こんにちは。『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店・札幌中央店』稲葉です。
早いものでもう12月。12月は師走というだけあって何かと慌ただしく感じることが多い稲葉であります。
その中でも掃除が得意ではない私にとって年末の大掃除は毎年気が重いイベントになっています。
ところが意外な相棒が今年の大掃除の味方になってくれそうです。
それは…最近新調した掃除機。
なんせ軽くて小回りが利くし、吸引力も今まで使っていたものより遥かに強い。
そしてヘッドの部分にLEDライトが付いているのでホコリを吸引して床がキレイになっていくのがはっきり見えるんです。
電化製品の進化ってスゴイ…と感激しながら掃除機をかけること、目に見えて床がキレイになっていくことにある種の爽快感を得ている今日この頃。
モチベーション高く掃除をできるなんて何たる変化だ。と我ながらビックリしています。
私の場合この習慣を継続することが課題となるのですが、今回掃除機を新調したのにはちょっとしたメンタルの変化が影響していました。
今日は掃除がメンタルに及ぼす効果について書いてみようと思います。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
◆急に襲ってきた思わぬ不安
実はここ2週間母の緊急入院という個人的問題の為、今までに感じたことのないような緊張や不安と向き合っていました。
自分にとって家の中で過ごす「普通」はリラックスできる空間であったはずなのに、特に22:00時くらいになるとドキドキ、ソワソワ「不安」なのか「緊張」なのか「混乱」なのか…
なんとも心地悪い時間を過ごしていました。
幸い医師も驚くほどの回復力で、現在は無事母も退院し一安心したところです。
私は一人でいると色々考える傾向が強いタイプで、それはクセと言ってもいいかもしれません。
その傾向は長所でもあり短所でもあります。
短所のほうにバランスが偏ると時として不安を増長させることがあります。
この感じはマズいぞ。「こんな時はとにかく何か行動を起こさねば」と自分をコントロールする術を見つけようとしていたのですが、掃除を含めゴミ出しや家事の締め切りに追われていることに気づきました。
◆普段と違う自分の欲求に耳を傾ける
普段の私は掃除がさほど得意ではなく、好きでもありません。
ちょっと表現を変えると「ずぼらじゃないけど、極度のキレイ好きでもない」なんとも微妙な性格の持ち主でございます。
なのに、なんかだいつも以上に台所のちょっとした汚れや、フローリングのホコリに目がいくのです。
「とりあえず家の中を掃除して片づけたい」そんな自分の欲求に応えてみることに。
そして、22:00時ころから超活動的な生活にシフトチェンジ。
まず洗濯機を回し、その間に翌日の朝食の準備やお弁当の仕込み。
翌日すぐにゴミを出せるよう準備しゴミ箱には新しい袋をセット。
掃除機をかけ、雑巾でフローリングの拭き掃除。
その間に洗濯が終わり、洗濯物を干して一通りの作業が完了。
そして、ゆっくりお風呂に入る。
そんな数日を過ごしていました。
本来、夜間は副交感神経を優位にして質の良い睡眠を促す時間として過ごすのが理想ですが、
この2週間はそんなこと私には関係ございません。と言わんばかりに怒涛の勢いと集中力で掃除をしていました。
◆繰り返し、繰り返し。は頭でなく動作で
不安は、掃除をより念入りにさせるとの研究結果も出ているそう。
研究者の理論としては、ストレスや不安にさらされると人は無意識のうちに「反復動作」にリラックスや癒しを求めるとの結果もあるそうです。
実験モデルなのか?というほどぴったり私に当てはまり、効果も感じていてびっくりしていますが、
脳科学的にも掃除がメンタルに及ぼすメリットがわかっていて、床の拭き掃除などの「反復動作」
を続けると安心感をもたらす神経伝達物質のセロトニンが分泌され、リラックスする効果があるそうです。
実際セロトニンが分泌されているか否かは自分で確認することは難しいですが、私が不安感の中掃除に没頭することで得られた感覚としては、「達成感」や「爽快感」もありますが「他の事を考えずに済んだ」ということが一番の助けになりました。
今回私が感じていた不安は母の入院という「自分ではコントロールできない状況」によるもの。
コントロールできないことを繰り返し、繰り返し考えていると不安はますます大きくなります。
逆にひとつの作業に没頭、集中するとネガティブな連想を断ち切ることができました。
繰り返し、繰り返し、考えてしまい不安が大きくなりそうなら窓拭き、お風呂掃除、床の拭きなどの「反復動作」で体を動かしてみるのはいかがでしょう。
不安な感情は身近なもの。解消のヒントも身近な日常にあるのかもしれません。
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