もっとゆっくりでいい、もっと少なくていい

こんにちは、札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。

私は、今日は余裕がある、時間があるなと思っても、いつの間にか、時間がなくなって、慌ててしまいそうになることがあります。
不思議なものだなと感じています。

さて、今回は、「もっとゆっくりでいい、もっと少なくていい」というお話です。

挽回したくなる気持ち

寝室

「今日も何もできなかった」
「つらい気持ちが続いて、やることをやれていない」
「何も楽しめなかった」

つらい気持ち、苦しい気持ちが続くと、物事も進みにくくなります。
そして、物事が全然進んでいないことに焦ってしまう。

また、我慢ばかりで自分の時間が持てず、自分がやりたいと思ったこと、楽しみたいと思ったことも進まない。

そして、
「もっとがんばらないと」
「もっと充実した時間を過ごさないと」
そう思ってしまう。

そのように、遅れを挽回したくなる気持ちが出てくるかもしれません。

本来は、もっとスローペースが大事

しかし、そもそも、つらい状況、苦しい状況のときに、速いペースで生きるのは難しいと言えます。
思い描いた理想のペースで生きるのは、難しいといえます。

むしろ、思うよりも、遅い、ゆっくりくらいの気持ちで過ごす、なにかに取り組む。
それが、今の自分にフィットした最適なペースといえます。

なぜなら、つらさが和らぐ、苦しさが和らぐのは、自分のペースで歩めているときだからです。
そして、つらさ、苦しさが和らげば、自然と、嫌でも、ペースが上がるものといえます。

たとえば、足をゲガすると、ゆっくり歩きます。
しかし、ケガが治ってしまうと、そのペースは遅いと感じ、自然とより早く歩きます。

「無理してでも速いペースを続ける」
それが、一見、大事なようで、近道なように感じます。

そうでなく、今の自分のペースに最適な速さで歩む。
それが、つらさ、苦しさを和らげていき、だんだん、元気な自分のペースになっていく道
といえます。
つまり、大切なのは、今にとって最適なペースで歩むことといえます。

もっとゆっくりでいい、もっと少なくていい

白い鉢に入った植物

そうはいっても、焦ってしまう、急いでしまうのが人の心というものです。

そのため、
「ゆっくりを意識しているつもりでも、まだ急いでいる。」
「やることを減らしているつもりでも、まだ多い。」
そういうものだといえます。

たしかに、
「早くペースを従来通りに戻したい。」
「やることをしっかりできるようにしたい。」
そういう思いはあるといえます。

ただ、あえて、もっとゆっくり、もっと少なくを心がけてみる
今はそれで満点とする。
その積み重ねこそが、つらさや苦しさを和らげ、心を楽に過ごす上で重要といえます。

最後までお読みいただきありがとうございます!

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠