こんにちは。札幌市にある『カウンセリングこころの羽』の岡本です。
最近、コンビニで飲物を探していると「特保(とくほ)」と呼ばれる健康効果をアピールする商品が増えていると感じることはありませんか?
「特定保健用食品(略して特保(とくほ))」は、1991年に法制化されたもので、年々少しずつは増えていたと思います。
が、
それが最近になってよく目にするようになった気がするのです…。
世の中の健康に対する意識は…
一般的な飲料と比べると少し割高な場合が多いので、コンビニとしても売上単価が上がる…などという事情もありそうだなと思いますが、そもそも「売れない」ものであれば増えないのが世の中の仕組み…
ということは、ちょっとした「特保(とくほ)」ブームが来ているのかもしれませんね(^^;
たしかに日常的に口にするもので「健康」になれる!と考えると数十円割高なのは許容範囲に思えてしまいます(笑)
その一方で、心の健康に対する意識は、まだまだ「高い」とは言い切れません…
以前、企業内研修を担当させていただいた際に担当スタッフさんとお話していて驚いたのですが、私が「ストレスケアのテクニックも研修に含めると効果的ではないでしょうか?」と提案してみたところ、「うちのスタッフは好きで仕事をしているので、“ストレス”が溜まるのが当たり前というような表現は避けたい…」と言われてしまいました…。
たしかに、嫌いなことよりも好きなことの方がストレスを感じにくいことは事実ですが、それでも「集中」することや「長時間」になるとストレスは蓄積されていくものです。
これは、ストレスが「心理的ストレス(心にかかるストレス)」と「身体的ストレス(体にかかるストレス)」の2種類があることを意識することで納得しやすいかもしれません。
例えば、趣味でスポーツをやっている方の場合、「心理的ストレス」はスポーツをやっていることで解消されやすいかもしれません。
その反面、スポーツのプレイ時間が長くなればなるほど、「体」は疲れますよね?
これが「身体的ストレス」です。
もの凄く体が疲れているとき、体調が悪いときなどは、心の余裕もなくなってしまう…これは、誰もが体験したことのある状況ではないでしょうか?
風邪をひいたときなどに、いつもよりも落ち込みやすくなる…
足のケガで入院したはずの父が、なぜか“うつ病”っぽくなっている…
このような体験をしたことがある方も少なくないかもしれません。
つまり、「心の健康」は「体の健康」と関連している場合が多く、どちらかを意識しているだけでは「十分(じゅうぶん)」とは言えないのです。
心理的なストレスが少ないからといって「ストレスケア」が必要ないと考えてしまうことは非常に危険だなと感じます。
適度なこだわりと適度なルーズさが大切…?!
健康を意識することは悪いことではありません。
前述のとおり、心の健康と体の健康は関連しているので、「気持ちが落ち込んでいる」からといっても心の方だけを意識しても時間がかかってしまう場合もあります。
実際に私がカウンセリングを担当させていただく場合には、ご相談者さまの「食事」にも着目させていただくことがあります。
とくに日本人が不足していることが多い「タンパク質」と「鉄分」は重要視しています。
タンパク質が不足してしまうと脳内物質で「幸せホルモン」とも呼ばれている「セロトニン」を作るための材料(アミノ酸)が不足することになります。
そうすると本来であれば、必要十分なセロトニンを作ることができる体質にも関わらず、材料不足でセロトニンが不足することとなります。
この状態になってしまうと「うつ病」や「うつ状態」になるリスクが上がってしまうのです。
「鉄分」については、特に女性の貧血の原因が「鉄分不足」である場合が多く、貧血状態になると結果として気分の落ち込みが激しくなってしまうことも最近の研究では発表されています。
これらは意識してみると落ち込んだ状態の解消につながったり、心身ともに健康な状態を維持することにつながる可能性があります。
その反面、こだわり過ぎてしまうと「食事」に対して過剰なストレスを感じてしまい、逆効果になることも…
この状況を防ぐためには、適度なこだわりと適度なルーズさが大切なのかもしれませんね(^^)
まとめ
「健康」と一言でいっても心と体は表裏一体。
偏ったこだわりではなく、適度なこだわりを持ってみましょう!
あなたは、心の健康と体の健康、どちらを意識していますか?
両方を意識した生活になっているでしょうか?
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岡本教兵