自分の本音をゆっくり知っていく

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。

あなたは、ご自宅で普段、何をして過ごすことが多いですか。
私は、お笑いが好きで、コントや漫才の動画を見ることが多いです。
見るのではなく、聞いているだけでも面白いので、聞き流しにしていたりもしますね。

さて、今回は、「自分の本音をゆっくり知っていく」というお話です。

本音がわからない

たくさんの雨粒

「自分の本音を伝えると、嫌な反応をされた」
「自分の言いたいことがうまく言えない」

自分の感じたことを伝えたり、うまく表現できずに、嫌な経験をすると、つらく、苦しい気持ちになりますよね。

そして、伝えることに苦痛を感じて、本音が言えなくなっていきます。

また、自分の中で、その本音を自分に要らないものとしてしまい、閉ざしてしまうと、本音がわからなくなっていきます。

そして、
「本音が言えない」
「本音がわからない」

そのように感じ、人との関わりで窮屈な思いや嫌に感じ、苦しい思いを抱えてしまうものですよね。

本音が言える状態は、楽につながっている

本音を隠したり、わからない状態が苦痛であるということは、裏を返せば、本音がわかり、表現できる状態は、楽であるということです。

自分が本当に感じていること、考えていること。

それらを受け止め、素直に表現することは、そのまま楽につながります。

それが、たとえば伝える相手が肯定的に受け止めてくれたり、喜んでくれると、特に嬉しくなるものですよね。

気の知れた人と話すと安心するのは、自分が本当に感じていること、考えていることを素直に表現していいからではないでしょうか。

反対に、相手がたとえ友人など親しい間柄だと思ってくれていても、自分の中で、自分の感じていることをその相手に素直に表せないと感じているならば、緊張したり、居心地が悪く感じるものではないでしょうか。

それだけ、本音でいられることは、自分らしく、楽に生きることにつながっているといえます。

否定したり打ち消したくなる本音

心安らぐ夕日の景色

そうはいっても、
「本音を他者から否定されてきた過去があり、自分の本音が嫌いだ」
「自分がその自分が感じることや考えることを否定したくなる」

そのように、本音を否定したくなったり、打ち消したくなったりするのもまた自然と言えます。

つまり、
「自分が嫌だ」
「何もかもうまくいかない」

そんなふうに思うと、「自分」が感じたこと、考えたことに嫌悪感を感じて、
「本音なんかとは向き合いたくない。」

そういうふうに感じるものですよね。

「この性格のせいで、うまく人と関われない」
「自分の考え方は、人と異なり、様々な場面で苦労する」

そのような出来事が増えるほど、自分が嫌だと思ってしまうのも、そのとおりといえます。

そのため、無理に、
「本音を肯定できる自分でいよう」
「本音で生きよう」
そういう風に、何か急に変わろうとする必要はないといえます。

ある意味、急に変わろうとするのは、
「自己否定をする自分」を否定することにもつながります。

自分の本音をゆっくり知っていく

本音を見つけるというのは、言葉では簡単そうに感じるかもしれませんが、実は、労力のいるものともいえます。

そのため、自分のペースで、ゆっくりというのは、大事だと言えます。

無理なく自分のペースで、少しずつ本音を取り戻していく。

そのために、紙に書き出したり、あるいは、第三者であるカウンセラーに話をしてみたり。
自分が、できそうだと感じる方法で、できそうなタイミングで、取り組んでみるのが1つの手といえます。

「何も書き出せない」
「書くのを見ると、さらに落ち込む」

「うまく話せない」
「うまく話せず、落ち込んでしまう」

そういうことも出てくるかもしれません。

しかし、それ自体、当然のことですし、自然だと思います。
むしろ、何も書けないということがわかるだけで貴重なことだといえます。

うまく話せないということがわかるだけで貴重なことだといえます。

そもそも、今までやっていなかったことを始めるのに、うまくできないのは当然だからです。

書くことや話すこと以外には、本やインターネットで、心に響くもの、共感できる文章や動画を探して、自分がどういうものに共感を示しているかを知る機会とする。

これもまた1つ、助けになるといえます。

もちろん、
「今は、何も心に響かない」
「逆に、いろんな情報が負担となる」

そのように、負担を感じた場合、無理をする必要はありません。

たとえば今挙げたように、自分のできそうなことを、自分のやってみようと思えるタイミングで実行に移してみる。

実行に移すと、自分と向き合っているための行動をしているという状態になるため、次に進んでいる感じもでてきます

このようにして、自分の本音をゆっくり知っていくことが、心を楽に生きることにつながっていくといえます。

最後までお読みいただきありがとうございました!

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠