潮に達する→世界中のメディアから批判される。
まさに負のスパイラル。
8月末から今年最後のグランドスラムがニューヨークて開催されます。
その大会で大幅なルール改正があり今までは許されなかった「自分の陣営と話す」事が許可されることになりました。
テニスの歴史や伝統から考えると革新的な変更で、テニスの魅力が半減する。と賛否両論の意見があるようですが、選手のストレス緩和を考えての変更。
面白くて楽しい試合が見れられるのなら私は大歓迎だし、「誰かと話すこと」で
ストレスが軽減し思考がスッキリ、冷静さを取り戻し今出来ることに集中できるようになる。
そんな認識が世界に広がり、選手の素晴らしいプレーと笑顔が見られるようになれば
カウンセラーとしても嬉しい限りです。
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『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店・札幌中央店』でお待ちしています。 稲葉 彩
