話を聞いてくれる心療内科は札幌にはないのか〜カウンセラーの目線から考える心理職の役割〜

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岡本です。

心理カウンセリングをご利用くださるご相談者さまがカウンセリングルームとの比較として選ぶことが多い心療内科や精神科病院。

最近は、それぞれの違いを把握した上で選択してくださっているご相談者さまが増えていると実感していますが、それでも一般的なイメージだとまだまだ正しく理解している方は少ないかもしれません。

そこで今回は、「話を聴いてもらいたいときには…」という視点でそれぞれの特徴をご紹介してみようと思います。

医師の写真-カウンセリングと心療内科や精神科病院との違い

◆結論から言うと…

今回の記事は、少し長くなってしまいましたので、結論を先にまとめさせていただくと…

・基本的に心療内科は、話を聞いてくれるところではなく「治療方針」を決めてくれるところ

・病院は、30分未満しか話を聞けない方針の場所が多く、30分以上話を聞いて欲しいと思う場合は、カウンセリングルームを選ぶのが正解

となります。

より詳しい内容を知りたい方は、この後の文章も読んでいただけると嬉しいです(^^)

心療内科や精神科病院の役割とは

◆心療内科や精神科病院の役割・得意分野は…

先天的な要因や病理的な要因の場合は、やはり心療内科などの「病院」が第一候補になるかもしれません。

カウンセリングルームでは、医師法という法律(医師や看護師以外は“診断”を含む医療行為を行うと罰せられる)の関係上、症状に対して「◯◯障害ですね」や「うつ病ですね」などと断定することは行えません。

もちろん、可能性として感じることはあっても、それをご相談者さまへ「専門家としての意見」として断定することはできないのです。

この点では、根本的な問題解決やお薬によるサポートが必要な場合の多い先天的な要因(例えば発達障害など)や病理的な要因(例えば重度の気分性障害など)の場合は心療内科か精神科病院を選ぶ必要があります。

もちろん、医師との相性によって上手く症状を伝えられなかったり、医師からの説明が分かりにくいという状況も起こる可能性がありますので、「病院選び」という点では慎重になるのは自然なことですよね。

心理カウンセリングをしているカウンセラーの女性

◆心理カウンセリングの役割・得意分野は…

前述の通り、先天的や病理的な要因は「病院」での治療が必要である一方で、これまでは元気だったけれど、人間関係が悪化したり、学校や仕事、家庭内でのプレッシャーやストレスが原因で気持ちが落ち込んだ場合には、病院によるサポートだけでは思うように回復しない可能性も考えられます。

もちろん、お薬の処方により落ち込んだ気持ちを(強制的に)引き上げるという点では、効果的かもしれません。

その反面、根本原因が環境や人間関係などであれば、当たり前の話ですが、お薬の服用により改善する可能性は低いと考えられます。
つまり、お薬の服用をやめた時点で同じ症状(問題、課題)を繰り返す可能性があるということです。

このように個人の価値観や考え方の傾向性による問題や課題がストレスの要因になっている場合には、心理カウンセリングを利用してじっくりお話を聴いてもらうことは非常に効果的な方法となります。

専門知識や経験を持ったカウンセラーに話すことで、自分でも気付いていなかった解決策に気づく場合や気持ちの整理が進むことにも繋がりますので、一人で抱えるよりもまずは相談してみるというのも大切なことかもしれません。

心療内科やメンタルクリニックなどでも人気がある病院の場合は、臨床心理士さんや公認心理師さんが在籍していて、お話しを聴いてくれる場合もあるようですが、「心理カウンセリング」については、原則として医療機関によるものでも「保険外診療」となるため、ある程度の費用がかかります。

そして、医療行為としての「問診」だと、診断とお薬の処方を行うことを目的としてお話しを聞くことになりますし、保険適用になる関係上、20〜30分以上はお話しを聞かないという方針の病院も少なくありません。

また、安心してお話しできる環境が必要という「物理的な要因」もあるため、そもそも提供していない場合もありますし、病院の系列店舗としてカウンセリングを専門とした施設を運営している場合もあります。

病院系列のカウンセリングと私たち『こころの羽』のような独立型のカウンセリングルームのどちらが良いか…というのは、ご相談者さまと担当するカウンセラーの相性となりますので、既に心療内科などへ通院している場合は、カウンセリングを受けたいことを医師や看護師へ相談するか、ご自身で相性が良さそうな心理カウンセラーを探してみる必要があります。

心の健康-メンタルヘルス

◆口コミの評価が低い心療内科が多いのは何故なのか

人は自分の思い通りにならない状況に対して少なからずストレスを感じるものです。

患者さんを治すことが目的の病院の場合、医師が思い描いた通りの回復にならないと医師側もストレスを感じてしまい、時には感情的になってしまうこともあるのかもしれませんね。

その結果として…本来であれば、言うべきではない「キツイ言葉」を患者さんへぶつけてしまったり、患者さんの話をきちんと最後まで聞かなかったりという状況が発生してしまうのかな?などと予測することができます。

(もちろん、実際のところはお医者さんの人間性やその日の気分が大きく影響すると思いますが…心療内科さんへの口コミを拝見していると、「話を聞いてもらえなかった」「薬の処方しかしてくれない」「態度が上から目線」といった内容のものが多いのは、そのせいなのかもしれませんね。)

それに対して、心理カウンセラーの役割は、ご相談者さまの心に寄り添うことです。

一人では難しい解決方法をお話を聴かせていただきながら、一緒に考えていく。

ご相談者さま自身が回復していく力を持っているという前提で考えるからこそ、その力が引き出されるまでじっくりと待つこともできる。

それこそが心理カウンセリングの効果の一つであり、カウンセラーの役割かもしれません。

もちろん、心療内科や精神科病院、メンタルクリニックなどの医療機関でもカウンセリング マインド(ご相談者さまの心に寄り添う気持ち)を持って接してくれれば理想的だと思いますが、以前、私が父のうつ病をサポートしていたときに通院した心療内科の医師も含め、患者さんやご家族側の気持ちを理解しようともせずに価値観を押し付けてくるような方もいるのが現実です。

私たち『カウンセリングこころの羽』が目指す“質の高いカウンセリングをもっと身近に。”という想いが達成されることによって医療機関の意識も本当の意味でご相談者さまの気持ちに寄り添ったものになってくれることを願いながら…一人でも多くのご相談者さまの心に寄り添うことができる心理カウンセラー、カウンセリングルームとして日々前進していきたいと考えています(^^)

あなたのお悩みの場合、最適な相談相手は、心療内科でしょうか?それともカウンセリングルームでしょうか?

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岡本教兵