こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。
自分は、登山をしたことがないのですが、以前、登山好きの人と登山用品の店を回ったときに、楽しそうに説明しているのを見て、楽しいものなんだなというのを強く感じました。
さて、今回は、「美化に気づき、つらさを和らげる」というお話です。
手に入らないもの、失うもの
「手に入らないものがあるな・・・」
「失ったものがあるな・・・」
そんなことはないでしょうか。
大切な人、大切なもの、大切に思ってきたこと。
そういった人やものなどとの関係において、失ったり、手に入らなかったり。
そうしたことがあると、本当に苦しいものですよね。
良い点ばかりが目につく
手に入らないもの。
失ったもの。
そこに目を向けるとき、
「なんだかそれを得ている時の良い点ばかり思い出される。」
「良い点ばかりがイメージされる。」
そういうことがあるかもしれません。
一方で、実際は、そうではなかった点もあるはずです。
「ここは、嫌だったな。」
「もし手に入っても、ここは困るな。」
そういうものがあるにもかかわらず、それらはないものとする。
つまり、美化しているということになります。
手に入らないもの、失ったものが美化されている分それだけ、苦しい気持ちになるのかなといえます。
美化に気づく
もちろん、美化するのは、自然なことであるといえます。
一方で、美化された分、つらくなる感じもあるといえます。
だからこそ、
「今、自分は、美化しているんだな」
そのように気づくことで、少しだけ落ち着くことができます。
美化していることに気づかぬままだと、
「もう戻れないのか・・・」
「手に入らなかったな・・・」
そうした気持ちばかりになってしまいます。
その気持ちに没入してしまいます。
一方で、美化に気づくと、
「戻れたとしても、色々と苦労はあるよな」
「手に入ったとしても、色々と嫌なことはあるよな」
そのように、冷静に受け止めることができます。
そうすると、つらい気持ち、苦しい気持ちを和らげることにつながるといえます。
「手に入らない・・・」
「失ってしまった・・・」
そんなとき、良い面ばかりが頭に浮かばないかをチェックしてみて、
美化しすぎていないかに目を向けてみる。
そして、美化に気づくことで、少し落ち着くことができます。
また、美化とは反対の良くない面にも目を向けることで、美化を和らげる。
そうすると、手に入らなかったり、失ったときのつらさを幾分、和らげることにつながるといえます。
最後までお読みいただきありがとうございます!
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠