札幌でカウンセリング…保険適用で受けられる場所は?

こんにちは。札幌市にある『カウンセリングこころの羽』の岡本です。

心理カウンセリングを利用しようかと考えたときに、あなたは「札幌 カウンセリング 保険適用」でインターネット検索してみたことはありませんか?

物価高や為替の影響など、節約したい気持ちになることは自然ですし、せっかくなら保険適用でカウンセリングを利用したいというのは誰もが考えることだと思います。

そこで今回は、「札幌には保険適用で受けられるカウンセリングはないのか?について心理カウンセラー目線で考えてみようと思います。

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心理カウンセリングを保険適用で利用するための条件①

まずは、基本的な考え方の情報共有をしていきましょう。

札幌市…というか、“日本”の場合、保険適用の条件として、一番わかりやすいのは「医療機関の利用であること」になるのではないでしょうか。

「協会けんぽ」や「国民健康保険」、組合系の健康保険など、この制度自体が加入者の医療費の軽減を目的として作られているため、「どんなサービスや施設でも使えますよ」とならないことは当然といえば当然。

明確な線引きとして、「医療機関」であることは絶対条件になってきます。

医療機関で心理カウンセリングが利用できる可能性があるところとしては、心療内科、精神科病院、メンタルクリニックなどが考えられます。

ただ、どの病院でも利用できるというわけではなく、医療機関側の事情や都合というのも実際には大きく影響してくるのです。

医師の写真-カウンセリングと病院の違い

心理カウンセリングを保険適用で利用するための条件②

次に二つ目の条件について触れていきましょう。

これも聞けば当たり前だよね…というレベル感かもしれませが、「通院している医療機関(心療内科やメンタルクリニックなど)に公認心理師や臨床心理士などの心理資格保有者が在籍していること」です。

「心理カウンセリング=お話を聴くこと」という考え方は間違いではありませんし、確かにその通りなのですが、やはり、専門知識を学んでいない人が心理カウンセリングを実施することは非常に危険です。

自分自身の大切な人生にかかわることを知識も経験も不十分な相手にゆだねることは不安を感じてしまいますよね…。

「心理学的な知識や経験が不足している=能力の低い心理カウンセラーである」と主張したいわけではありませんし、知識や経験がなくても心理カウンセラーとしての適性が高い人がいることも事実ではあります。(身近なご友人で話を聴くのが上手な人などは、そこに当てはまることになりますね。)

と、少し話が脱線してしまいましたので、話を戻して…

精神科病院だと複数の医師が在籍していたり、うつ病や不安障害などによる休職から復帰するためのリワークプログラムを在籍している心理師が担当していたりするケースも増えると思いますので、公認心理師や臨床心理士が在籍している可能性は高いかもしれません。

しかしながら、小規模での運営となることが多い心療内科やメンタルクリニックだと、心理師の在籍は義務ではありませんので、そもそも医師一人で運営していたり、公認心理師や臨床心理士が在籍していないことも多くなるのではないでしょうか。

そうすると、患者さん側が「カウンセリングを利用してみたい。」と要望しても「すみません、うちには心理師が在籍していないので、カウンセリングなら他の病院へ転院してもらうか、民間のカウンセリングルームを利用してください。」と返答されることになります。

来談者中心療法をしているご相談者様と心理カウンセラー

心理カウンセリングを保険適用で利用するための条件③

三つ目の条件としては、「医師の診断および指示による利用であること」です。

これも難易度が高い条件だなと感じます…。

というのも、前述のとおり医療機関に公認心理師や臨床心理士が在籍していないと医師が指示をしてくれないことが多くなりますし、「転院」を促したくない場合は、「あなたにはカウンセリングというよりもお薬による治療のほうが効くと思いますよ。」という方針を立てられてしまうケースも増えてくるかもしれません。

さらに、仮に心理師さんが在籍している医療機関であっても、心理カウンセリングを医師の指示で実施できる時間や人数には限りがあるため、「この人には心理カウンセリングがものすごく有効だ!」という診断をしてもらえない限り、医療機関から積極的にカウンセリングを勧められるケースは少ないのではないでしょうか。

さらにさらに、心理カウンセリングを保険適用で利用できる医療機関は、数が少ないため、希望者が集中しやすく、ホームページなどで心理師によるカウンセリング提供をしていると記載があっても「今は混みあっているので、新患受付は休止しています。」となってしまう可能性も考えられます。

じゃあ、医師がカウンセリングを担当してくれるか…というと、利用者さんで混みあうことが多い現代の医療機関(心療内科やメンタルクリニックなど)では、話を聴くことは必要最低限に抑えて、「できるだけ沢山の方への診断およびお薬の処方をできるようにする」という流れになることも必然なのかもしれません。

結局のところ、札幌で心理カウンセリングは保険適用で受けられないの?

ここまでの説明では、どうしてもネガティブな内容になってしまったかもしれませんが、「絶対に無理」というわけではありません。

条件のまとめとしては…

公認心理師や臨床心理士が在籍している心療内科やメンタルクリニック、精神科病院で、医師の診断結果として「あなたには心理カウンセリングが必要ですね」と言ってもらえれば、保険適用で心理カウンセリングを利用できる。

ということになります。

ただ、この条件に当てはまるためのハードルは低くはないですし、そもそも医療機関で利用できる心理カウンセリングがあなたのイメージしているものと一致しているかも確認する必要があります。

前述の通り、医療機関で対応できるカウンセリングの時間や人数は限られているため、「好きなだけお話していただいて大丈夫ですよ」というスタイルではなく、「今日は、あなたの〇〇障害について、心理教育(考え方、とらえ方)をしていきますね。(30分程度で)」となる場合も多いようです。

“自分の話を聴いてもらって、必要に応じてアドバイスやヒントが欲しい。”

“時間に焦らされることなく、じっくり自分自身の心と向き合いたい。”

というイメージで利用すると、実際の対応に不満や不安を感じてしまうこともあるかもしれません。

医療機関でのカウンセリングには、医師が必要と診断した範囲内という条件がついてしまうので、その場の状況で自由に…という流れは少し難しいのかもしれませんね。

逆にいうと自由診療の範囲に含まれる民間カウンセリングルームでは、ご相談者さま一人一人にあわせた最適なサポートを提供させていただけることが強みになります。

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カウンセリングを効果的に利用するためのポイント

せっかくこの記事を読んでいただいたのに「心理カウンセリングで保険適用するのは、条件が厳しいです。」の結論だけというわけにもいきませんので、ちょっと視点を変えて心理カウンセリングを効果的に利用するためのポイントもまとめておきます。

カウンセリングを効果的に利用するためのポイント①

利用しやすい料金や頻度を想定しておく

心理カウンセリングで効果を高めるために、ある程度の短期間で回数を重ねるというのもシンプルな方法の一つです。

その時に、言われるがまま…になってしまうとカウンセリングに通うこと自体がストレスになる…なんてことにもなるかもしれませんよね。

そうなると、担当カウンセラーによっては、次回予約を促す話をしてくることや回数券を勧めてくることもあるかもしれません。(『カウンセリングこころの羽』では、回数券の販売や強引な次回予約の受付は行ってませんので安心してくださいね。)

心理カウンセラー側の意見も参考にしつつ、自分自身にとって無理のない金額や頻度などをある程度考えておくこと、無理なく、効果的に心理カウンセリングを利用できることにつながります。

カウンセリングを効果的に利用するためのポイント②

相性の良い心理カウンセラーを見つける

心理カウンセリングには相性が重要です。

もしかすると、心理カウンセラーの実績や熟練度よりも“相性”の方が重要かもしれません。

当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、自分にとって大切な話をする相手が苦手なタイプだとそのこと自体が負担になってしまいそうですよね…。

やはり、安心して話せる相性の良い心理カウンセラーに話すことが一番効果が高い方法だと思います。

カウンセリングを効果的に利用するためのポイント③

考え方を変えるよりも小さな行動を大切にしてみる

心理カウンセリングを活用していくなかで「考え方を変える」というのは一つのテーマになるかもしれませんが、やはり時間がかかる部分だと感じます。

実際に効果を実感してくださっている方々の傾向を振り返ってみると「考え方が変わりました!すごく楽になりました!」となる方よりも「最初は半信半疑でやってみたんですが、行動してみることで変化してみるものですね。」となる方の方が圧倒的に多いのです…。

最終的には、様々な経験や体験の積み重ねにもよって、考え方自体が変化していくのですが、最初から考え方を変えようとしてしまうと焦りやプレッシャーが大きくなって、結果として上手くいかない…ということも多くあります。

もちろん、納得できないことを無理やり頑張ってくださいというつもりはありませんが、最初は半信半疑でも良いので“試してみよう”の積み重ねが気持ちを軽くすることにつながるのではないでしょうか。

今回のブログは、かなり長文になってしまったので、もしも不明な点があれば、是非、カウンセリング予約もご検討くださいね。

『カウンセリングこころの羽』では、医療機関の利用方法やカウンセリングの利用方法自体に関する疑問や質問にもお答えしながらサポートさせていただいております。

自分ひとりで抱えるのは辛いお悩みやお困りごとでも、まずはお気軽にご相談ください(^^)

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