こんにちは、『カウンセリングこころの羽』の佐々木です。
突然ですが私は、色々なことに興味を持ち、手を付けます。
しかーし、続かない(泣)。
その原因は、私の性格!
今回は一つのことを続けるための心理的なお話です。
「へー佐々木ってこういう人なんだー」と知ってもらうきっかけになればと思います。
私の事例
突然ですが最近YouTubeを見ていて、『マインドマップ』に出会いました。
これはトニー・ブザンというイギリスの人が発明したもので、情報を視覚化し、整理するためのツールです。
結構有名なもので、知ってるよ!という方もいるかもしれません。
私はこういう「○○ができる!」「世界で使われている」なんてものに結構興味を持ち、手を出す人間。
それが、私です。
興味を持ったら本に関連動画といろいろ調べ始めます。
ある程度情報がそろったら、いよいよスタート!
しかし、続けていくと、最初は「これでいいんだ」と思いやっているのですが段々と「あってるのかな?」と不安になります。
次に考えるのは「正しくやらなきゃ!」とまた調べると講座やら検定やら出てきたり…そして最後には「これじゃあ、出来ないよ…」となります。
我ながら書いていて情けない限りですねー。
こんな私の心理状態やどうして続かないのかを分析していきましょう。
行動を分析してみよう
今回のポイントの一つに好子(こうし)があります。
好子とは行動の直後に出現すると将来その行動を繰り返すようになる出来事や刺激、条件のことを言います。
ややこしいですね。
例えば、お菓子を食べると「甘い」、「おいしい」という刺激がありますよね。
それがあるから「お菓子を食べる」という行動を起こす。
つまり「甘い」「おいしい」という刺激は好子になっているんです。
好子についてはこれくらいにして、私の行動を分析していきましょう。
まずは、私の好奇心から見ていきましょう。直前→行動→直後で私の行動を分けていきます。
直前:新しい情報なし。
行動:情報を調べる。
直後:情報を知ることが出来る。
という風になります。
直後の内容が好子です。
ここで、私は「これが使えるかも」「もっとできるようになる」という風に先のことを考えてわくわくしています。
この好子があるから、「新しい情報を調べる」という行動を繰り返すことになります。
次に途中でやめてしまうという行動についてみていきます。
直前:新しいことを始める。
行動:完璧にやりたいがどうすればいいか分からなくなり、やめる。
直後:悩まなくて済む。
という風になります。
「佐々木は意思が弱すぎるからじゃないか?」なんて思われるかもしれません。
始めては、やめの繰り返しの理由はわかりました。
結果が欲しい!
お次は私のことだけではなく「人間」として広く見ていきます。
私のことだけ書いても仕方がないですからね。汗
皆さんはこんなことを聞かれたらどう答えますか?
お正月に10,000円あげるけれど、1週間待ったら15,000円にしてあげるよ!
ちょっと待てば多くもらえるのだから待ちますよね。
では、次です。
明日8,000円あげるけれど一週間待てば、8,500円あげるよ!
私は1週間の間に何かあるかもしれないと思い、明日もらいます。
私の主観もあるかもしれませんが、多くの方が同じように答えるのではないかなーと信じております(笑)
実はこれには人間の心理が関係しているんですねー。
どんなものかというと…
人間は目先の利益が大きく見えてしまい、遠い未来のことなら冷静に判断が出来るが近いことでは小さくてもすぐに得られる満足を求めてしまうというものです。
この人間の心理的な性質を基に改めて振り返ってみると・・・求めてます!
「出来る様になりたい!」と思って始めたはいいけれども、完璧を求めるということは結果を求めていたわけです。
そして「始めた!」という結果に満足してしまっていたわけですね。
色々と私の問題点も出てきたところで、自身の体験と心理学的な解決策を見ていきましょう。
そうだ、ストレスから逃げよう
おいおい!どうした?と思われるかもしれません。
これで、私は続けられているので一つの方法として知っていただければと思います。
私の場合は、「完璧にやりたい」という気持ちがストレスになっていたわけです。
人の心をコップに例えると、ストレスは水です。
水が注ぎ続けられるとコップからこぼれてしまいます。
すると、様々なことが出来なくなります。
それを防ぐために私は「完璧ではなく基本を基にして自分流で行こう」という風に考えを変えました。
考え方を変えることで、ストレスはなくなり、楽に行うことが出来ています。
分析すると…
直前:やらない。
行動:自分流でやりやすくやる。
直後:続けられる。
という風になります。
自問してみよう!
次に心理学的な方法です。
名前を先に言うと『自問式セルフトーク』です。
お馴染み実験のお話から行きますよー。
被験者に問題を解いてもらいます。
チームごとに直前の1分間違うことをしてもらいます。
A:「私はやる!」と自分に言い聞かせる。
B:「私はやるかな?」と自分に質問する。
結果はというとBチームの方がAチームより平均して50%多く課題を解きました。
「やるぞ!」という断定のものよりも「やる?」等の疑問の方がモチベーションや答えが出やすいんです。
自分に「やるぞー!」と言い聞かせた時に、それが達成できないと気持ちが落ち込みますよね。
「やる?」と聞くとどうでしょうか。
自分に「やらなくてもいい」という選択肢も与えますよね。
すると気持ちに余裕もできてきます。
これは、対人関係にも言えることですね。
他人に対しては意識してできますが、自分に対してだと中々難しいものです。
もう一人の自分(優しい人をイメージしてください)を作り、
「どうする?今日はいろいろあったけどやってみる?」「疲れてるけどできるかな?」
なんて聞いてあげると自分を追い詰めすぎることなくできるのではないでしょうか。
まとめ
何かを続けたいという気持ちがある、だけど続けられない。
という時に「何が原因なのか」「どうして繰り返してしまうのか」というのを分析していくと「こうすればいいんだ」と知るきっかけになります。
やっている事を楽しむということも大事ですね。
最初にきっちりきっちりやり過ぎると、やりたくなくなります。
子どもと関わっているとそうでした。
形は後からでも作れます。
まずはやってみることが大事なのかもしれません。
今回は半分自分に向けて書いた記事でしたがいかがだったでしょうか?
結果をすぐに求めすぎず、らくにらくーにやっていけたらいいですね。
「マインドマップ、私も続けられるかな?」「やります!」
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』佐々木啓太