感情の無駄遣いを防ぐには?!

こんにちは。札幌市の中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岩本です。

今回は感情の無駄遣いを防ぐには、どのような工夫をしたら良いのかを考えていきたいと思います。
感情をコントロール出来ないと、感情に左右され、ストレス・疲労が蓄積されていきます。

私も前職時に感情をコントロールできずにストレスが蓄積されていき、調子が悪くなった経験があります。
その時に意識していたことも書いていきたいと思います。

恐怖の手

怒りは大量のエネルギーを消費する

実際怒っている時は、疲れや痛みを感じることなく怒りの感情はどんどん続いてしまいます。
その時は感じていなくても、エネルギーを消耗していることは変わりなく、収まった後で、どっと疲れ果ててしまうことも多いと思います。

また大量のエネルギーを消耗するのは、“怒り”だけではなく、“不安”も同様です。
特に“不安”は最悪をイメージ続ける思考が延々と続くために消耗が激しいと言われています。

現代人でこの日常で起こる感情は、“過剰発動”していることが多く、自分自身で感情を制御出来ないことが多く見られます。

そのような感情の無駄遣いは、エネルギーを消費するだけではなく、拡大してしまうこともあります。
少し発動して、関連情報を探し、そこでさらなる危険情報があれば、発動を強めていくという性質があるからです。

これらの感情に囚われ、疲労した後に、更に感情に過敏に反応してしまう悪循環になっていきます。

このような悪循環、誰でも経験したことがあると思いますが、感情の無駄使いによってさらにストレスを生み出しているとも言えます。

メタファー少女

自信のなさと自責の背景にあるもの

怒り、不安と同じように感情の無駄遣いとなり得るもの…。
それが自分自身についての問題。自信のなさと自責傾向と言われています。

まずは“自信の低下”について考えてみます。
最近では「良い子でないと、自分を受け入れられない」という思い込みを多く持っている人が多いと言われています。

そのため、周囲から見れば良い子であっても、自分自身は良い子でない部分を知っているため、それを周囲に知られた時の怖さがあり、安心できない。

また客観的に見たらいい成績を上げているのに、理想のイメージが高く、自分自身で常にダメだしをしながら生きている人も多いです。

このような自信のない人は、良くできた課題に対しても、常に不満足を感じているため、いつも不安や懺悔、自分自身に対する怒り、絶望などが発動しています。

次に“自責の強さ”について考えていきます。
なにかが上手くいかないことを自分のせいにするのが、自責の思考と言われていますが、これが強すぎると、ほんの少しの不具合があっただけで自分を責めてしまいます。

問題改善のために思考を続けるだけでなく、その責任を追及される不安が募り、さらに責められた時の防御などを考え、不安が強くなります。

この自信のなさと自責は、周囲の人が「そんなに思うほどではないのに」というレベルでも、強く発動し無駄な感情となりやすいです。

私も自分でも分からないくらい自信を持つことが出来ず、いつも不安な気持ちになっていたことがありました。
自分を一度でも否定された経験(私はいじめ)がトラウマとなり、自信喪失に繋がっているのかとも思います。

不安な気持ちが続くと日々の疲労も蓄積されていき、常に疲れている状態が続いていました。
そしてイライラしてしまうことも多く、感情の無駄遣いが増えていきました。

悲しい女性

感情のコントロール方法

そんな時にどのように感情のコントロールをしていたのか…書いていこうと思います。

1.感情が湧き出てきたら、一度その場から離れる
いくつかのパターンを作り、その場から離れて、落ち着くことを心がけていました。
その感情と間合いをとるイメージが大切です。

2.呼吸、背伸びをする
不安、怒りは身体を緊張させ、力を入れさせてい居ることが多いため、その状態で頭だけ冷静になろうとしても難しいと言われています。
そのため、身体をほぐすこと、大きく呼吸することは重要です。
ちなみに…腹式呼吸が効果的と言われています。

3.その感情の必要性を分析してみる
この感情は本当に必要なものなのか、どうしてこのような感情が出てくるんだろう…この感情以外に目的を達成できる方法はないのか…等、感情を色々な視点から考えて分析していました。
ちなみにこの作業はカウンセリングを利用して考えていました。

4.良い結果をイメージして、棚にしまう
実際に行動できなかった場合は、その感情が鎮まる良い結果をイメージして考えてみることで、良いイメージで記憶の棚にしまうことが出来ます。
悪い結果のままであるといつまでも頭の中に残ってしまうため、良い結果をイメージすることが大切です。

何個か感情の無駄遣いを防ぐ方法を記載してみました。
その感情になぜ囚われているのか、根本的な理由を探ることも、一番の解決の近道であるかもしれません。

感情に支配されて辛い方、感情疲労でストレスが溜まっている方…一度その感情を冷静に『カウンセリングこころの羽』で考えてみませんか?

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岩本望未