こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岩本です。
今回は機能不全家族に着目し、その代表とされているアダルトチルドレンに焦点を当てていきたいと思います。
機能不全家族とは、幼少期に子供にとっての“心の安全な基地”であること、その中で子供が“自己”を十分に発達させることが出来ること、これらが本来の健康な家族の機能と言われているが、これらが得られず、育った家族のことを言います。
このような家庭で育ったことにより、大人になってから様々な防衛機制を示すと言われています。
その特徴がもっとも典型的に現れるのが、アダルトチルドレンです。
アダルトチルドレンの特性
アダルトチルドレンの特性は3つのタイプに分けられると言われています。
1.責任を背負う子供
自己管理を過剰にし、他者に対し支配的。
何事も他者に任せられずに、全てを背負い込んでしまう。
2.順応する子供
他者と常に距離を保ち、自分への関心を持たないようにし、周囲に従順になることで生き残っている気持ちになる。
他所との間で波風を立てることを恐れ、自分の感情を見失っている。
3.なだめる子供(調整役)
周囲の人の緊張や苦痛を和らげる振る舞いに必死になることで生き残っている。
他者の期待を読み取る術にはたけているが、自分のために何かをしたり、自分の欲求を満たしたりすることに罪悪感を感じてしまう。
また、アダルトチルドレンの特徴として、1番強く見られるものとして、自己承認への欲求と言われています。
共感的理解が大切
自己承認への欲求とは、“自分を認めてほしい”というように言い換えることが出来ます。
この欲求を満たすために必要なことは、“共感的理解”と言われています。
共感的理解とは、当事者の立場に立って、感情を捉え、その根本的な部分・感覚への共感と考えられています。
まずは話を聞き、ご本人が何を望んでいるのか、言葉の背景にある部分を捉えることが大切です。
そして具体的い言葉にして、気持ちに寄り添い、共感し理解することで、信頼関係を形成することが出来ます。
この欲求の背景にあるものは多くが“不安”、“辛さ”、“心の痛み”であると言われています。
これらの感情を善悪の価値判断せず、まずは受け止めることが、状況改善の一歩であり、人間的理解である“受容”を示すことが大切です。
対人関係の支援
機能不全家族で育ったことにより、心理の根本には、家族が安心できる場ではなかったことから来る対人関係への不安があるとされています。
このことから、常に“安心を求める意識”が強く、その最も根底にある感情は“不安”と“恐怖”と考えられます。
また自己評価が低く、自己肯定感の低さも見られるため、他者に拒絶されることを恐れるあまりに、親密な関係を築くことが難しい場面が多々見られます。
このような特徴を踏まえ、過去の体験や現在の話を聴きながら、自己承認、自己肯定感を得られるような方法を一緒に探っていきます。
そしてカウンセリングを通して、他者(カウンセラー)からの承認を得られ、少しずつ固まった気持ちを解きほぐしていく作業を行っていきます。
カウンセラーは傾聴や共感的理解を日々相談者様に実践しています。
話をして否定されることはもちろん、不安を感じることなく話すことが出来ると思います。
カウンセラーと話すことで発見できることもたくさんあると思います。
まずはその第一歩を『カウンセリングこころの羽』で踏み出してみませんか?
まずは辛い気持ちを話して楽になり、支援の方法を一緒に見つけていきましょう。
カウンセリング事例ではもう少し詳しくケアの方法が記載されているので、参考にしてみてください♪
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岩本望未