メンタルクリニックや心療内科ではなく、カウンセリングルームだからできること

こんにちは。札幌のカウンセリングルーム『カウンセリングこころの羽』の岡本です。

ブログを書くのは、ものすごく久々になってしまいましたが…
今回は、初心に立ち返って、医療機関(主にメンタルクリニックや心療内科、精神科病院)とカウンセリングルーム(今回は、医療機関に在籍している公認心理師や臨床心理士ではなく、民間のカウンセリングルームを想定しています)におけるサポートの違いについて現役心理カウンセラーの目線でまとめてみます。

このブログで分かること

  1. 心療内科やメンタルクリニックとカウンセリングルームどちらに相談するべきか
  2. 心療内科やメンタルクリニックに在籍する公認心理師や臨床心理士と民間カウンセリングルームの心理カウンセラー得意・不得意の傾向の違い
  3. 病院ではなく民間カウンセリングルームを選ぶメリット・デメリット
メンタルクリニックのイメージ
※画像生成したイメージです

医療機関(主にメンタルクリニックや心療内科、精神科病院)でのサポート

気持ちが落ち込んだ時やストレスが原因と思われる身体の不調を感じた時にあなたはどこに相談しますか?

友人や家族に相談をする方もいると思いますが、気持ちに余裕がなくなっているときだと身近な方へ相談できない場面も少なからずあるのではないでしょうか。

「心配をかけたくない」

「人間不信になっていて、誰に相談していいか分からない」

「身近に相談できる相手が思い浮かばない」

そんな時には、医療機関への相談も選択肢の一つになるかもしれません。

医療機関への相談を検討する場合に考えるポイントは大きく分けると3つあります。

ポイント1.診断書が必要かどうか

医療機関の受診を選択する一番のポイントは、診断書が必要かどうかです。

職場や学校などで長期の休みをもらいたい場合や上司や教師から何らかの協力を得たい場合などは、「自己申告」だけでは説得力が弱いこともあります。

そんな場面では、医師の診断書があることで説得力が増し、早い段階で周囲の協力を得られる可能性が高くなります。

悩みを抱え始めた初期段階では該当しないかもしれませんが、区役所やハローワークなど公的な支援を得たい場合にも「診断書」が必要になることがありますので、体調が悪い状況を第三者に証明する必要がある場合には、心療内科やメンタルクリニックへの受診予約を検討しましょう。

ポイント2.薬の処方を希望するかどうか

診断書と同様に医療機関を利用する大きな目的の一つが薬の処方を希望する場合です。

カウンセリングルームでのメンタルケアのサポート方法は、『心理療法』(来談者中心療法を土台とした認知療法や認知行動療法など)がメインになりますので、お薬を飲んで症状を軽くしたい場合には、心療内科やメンタルクリニックでの受診が選択肢となります。

ただ、ここで気を付けておきたいポイントとしては、医療機関で処方されるメンタル系のお薬は、「症状を軽くすること」が主な目的となるため、「根本解決」には繋がらないという点です。

心理職として様々な方のサポートをさせていただいている中で感じていることとしては、医療機関に根本解決(例えば、「気持ちが落ち込まなくなる」「何があっても熟睡できるようになる」「日常生活で前向きになれる」など)を求めてしまうと逆に症状や上手くいかない期間が長くなりやすいのです。

これは、身体的な症状が出た時に痛み止めで騙し騙し生活を送る状況に似ているかもしれませんね。

「苦痛」の原因が時間経過によって軽減するものであれば、“痛み止め”を服用しながら様子を見ることも効果的な方法だと思いますが、根本的な“原因”があるにも関わらず、そこを無視して放置しても症状が改善することは難しいかもしれません。

お薬の服用によって気持ちの余裕が生まれた時には、少しずつ自分自身と向き合う時間を意識してみることが大切になります。

そんな時には、カウンセリングルームの併用も選択肢の一つに加えてみてくださいね。

ポイント3.心理師が在籍しているメンタルクリニックを選ぶかどうか

はじめて心療内科やメンタルクリニックへ通院する場合には、意外に感じるかもしれませんが…

メンタル系の医療機関であっても公認心理師や臨床心理士、心理カウンセラーが在籍していないケースも実際にあります。

あくまでも診断とお薬の処方をメインとしている医療機関ということになりますね。

最近だと以前は心理師が在籍していなかったり人数が少なかった医療機関でもカウンセリングを利用できる体制を強化している場合もあるようですが、通院している患者さんのニーズに対して受け入れ体制は不足しがちかもしれません。

もしも、通院した医療機関でカウンセリングは利用できませんと言われてしまった場合には、民間カウンセリングルームの併用も視野に入れてみてくださいね。

医療機関(心療内科、メンタルクリニックなど)でカウンセリングが利用できないパターン

  1. 公認心理師や臨床心理士が不在
    ⇒医師のみで患者さんの対応をしているケースも意外と多いのが心療内科やメンタルクリニックです。
    カウンセリングの利用を希望する場合は、事前にホームページなどでカウンセリング実施の有無を確認しておくと良いでしょう。
  2. 医師の許可が得られない(人員体制の理由)
    ⇒在籍心理師の対応可能人数が限られているため、症状が重い方やカウンセリングが必要不可欠と医師が判断した方が優先になります。
  3. 医師の許可が得られない(症状の理由)
    ⇒心理師やカウンセラーの話を聴く余裕がなさそうと医師に思われた場合は、「今ではない」と判断されることもあるかもしれません。
    医療機関のカウンセリングは、民間カウンセリングルームと異なり、一回当たりのカウンセリング時間が短め(30分程度)なことが多いため、短時間でも集中してお話を聴けそうな段階(短時間での心理療法でも効果が出そうな段階)だと許可が出やすい可能性が考えられます。
カウンセリングこころの羽-アルコール除菌
カウンセリングこころの羽・札幌中央店の一室(現在は、感染防止のアクリルパネルを設置しております)

カウンセリングルーム(民間施設)でのサポート

医療機関との大きな違いは、「自己判断で気軽に利用できること」だと考えられます。

前述のとおり、心療内科やメンタルクリニックでのカウンセリングは医師が「必要」と考え、公認心理師や臨床心理士の人員体制に空きがあることが絶対条件となるため、自分が受けたいタイミングでカウンセリングを受けることは難しい場合もあるかもしれません。

(ちなみに…“医師”は、お話を聴くことではなく、診断をすること、処方する薬を決めることが主な役割ですので、不調の背景や自分の気持ちを聴いてもうことには期待しない方が傷つかずにすむのでお勧めです…)

そんな時にご活用いただけるのが民間カウンセリングルームです。

医療機関ではなく、民間施設であることのデメリットとしては、病名の診断やお薬の処方ができないこと、保険適用での利用ができないこと(医療機関でも本人希望によって利用する場合は、保険適用外となることもあります)が主なもの。

それ以外の点については、医療機関でのご利用よりも柔軟な対応ができる場合が増えてくるかもしれません。

心療内科やメンタルクリニックではなく、カウンセリングルームを利用するメリットは、大きく分けると以下の3つです。

ポイント1.自分のタイミングで利用できる

医療機関の場合は、土日祝日がお休みになっていることも多いと思いますが、カウンセリングルームだと土日祝日も通常営業していることがあります。

実際に私たち『カウンセリングこころの羽』でも心理カウンセラーが交代しながら土日祝日もご予約を受け付けしておりますので、お仕事や学校がお休みの日にもお越しいただくことができます。

体調が悪い真っ只中では、平日の日中でもやむを得ない…という方は多いと思いますが、回復してきた後の「再発予防」の段階でも日常生活に負担なく利用できることは民間カウンセリングルームの大きなメリットかもしれませんね。

『カウンセリングこころの羽』では、平日の夜も19:30~21:00が最終予約枠となっておりますので、お仕事帰りにご相談いただくことも可能です。

ポイント2.話をしっかり聴いてもらえる

医療機関との大きな違いの2つ目は、カウンセリングの一回あたりの利用時間をしっかり確保することができるという点です。

具体的に言うと私たち『カウンセリングこころの羽』の場合だと、1回あたり50分が基本となります。

一般的な医療機関でのカウンセリング時間“30分”と比べると、体調不良の背景も含めしっかりお話を伺うことができる時間だと思います。

50分でも足りない…と感じる方には、10分単位で時間延長も承ることができますので、抱えているお悩みが多い場合には、じっくり、しっかりお話を聴かせてください。

予約時間に空きがある場合は、2時間以上の延長を承ることもできますし、事前に時間延長を含むご予約も承ることができますのでご安心ください。

ポイント3.恋愛相談や親子関係の相談もできる

「『うつ病』や『強迫性障害(強迫症)』ではないと思うけれど、悩みを抱えていてモヤモヤする。」

「周囲に相談できる人がいなくて困っている」

「夫婦関係の再構築に向けて専門家のサポートを受けたい」

そんな場面では、医療機関ではなくカウンセリングルームのご利用がお勧めです。

心療内科やメンタルクリニックに在籍している公認心理師や臨床心理士の場合は、心理系の大学や大学院で学び、医療機関を中心とした経験を積んでいる方が多いため、“病気”に対するサポートや発達検査などでの専門性が高い方が多くいらっしゃいます。

その反面、民間カウンセリングルームに在籍する心理カウンセラーの場合は、医療機関への在籍を目的とした心理学や心理療法の学習ではなく、「全般的なお悩み」(気持ちの落ち込みや人間関係のお悩み)に対するサポートも意識した学習を行っているケースが多いため、恋愛相談や親子関係の相談においては、専門分野・得意分野としている方も多くいらっしゃいます。

実際に『カウンセリングこころの羽』に在籍している心理カウンセラーも民間企業や公務員など「サラリーマン」経験も積んだうえで心理職としてのお仕事をスタートした先生が多いので、あなた自身の環境や状況、背景が近いカウンセラーに担当してもらうこともできるかもしれません。

似たような境遇を乗り越えた経験を生の声として聴くことができることも民間カウンセリングルームの魅力の一つかもしれませんね。

カウンセリングのイメージ
※画像生成したイメージです

まとめ

診断書やお薬の処方を希望している場合⇒心療内科やメンタルクリニック(心理師不在でもOK)

お急ぎの場合は、比較的早く予約ができる病院を見つけることになると思いますが、診断書やお薬の処方のみを希望している場合でお急ぎではない場合は、継続して通いやすい病院を選ぶことをお勧めします。

発達検査や心理教育を受けたい場合⇒心療内科やメンタルクリニック(公認心理師や臨床心理士が在籍している医療機関)

とくに発達検査(WAIS-IV(ウェイス・フォー)など)を受けたい場合は、その医療機関が対応しているか確認しながら予約を検討してみると良いでしょう。

検査には約2時間かかりますので、お時間に余裕があるタイミングで予約してみてくださいね。

人間関係の相談をしたい場合⇒カウンセリングルーム

恋愛や夫婦、親子関係、職場や学校の人間関係など、考え方や価値観、コミュニケーションに関連するお悩みはカウンセリングルームへのご相談がお勧めです。

あなたと相性が良さそうなカウンセラーを見つけて相談してみてくださいね。

原因が不明な不調を相談したい場合⇒カウンセリングルーム

医療機関の場合、担当領域が異なると「冷たい対応」をされがちかもしれません…。

原因が不明な場合(メンタル要因が大きそうな場合)は、まずはカウンセリングルームでの相談をお勧めします。

カウンセリングで様々な角度からお話することで原因の特定やお薬などに頼らずに改善する方法などが見つけるかもしれませんし、医療機関を利用する場合でも『心療内科』『メンタルクリニック』『精神科病院』のどれが合うのかをアドバイスさせていただくこともできますのでご安心ください。