自分を変えたい…成功するためには…~自分を変えたい時の考え方…変化と維持のバランス~

こんにちは。札幌市にある『カウンセリングこころの羽』の岡本です。

日々カウンセリングを行っていると「自分のことを変えたい」という方々にお会いする機会がよくあります。

この「自分のことを変えたい」という考え方は、誰もが感じることかもしれませんね。

もちろん、「もっと成長したい」「より良い自分になりたい」という気持ちは非常に素晴らしい考え方です。
向上心があり今の自分に満足せず、より良い自分になりたいという成長意欲の表れでもあります。

しかしながら多くの場合、よりよい自分を手に入れると言う気持ちが先走り過ぎてしまい、結果として「自己否定」につながってしまう場合があると感じます。

この「自己否定」の状態は、精神的にも自分を追い込んでしまう可能性があります。

自分を変えたいという気持ちは成長のきっかけにもなります。

適度なプレッシャーと過度なプレッシャーの違い

自分に対するプレッシャーは、時に大切なものです。

集中力や行動力を発揮するためにも、自分自身を追い込んでいく…

ストレスの許容範囲内であれば、この状況自体が悪いというわけではありません。

しかしながら、過度に自分を追い込んでしまう事は精神的にも肉体的にも負担が大きい状況ではないでしょうか?

やはり何事にもバランスが重要です。
自分自身にプレッシャーをかけ100%、120%の力を発揮することも時には必要です。
しかしながらその状況が長期的に続いてしまうと心は悲鳴をあげてしまいます。

その“心が悲鳴をあげている状態”が、「うつ病」や「うつ状態」につながってしまうことも十分に考えられます。

一旦、うつ状態になってしまうと、本来の能力を発揮できないばかりか社会人として必要な最低限の行動ですら実行することが難しくなる可能性があります。

また、「うつ病」の状態になってしまうと…最低でも3ヶ月、平均で1年から3年の期間が回復までにかかってしまうといわれることもあります。

適度なプレッシャーの範囲と過度なプレッシャーの範囲を見極める方法としては、「自分自身でコントロールできているか」がポイントです。

これは、感情や行動、身体の反応などの面で自分自身でコントロールできない状態、予測できない状態になっている場合には要注意ということになります。

何事もバランスが大切です。

自分自身でコントロールできない状態とは…

具体的な例をあげさせていただくと…

体に現れるものの場合

  • 頭が痛い
  • お腹が痛い
  • 涙が出やすい(涙腺が緩みやすくなる)
  • 胸(心臓)が痛い
  • 呼吸が苦しくなる(過呼吸の状態含む)
  • 耳鳴りがする
  • 光が眩しく感じる

など

心に現れるものの場合

  • 何をしていても楽しくない
  • やる気が出ない
  • 人と会いたくない
  • 眠れない
  • 寝過ぎる
  • 食欲がない
  • 間食を止められない

など

これらの状況は、普段であれば、自分自身でコントロールできるものですが、ストレスが過剰な状態が続くと徐々にコントロールできない状態になってしまいます…。

この状態になっている時は過度なプレッシャーがかかっている可能性が考えられますので、「自分を変える」という意識よりも「ゆっくり休む」「自分を受け入れる」という意識を強くするのに適した時期ということになります。

ゆっくり休むこと、リラックスすることも自分を変えるために大切です。

そもそも自分を変えるポイントを正しく把握していますか?

実際にカウンセリングを担当させていただく中で確認させていただくことが多いのが「自分自身の好きなところはどこですか?」という質問。

あなたは、どのように答えますか?

この答えが「全部、嫌いです。」となる方は要注意かもしれません。

人それぞれ長所や短所、強みや弱み、特技や課題があります。

自分自身のことが全部嫌いだと思う気持ち自体は、無理に変えようとする必要はありませんが、効果的に自分を変えるためには…

いきなり全部を変えようとして、うまくいくと思いますか?

現実的には、なかなか難しそうです(汗)

例えば受験勉強をするときでも得意な教科、苦手な教科を把握して効果的、効率的に得点を向上することが志望校へ合格する近道だと思います。

苦手な教科は、1年生の内容から勉強し直すことで基礎が身に付き、得点アップに直結する可能性があるけれど、得意な教科も1年生の内容から勉強し直すとしたら…

これは、時間がどれだけあっても足りないかもしれませんね。

これと同じ状態を作り出していないでしょうか?

もちろん、最終的には「自分自身の好きなところ」を持てた方が何かと楽だったり楽しい体験を得やすいとは思いますが、その段階はもう少し先だったとしても、自分にとって「重要な課題」は何なのか、どのような点を意識して改善することが結果につながりやすいのかを考えることは、とても重要だと思います。

自分自身を客観的に見ることは成長に欠かせないポイントです。

自分のことをどれだけ客観的に見ることができているか

自分自身の重要な課題を見つけていく場合に重要なのが「自己客観視」です。

これは、正確であれば正確であるほど効果的なもの。

日常生活の中で気づくこともあると思いますが、一度、自分の人生を振り返ってみたり、自分自身と向き合う時間をしっかりとることで正確な自己分析ができるかもしれません。

仕事などで大きなプロジェクトを成功するために、最初の計画や全体像の把握が大切なのと同じように最終的に大きな成果(この場合は、自分を変えること)を達成するためには計画と全体像の把握が重要です。

あなたは、あなた自身のことをどれくらい客観的に把握できていますか?

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岡本教兵