カウンセリングを身近に…ひとり時間が好きな人のこころの仕組み

こんにちは。『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店・札幌中央店』稲葉です。

今年は春から夏、秋にかけての寒暖差が激しく北海道らしい四季を感じる余裕がなかったように感じています。

気づけば10月…

私にとって秋は、少し静かに過ごしたくなる季節です。

そして食欲も旺盛になる季節ですね😋
日が落ちるのが早くなり、気温が下がると自然と心も内側に向かいやすくなります。
読書の秋ともいわれますが、稲葉は勝手に「秋は内省の季節」と呼んでいます。

夏の高揚感や解放感が落ち着き、心は「思考モード」へと切り替わる時期。
一方で日照時間が短くなることでセロトニンの分泌量が減り、気分の落ち込みを感じやすくもなります。

なんとなく元気が出ない日が増えるのも、この季節の自然な反応です。

そんな季節に私たちをを癒してくれるのがおいしい食べ物と、あたたかい飲みもの、そして「ひとりの時間」かもしれません。

今日は「ひとり時間が好きな人のこころの仕組み」というテーマでブログを書いてみようと思います。

最後まで読んでいただけると嬉しいです。

◆ひとりが好きは、心が自分を整えているサイン

「ひとりの時間が好き」と聞くと社交的ではないとか人づきあいが苦手、というイメージを持たれることがあります。

読書


けれど実際にはひとり時間を大切にできる人ほど人との関係を大切にしていることが多いものです。
なぜならひとりで過ごす時間は、他者との関わりで消耗したエネルギーを回復させる時間でもあるからです。
たとえば誰かに気を使う、空気を読む、会話を合わせる…

日常生活では常に細やかなエネルギーの出し入れが行われています。
そのバランスが崩れると、心は「静かに整えたい」とサインを出すものです。

ひとり時間の好きな人はひとりで考えたり、感じたり、好きな世界に没頭することで心が整っていきます。

◆ひとりは孤独ではなく、余白

もうひとつ大切なのは、「ひとりの時間」は孤独とは違うということです。
孤独は「つながりたいのに、つながれない」状態。
でも「ひとりの時間が好き」というのはつながっている安心感があるから、離れても大丈夫という感覚に近いかもしれません。
人間関係の中で適度な距離を取れる人は他者に依存せず、健全な境界線を持っている人でもあります。

ひとり時間の好きな人は静かさの中で自分の感情を丁寧に感じ取り、言葉を選んで人と関わります。
話すよりも「聴く」ことで相手の心を理解しようとする…

そんな姿勢を自然に持っている人が多いのです。

ひとり時間をたのしむ女性

会話のテンポはゆっくりでも相手の言葉の裏にある気持ちや、場の空気を敏感に感じ取る。
この「感受性の深さ」こそ、ひとり時間の好きな人の大きな強みでもあると思います。

また人間関係においては「広く浅く」よりも「狭く深く」関わる傾向があります。
だからこそ、一度つながった人との信頼関係を長く大切にできるのです。

秋のような静かな季節にこそ、「深くつながる力」をより強固な個性として磨くのもよいのではないでしょうか。
「誰とも話したくない」ではなく「誰とも比べたくない」「自分のペースを取り戻したい」
そんな本音が顔を出すのは、むしろ心が健やかに働いている証拠です。
静けさを好むことは、他者を遠ざけることではなく「より良い関係を築くための準備期間」なんです。

◆静けさの中で、心は整理されていく

ひとりの時間は、心を整えるのにとても効果的な時間です。
散らかった思考や感情を一つひとつ並べ直し「いまの自分」にちょうどいいバランスを見つけていく。
それは無理に前向きになることでも、何かを変えることでもありません。
静けさの中で自分の感覚に意識を向け、思考の速度を落とす。

もみじとリス


その時間を過ごした後、また人と関わるときには少しだけ穏やかにそして自然体でいられる。
それが「ひとり時間が好きな人のこころの仕組み」です。

秋の夜長に読書をしたり、ぼんやりお茶を飲んだり。

好きなアロマの香りに包まれたり。
そんなひとり時間が心を整えるいちばんのメンテナンスになります。

「ひとりの時間が好きなはずなのに考え込んでしまう」そんなときはぜひ、カウンセリングを利用してみてください。

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『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店・札幌中央店』でお待ちしています。 稲葉 彩