こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。
私は、スーパーで買い物して、色んな商品を見るのが好きなんですが、それに夢中になって、買おうと思っていたものの一部を買い忘れることがありますね。
色んな商品をみて、「これ、買ってみようかな」なんてものがあると、嬉しく感じます。
さて、今回は、「後ろ向きな気持ちも大切にしてみる」というお話です。
後ろ向きな気持ち
「前向きに考えられない」
「後ろ向きな気持ちが出てきてしまう」
そんなふうに、悩んでいることはないでしょうか。
「自分がやりたいことであれば、前向きでなければ」
「後ろ向きに思ってはいけない」
そういう風に、後ろ向きな気持ちを認めまいとする。
そうすると、なんだかつらく、苦しくなってしまいますよね。
なんでも前向きでなくてもいい
何か行動するときに、すべてが前向きな気持ちというのは、むしろ珍しいといえるのではないでしょうか。
ご飯を食べたいと思って、料理をしたとして、
「片付けが面倒くさいな」
そんな思いが出てくるかもしれません。
友人と会いたいなと思って、約束したとしても、
「何だか面倒にも感じてきたな」
そんな思いが出てくるかもしれません。
たとえ、
「あれをやろう、これをやろう」
そんな前向きな気持ちから始まるものでも、
「あの部分は面倒だな、この部分は嫌だな」
そんな風に、後ろ向きな部分も出てくるのが当然といえます。
そうであれば、
「なんでも前向きでいなければ」
それ自体、わざわざ求めなくてよいものといえます。
むしろ、後ろ向きな気持ちがあって当然なものだと思うことで、心が落ち着くことにつながるといえます。
後ろ向きな気持ちも大切にしてみる
一方で、後ろ向きな気持ちも当然といえど、
「前向きでいなければ」
「こんな後ろ向きな自分はダメだ」
日常を過ごす中、そのように、ついつい焦ったり、自己否定することもあるものであるといえます。
その場合は、後ろ向きな気持ちをもっと大切にしてみるという視点は、役に立つといえます。
これまでは、
「後ろ向きというのは、ダメ」
「後ろ向きは、少ないほどよい」
そういう風に、後ろ向きな気持ちに対して、良くない評価を与えているといえます。
そうすると、後ろ向きな気持ちが出てきたときに、
「それを認めたくない」
と焦ってしまうのも当然といえます。
後ろ向きな気持ちも、前向きな気持ちと同様に大切に思う。
そうすることで、
後ろ向き、前向きにこだわることなく、
「今、自分はこういう気持ちなんだな」
そのように、自分のありのままの気持ちを認められることにつながります。
自分の気持ちを認めることができると、心も楽になっていくといえます。
「前向きでいなければ」
そう思い、焦ってしまうときは、
「後ろ向きな気持ちもあって当然」
「後ろ向きな気持ちも、前向きな気持ちも、同じく大切な気持ち」
そう思うことで、自分の気持ちを認めやすくなり、心を楽にすることにつながるといえます。
最後までお読みいただきありがとうございます!
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠