こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。
私は、遠くまでいくときに、電車に乗ったりしますが、景色を楽しんだり、座席の前にある車内誌を読むことも、毎回、楽しみにして過ごしています。
さて、今回は、「他人に合わせる前に本音を自覚する」というお話です。
他人に合わせる毎日
「相手に合わせないと」
そう思って、他人に合わせる毎日であることはないでしょうか。
合わせたくて合わせたいというより、
「合わせないと、嫌な目に合う」
「合わせないと、嫌われるのではないか」
そんな思いから、仕方なく合わせているということもあるかもしれません。
そして、
「こう考えてたら、相手にこう思われるから、この考えは持たなかったことにしよう」
「感じたことを言ったら、嫌な目に合うから、どう言えば合わせられるかを考えよう」
そんな形で、自分が感じたことや考えたことではなく、何が相手に沿う考えかばかりを考えることが習慣になるようなこともあるかもしれません。
自分も大事に
一見、相手に嫌われないように、自分に害が及ぼされないように、相手に沿う考えを中心にすることは有益なようにも見えます。
一方、その場合、「自分」という存在を無視し続けているということになります。
自分を満たしていない、大事にしていない分、
「なんだかつらい」
そういう状況になりがちであるといえます。
そのため、自分も大事にするということが、日々、楽に過ごす上で重要であるといえます。
本音を自覚する
自分を大事にする一歩として、自分の感じていることや考えていることを自覚するということが大切だといえます。
これまでは、
「こう感じているけど、それは無意味で、それよりも、いかに目の前の相手に合わせられるかだ」
「こんな考えが湧いたけど、逆に、そんな考え、なんの意味もないな」
そう思うことを続けて、
「それだったら、感じていること、考えていることはどうでもいいな、いかに抑えるかだな」
そういうふうに、自分の感じていることに蓋をして、考えていることには、その考えはおかしいと抑えるようにしてしまっていたとします。
それを今後は、
「まず、自分はどう感じたのかな」
「自分はどう考えたのかな」
そこに注目して、
「そう感じるのも、当然だよね」
「そういう考えが湧くのも、当然だし、全然おかしなことではないよね」
そういうふうに、自分の感じ方、考え方に焦点をあて、そこに寄り添う。
その積み重ねをすることで、自分を大事にできてくるといえます。
そして、これまでは、相手にひたすら合わせる一方だったのが、
「自分は、こう感じた」
「自分は、こう考えている」
そういうふうに、自分の思いや考えを伝えることで、お互いの思いに歩み寄りながら、人間関係もできてくるといえます。
もちろん、相手が歩み寄ろうとしなかったり、一方的である場合もあるといえます。
過去にそういう人と過ごしたことがあったり、現在、そういう相手と過ごしているからこそ、今まで自分を抑え込んできたといえるからです。
ただ、その場合でも、自分を抑え込んで相手に合わせる対応の仕方だったのが、
「自分はこう感じているし、こう考えている。それを伝えても、相手が一方的になっているということは、相手は相手で、思い通りにいかないと不安なんだな」
そのように、相手の不安や相手の意思疎通の問題に目を向けられることで、
「自分の感じ方や考え方がおかしいわけでない」
そのように、自分を尊重した態度を崩さずにいられます。
そうすると、それは、日々を過ごす上で、感覚的にも、大きな違いになるといえるのではないでしょうか。
他人に合わせる日々のときは、自分の感じ方、考え方を無視し、抑え込んではいないかどうか。
抑え込んでいる場合は、まずは、自分の感じたこと、考えたことに注目し、寄り添うことを続けて、自分を大切にする姿勢を積み重ねる。
それが自分を大切にして、楽に過ごす上で大切だといえます。
最後までお読みいただきありがとうございます!
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠