こんにちは。札幌市の中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岩本です。
毎日雪が降り続いて、気分も何だか落ち込みそうな日々ですね。
そんな時こそ気分を上げるための活動を意識的にすることが大切だと実感します。
ちなみに私は昨日のお休みに本の断捨離をしました。
120冊ほどの本を手放し、とってもスッキリしたのでした(笑)
定期的な断捨離も良いかもと実感した瞬間でした。
自分の話はさて置き、今回のブログのテーマは“意外に知らない薬の知識”と題して、抗うつ薬と抗不安薬に焦点を当てていきたいと思います。
薬を飲みたくないという方はたくさん居ると思います。
私もその中の一人でした。
しかし今となっては、薬を飲みながらカウンセリングを利用することが、一番の回復の近道であると実感しています。
正しい薬の知識があれば、怖くない薬について、記載していきたいと思います。
個人差があるので、このブログのことが全てではないことをご了承ください。
抗うつ薬の違いって?
抗うつ薬にはたくさんの種類があります。
一昔前までは、三環系、四環系というお薬を処方するのが主流と言われていました。
医療も発展していき、現在はSSRI、SNRI、NaSSAといった種類の抗うつ薬が主流となりました。
ちなみにこの3種類の薬の違い…分かる方はいらっしゃるでしょうか?
自分の飲んでいる薬はどの種類でしょうか?
このSSRIは抑うつ気分が前面に出現しており、強迫的で被害的な内容の不安が強い時に使用されると言われています。
脳内の幸せホルモンであるセロトニン神経に作用するお薬です。
よく処方されるパキシル、レクサプロ等はSSRIに分類されます。
次にSNRIは意欲・気力減退が前面に出現しており、衝動性を伴わない漠然とした不安が強い時に使用されます。
脳内のセロトニン神経にプラスして、ノルアドレナリン神経にも作用するお薬です。
トレドミン、サインバルタ、イフェクサー等がSNRIに分類されます。
そしてNaSSAは、どちらの症状も出現し、症状が変動するケースに使用されます。
レメロン、リフレックスがNaSSAに分類されます。
セロトニン、ノルアドレナリン共に生理機能という働きが違います。
どのお薬を飲んでいるかでどのような症状が前面に出ているかを知ることが出来ます。
意外と知らない薬のあれこれ
ここからは意外と知らない薬の知識について、記載していきたいと思います。
抗うつ薬の効果はどれくらいで出現するのか…。
大体2週間で気持ちに少し変化が現れ、6~8週間で効果が実感できるくらいと言われています。
そのため、飲んでいるお薬に効果があるのかを試すには、勝手にやめずに、医師に処方された通りに飲み続ける必要があるのです。
抗うつ薬に依存性はあるのか…。
薬・作用する物質(セロトニン、ノルアドレナリン)自体に依存性はないと言われています。
しかし脳内の恒常性が変化し、抗うつ薬がないといけない状態に変化したり、この薬がないといけないという精神依存が形成されることはあります。
6ヵ月~1年程度飲み続けても依存は形成されないという研究もありますが、これには個人差があると思います。
この不安には何が効くの?
最後に少しだけ抗不安薬について触れておきたいを思います。
外的ストレスによる不安と内的ストレスによる不安では、お薬の対応に相違があると言われています。
外的ストレスによる不安には、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬が有効とされています。
それはストレスが持続することで、脳への負荷が耐えられないほど過大となり、不安が出現してしまい、興奮性神経系が過活動状態になります。
過活動状態をプラスからマイナスにするにはお薬を使う必要があります。
また、逆に内的ストレスによる不安には、SSRIを使用し、セロトニン量を上げることが有効です。
自身の脳内で作り出した不安であり、セロトニン神経系機能が低下することで、理由のない不安が出現するとされているからです。
うつ・不安の症状どちらにもセロトニン神経系がすごく関わっているのが分かって頂けたと思います。
自身で食事によってセロトニンを摂取することも可能ですので、お薬を使いたくない場合は検討してみても良いかもしれません。
カウンセリングには程遠い内容になってしまいましたが、よく聞かれるお薬の知識をまとめてみました。参考になればと思います。
その他こころの相談で気になることがあれば、是非『カウンセリングこころの羽』をご利用ください(^^)
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岩本望未