こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の小田です。
オリンピックのマラソンが終わったとたん、嘘みたいに気温が下がりました。
中央店近くのホテルが、選手たちの宿泊場所になっていたらしく、出勤時にホテルの前を通ると、ものすごいカモシカ足の選手たちを出入口付近のゲートで目撃する1週間でした。
コロナ禍じゃなければ、おいしいグルメスポットに行けただろうに…。
いつもは、もっと涼しいはずなのに今年は100年ぶりの真夏日続きなの、ごめんね<(_ _)>。
狭いゲートを通る選手と、ゲート越しにすれ違うたび、そんなことを思う日々でした。
マラソン中継でも映っていた、五輪モニュメントは、大通公園西10丁目の西側芝生広場に設置されています。
設置費用は875万円(札幌市が負担)、設置期間は9月5日までの予定なので、カウンセリング前後に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
今回は、HSPさんのお悩みの中でダントツに多い、「人の顔色、機嫌、評価が気になってしまう」ことについて、書いてみたいと思います。
◆とにかく嫌われたくない
お話を伺っていて思うのが、「とにかく嫌われたくない!」という思いが強い方が多いことです。
確かに、嫌われるよりは好かれている方が、何かと物事を進めやすいですしね。その気持ちはよくわかります。
「嫌われたくないがために、常に相手の顔色や機嫌を伺って先回りしてしまい、ぐったりしてしまうんです。」という悩みをよくお聞きします。
ここで大切なのは、ぐったりするほど「自分の中に取り込んでしまう」ことを「やめてしまう」ことです。
【え~そんなの簡単にできないよ、気になっちゃうんだし。】
そんな声が聞こえてきましたが、まずは「人の機嫌を勝手に取り込んじゃった!」と気づくことが第一歩です。そして「やめると決める」ことが大切です。
「先輩、朝から機嫌悪そうだなぁ。書類の置き方も乱暴だし、ロッカーの閉め方も強いし。」
「何だろう?私、なんかしちゃったかな?昨日作った報告書の中身がイマイチだった!?」
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人の機嫌を勝手に取り込んじゃったと気づく。
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「先輩の機嫌やイライラは、先輩の問題。私には関係ない。私の仕事で何か問題があれば指摘するのが先輩の仕事」
「誰でもイライラすることはあるさ。イライラを職場に持ち込んでほしくはないけどね。」
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イライラモードに巻き込まれないよう一時的に避難する→ドリンクを買いに行ったり、トイレに行くことで席を外す。
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トイレの個室の中で、深呼吸をしてみる。おススメは、「4つに分けて息を吸い、4つ止めて、8つに分けて息を吐く」呼吸法で交感神経と副交感神経のバランスを取っていきましょう。あまり大きな呼吸音を出すと怪しいので、周囲の様子を伺いつつ…。
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ホッと一息ついて、ドリンクで喉を潤して、先輩のことは見ずに、自分の仕事に意識を向けます。
「集中、集中。私は、私のやるべきことを淡々とやるんだ。」
◆自由に嫌わせてあげるわ
人間関係において、「誰からも嫌われないようにする」ことは不可能と言ってよいでしょう。
【そんなことはわかってるけど、嫌われるのが怖いし、いやなんだもん】
ざっくりいうと、自分がどれだけ心を砕いても、自分をあまりよく思わない人というのは、10%前後は存在すると言われています。
明らかに、自分がその割合を超えて、周囲から嫌われまくっていると思う場合は、その思いがどのような客観的事実に基づくものか、カウンセリングの中で分析しつつ、解決のサポートをさせていただきます。
適度な?%だと思う場合は、自分が納得しやすいおまじないを一緒に考えていきましょう。
ちなみに、小田のおまじないは、「自由に嫌わせてあげるわ。あなたの権利ですから。でも私は、あなたのことそれほど嫌いじゃなくってよ。そうね、なんていうか、好きでも嫌いでもないわ。どうでもいいって感じかしら?」です。
どうでしょう?
このおまじないを心で唱えるときは、脳内でいい女風にキャラ変しています。
そうすると、なんだかおもしろくなっちゃって、ニヤッとしちゃうんですよね(^ム^)
◆課題の分離
人の機嫌を、全て自分に関連していると考えることは、自意識過剰な面もあります。
本当に自分が関係する場合もあるかもしれませんが、そうであっても、それを解決するのは「その人の問題」です。
私の父は、「なんかわからないけど、最近、ゲジゲジ眉毛の男を見ると、妙に腹が立つんだ」と言っていたことがあります。
父が、過去にゲジゲジ眉毛の人に何か嫌なことをされた経験があったわけでもなく、ある日突然、そんなことを言い出しました。
その頃の父は、仕事上のストレスや健康上の不安もあって、常にイライラしやすい精神状態でした。
こんなふうに、ただ眉毛がゲジゲジしているだけで、腹を立てられることがあるなら、私も、ほくろの位置レベルで機嫌を損ねられることもあるんだなと驚いた記憶があります。
そして、1年後には何も言わなくなり、「そんなこと言ってたっけ?」と忘れていました。
人の機嫌や、好き嫌いなんて、案外そんなもので、ある意味「自由」なものかもしれません。
そんなことに一喜一憂して、自分を過剰に合わせたりせず、サクッと距離を取ったり、時間を置いたり、時には放置して、かわしていきましょう。
自分に合った「軽やかに生きるおまじない」を一緒に考えてみませんか。
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』小田真実