HSPについて⑩~寝室モフモフしてます?

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の小田です。

HSPに関する連載も10話目となりました。
10話を一区切りにして、違う連載を始めてみようかなと思っていましたが、さまざまな方に読んでいただけているので、もう少し続けてみようかな~と思っております。

今回は、良質な睡眠を得るための実践法として、HSP気質を持つ方にお勧めすることが多い、寝室改善計画についてお伝えしたいと思います。

◆モフモフが癒し

最近購入したモフモフは、UNIQLOです。

HSP気質をお持ちの方には、「居住空間を快適にすることを心がけてください。」とお伝えしています。

誰にとっても、整理整頓された部屋が心地いいのは当たり前のことだと思われるかもしれませんが、「特に」HSPさんには、大切なことです。

居住空間を快適にするということは、整理整頓に限らず、できるだけ騒音から離れてほしい、便利な場所かどうかよりも、ホッとできる場所、お気に入りの場所(公園、川、池など)が近所にあるなど、HSPさんならではの感性をフル動員させて、自分に「しっくりくる」「ホッとする」場所を選んで住んでほしいということです。

「確かに、上の階の人の足音が気になっています。」
「隣の人が、ドアを開け閉めする音が大きくて、どうしてそんな大きな音を立てる必要があるのか、ついイラっとしちゃいます。」

このようにおっしゃるHSPさんは多いです。
友人が遊びに来た時に、そのことを伝えると、その友人には「確かに、少し大きめの音を立てるお隣さんだとは思うけど…。そこまで気にならないけどね~。」と言われて、
「そうか、自分が気にし過ぎなのか…引っ越した先でも静かかどうかわからないしなぁ。」と我慢している方が多いように思います。

確かに、HSPさん達は、音に対して敏感な方が多いです。
音自体というよりも、「なぜ、そんなに大きな音を立てる必要があるの?」と疑問を感じたり、その音から感じる感情にドキドキ、ビクビクしたり、つい、音の発信先の住人を想像して、疲れてしまうことが多いのです。

◆まずは寝室から手をつけよう

お姫様がお休みになるイメージで

リビングは滞在時間が長い分、物が多くて、散らかりやすいですよね。
一人暮らしでない方は、家族の意向もあるでしょうし、勝手に片づけるわけにもいかない…。

その点「寝室」はいかがでしょう。
比較的、散らかりにくい空間で、自分一人の意向で手を付けやすい場所です。
眠っているので、意識しづらいですが、一日の3分の1、過ごす場所です。
という言い方すると、寝具メーカーの人のようですが…。
実際に、私がカウンセリングでお話させていただくのは、こんな感じです。

・お姫様がお休みになるイメージで
・一日の疲れを受け止めてくれる雰囲気で
・一輪挿しのお花を(カーネーションがオススメです)
・抱き枕、ぬいぐるみ、クッション、パジャマ、枕の上に敷くタオルなど「モフモフ」したものがあると安心しやすいです
・照明もお好きなものをどうぞ(ミニシャンデリアなんていかがでしょう?)
・写真や絵などを飾る場合は、お気に入りのものを「厳選」し、飾る「角度」にもこだわって、情報量は少なくしましょう
・カーテンが寸足らずだったり、逆に長すぎたり、幅が足りなくて隙間が空いていたりせずにジャストサイズで。遮光性にも注意しましょう。カーテンがお気に入りな柄や素材なら、なおGOOD
・寝室に「仕事」を連想させるものは、極力見えないように配置しましょう
(例)仕事用バッグ、制服、作業着、資料、本、資格証や賞状など
・本棚がある場合、カバーをかけてもOK
・寝る少し前にアロマディフューザーをほのかに香らせてみても(強すぎないよう、弱めがオススメ)
・とにかく温かくすることを心がけましょう
(例)電気毛布より湯たんぽ、足元にもう一枚ひざ掛けを掛けるような、優しい温かさのイメージで

◆「ほっこり」の好感度センサー

こんな姿を見たら、キュン死しちゃいそう…

HSP気質をお持ちの方は、「ささいなことや人の雑さが気になってしまい、疲れてしまう」とおっしゃいます。
ささいなことに気がつく→ネガティブにとらえてしまう→疲れるという図式です。

一方で、少しの変化を敏感に感じ取って癒される、「ほっこり高感度センサー」もお持ちです。
ささいなことに気がつく→ほっこりする→じんわり幸せ気分になれるという図式も持っているのです。これは利用しない手はないですね( *´艸`)

毎日、コロナウィルスの感染者数がニュースで取り上げられ、病院でのクラスターや、GOTOトラベルの一時中止など、暗い話題が多いこの頃。

必要な情報は入手しながらも、必要以上に発せられるネガティブな情報に惑わされないよう、ニュースを見る時間帯や情報媒体を選択して、「今」「自分が」「できること」に集中して、「過去」や「未来」に捉われずに、「今」「ここ」を感じる。

このマインドフルネス思考を、HSP気質をお持ちの方は、より意識して実践できるようになると、不安や疲労を感じづらくなって、じんわりとした幸福感が増してきますよ。

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』小田真実