間違った「我慢」してませんか?

レモンを口に入れて我慢している男性

【2種類の我慢とそれぞれの対処ポイント】

こんにちは。札幌市にある『カウンセリングルームこころの羽』の岡本です。

新学期、新年度、新生活がスタートする4月も中旬に入り、少しずつ新たな生活にも慣れてきた頃でしょうか?
環境が変化するときにつきものの「我慢」ですが、「やる気」や「モチベーション」を維持するためにも「我慢」を減らしてストレスを軽減することがとても重要です。

「我慢」という言葉は、「努力」という表現に変えることも出来ますが、今回は分かりやすく「我慢」という表現にさせていただきます。
今回は、この「我慢」をカウンセリング目線で考えてみます(^^)

◆我慢には大きく分けて2種類ある?!

「我慢」には2種類のタイプがあることをご存知でしょうか?
その種類を分けるキーワードは「目的」です。

つまり…我慢には「目的が明確な我慢」「目的が明確ではない我慢」の2種類があるのです。

目的が明確な我慢

何のために「我慢」する必要があるのかが明確で、本人が納得できている状態。
理由がハッキリしているので、ストレスが少なめ。

例)資格手当てをもらって収入UPさせるために資格取得の勉強をする。 友人と旅行に行くためにお金を貯める。 など

目的が明確ではない我慢

なぜか我慢しているorなぜか我慢させられている状態。
理由が分からない我慢なので、ストレスが強くかかってしまう。

例)親から「勉強しろ」と言われたので、とりあえず勉強する。上司の指示で休日出勤する。など

いかがでしょうか?
「当たり前」なことかもしれませんが、ついつい忘れてしまいがちなものではないでしょうか。

さらにここに我慢の「時間」や自分の価値観に合っているか反しているかなどによってもストレスのかかり方は変わります。
とは言え、時間や価値観の部分は、すぐに変えることが難しい場合が多いと思いますので、今回は「目的」に絞ってご紹介させていただきます♪

◆それって、本当に「目的」ですか?

目的地を探すうさぎ

「我慢」から生まれるストレスを軽減するために「目的」を明確にすることが大切なことはイメージしていただけたと思います。

では、あなたは「目的」をどれくらい意識していますか?

例えば、学生時代の「勉強」は何のためにするのでしょうか?

…良い成績をとるため?
…良い学校へ進学するため?
…一流企業へ就職するため?

たしかにそれらは「間違い」ではないかもしれません。
しかしながら、本当に「目的」と呼べるものなのでしょうか?

日常の中でついつい誤解してしまうこと…それは、「手段」の目的化です。

◆目的・目標・手段…意識することが重要な理由

前述の例で考えてみると、仮にAさんが「一流企業へ就職するために勉強をする」とします。

この場合、「勉強」は手段ということになりますが、Aさんも初めのうちはそのことを分かった状態で勉強に取り組むものの「良い成績をとらないと一流企業には就職できない」という想いが強くなっていき、良い成績をとることに執着し始めてしまう。

良い成績がとれない時には激しく落ち込み、学校へ通うこと自体が嫌になってしまう。

そして、その結果として欠席日数が増えていく…。

このケースだとAさんは一流企業への就職を望んでいるはずなのに、欠席日数が増えることによる「印象の悪化」を自分で作ってしまっているかもしれません。

企業側としては、「あぁ、休みがちな人なんだな」という印象を持つことになり、結果としては、Aさんが望んでいた「一流企業への就職」という結果を手に入れることが難しくなっていく…。

これが「手段」が目的化してしまった弊害です。

もちろん、手段が目的化したことが状況の悪化に必ず直結するわけではありませんし、このケースは極端な例かもしれません。
ですが、似たような状況は日常の中に潜んでいるのではないでしょうか。

そして、ここでもう一つ重要になるのが、そもそも「一流企業に就職すること」自体、目的なのか?というところです。

勘のいい方は既に気付いていらっしゃるかもしれませんが、この「一流企業に就職すること」は目標にはなると思いますが、もう少し長い目で見ると「手段」のはずです。
少なくとも「目的」ではないのです。

このAさんの場合に考えられる「目的」は、「幸せな人生」かもしれません。
または、「失業の心配をしない人生を歩むこと。安心できる生活」なのかもしれません。

この「目的」にあたるものは、人それぞれ異なりますし、他者からは理解してもらえないものであっても人に迷惑がかからないのであれば良いのではないか。と思います(^^)

「目的」は、意識しなくても前に進んでいける場合が多いので、ついつい忘れてしまいがちなもの。
しかしながら、長期間、「モチベーション」や「やる気」を維持していくためには、とても重要になるものです。

「なんだか最近、やる気が沸かないなぁ…」と感じている場合は、「目的」を意識できているか確認してみることも大切かもしれませんね(^^)

そして、この「目的」をしっかり意識することで「我慢」「努力」はストレスを感じにくいものに変わっていきます。

「最近、ストレスを感じる機会が多い…」と感じる方は、「目的」を意識してみて、その行動が「本当に必要なの?」と自分自身に問いかけてみることもストレスから解放されるためのテクニックです♪

今、自分が意識していることは「目的」なのか「目標」なのか、それとも「手段」なのか。
少し意識してみて、気付かないうちに“落とし穴”にハマっていないか確認してみてくださいね。

◆まとめ

『目的』

自分にとって「絶対に達成したいもの(こと)」「最終的に手に入れたいもの(こと)」は何か?
それは、なぜ、そう感じるのか?
この「目的意識」が不足すると長期的にやる気やモチベーションを維持することが難しかったり、方向性を間違えやすくなったりします。
「我慢」によるストレスを軽減する一番の近道は、「なぜ我慢する必要があるのか」「なんのために我慢するのか」を意識してみることです。

『目標』

目的を達成するために設定する中間的なゴール。目的の内容によっては、複数の目標を達成する必要があるかもしれません。
可能であれば、数値化、定量化できる目標を設定しておくと“曖昧な感覚”でごまかしにくくなるのでオススメです。

『手段』

目標を達成するための「方法」。手段には様々なものがあり、選択肢が多い方が目標を達成できる可能性が上がります。
手段の目的化が発生して、視野が狭くなっていないか。本当に他の選択肢はないのか。意識して都度、見直しがオススメです。

いかがでしたでしょうか?

これらは“あたり前”なことかもしれませんが、日常の中でついつい忘れてしまいがちなものだと思います。
少し意識してみるだけでも自分の「ストレス」の要因に気付く“きっかけ”になるかもしれませんね(^^)

あなたは、最近、どんなことを我慢していますか?

それは、何のために我慢しているのでしょうか?

『カウンセリングルームこころの羽・札幌中央店』 岡本教兵