こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。
今回のテーマは、「反応」。
反応といえば、個人的には、大きな音とか周囲の会話の音が気になりやすいので、日頃の生活の際に、耳栓を活用しようかなと考えたりしています。
さて、本題の、「反応だけで1日が終わっていないか」というお話です。
反応だらけの1日
![すれ違う人々](https://cocorono-hane-jp.exactdn.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif?strip=all&lossy=1&w=1140&ssl=1)
「毎日、どっと疲れる」
「休んでいるつもりなのに、疲れが取れない」
そんな風に、疲れる毎日が続いていることはないでしょうか。
学校に行けば、騒がしくする人の一言が気になる。
職場に行けば、鳴り止まぬ電話、上司の一言が気になる。
家にいれば、家族の一言が気になる。
スマホを見れば、テレビを見れば、コメンテーターの一言が気になる。
ニュースの内容が気になる。
そんな風に、反応せざるをえないことだらけです。
そうすると、やっと自分の時間が持てる。
そういう時間は案外少ないものだとわかります。
自分の時間があっても、あのときのあの一言は余計だった。
あれはどうすればよいのか。また頭の中が騒がしくなります。
そして、たしかに、反応しないというのは難しいです。
「リラックスしよう」
そう思っても、余計なことを考えてしまうのが人間です。
「横になって休もう」
そう思っても、頭の中は元気にいろいろ考えてしまう。
それが人間です。
反応していることに気づくことが大事
そのため、反応自体を否定することは難しいです。
ただ、自分がいかに反応しているかに気づく、自覚する。
そして、すぐに反応して行動を重ねて、さらに反応を呼び起こしている。
そのことに気付くことで、自然と過度な反応というのは、少なくなっていきます。
そもそも、自分が反応しすぎている。
そこを自覚することがまず難しいです。
無意識で色々と行動しているからです。
ただ、注意深く観察すれば、わかるのではないでしょうか。
まず、朝のアラームで、イライラしているかもしれません。
時間がない中、支度をして、焦っているかもしれません。
それだけで、たくさんストレスが溜まっています。
そんな風に、自分がどれだけ反応しているかに気づく。
そうすると、
「自分はこんなに影響を受けていたんだな」
「自分はこんな気持ちでいつも行動していたんだ」
そういう風に冷静になることで、むやみに反応しようとは思わなくなります。
反応したときは、一旦、落ち着く
![チューリップ-キャンドル](https://cocorono-hane-jp.exactdn.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif?strip=all&lossy=1&w=1140&ssl=1)
また、反応が反応を呼びます。
遅刻しそうだから、慌てて焦って行動する。
そして、つまづいて転んでしまう。
道が混んでいることにイライラしてしまう。
ますます慌てる、焦る。
誰かの一言にイライラする。
それで、それに反応して言い返す。
その怒りが相手に伝わり、怒りで返される。
それにまた怒って、気づいたら、どうしようもない怒りの中にいる。
そんな風に、反応したまま行動することで、その気持ちが拡張されてしまうのです。
そこに気づくと、
「あ、イライラしたな。ちょっとこの場は離れて一旦、落ち着こう。」
落ち着いてみると、なんてことはないことだった。
そういうことは多いのではないでしょうか。
数分遅れたけれども、相手はもっと遅れていた。
一言に怒りを感じたけど、自分が勝手に悪く受け止めただけだった。
そうであれば、反応したまま行動するのでなく、一旦、気分転換する、冷静になる。
それだけで、余計な感情に巻き込まれないといえます。
反応だけで1日が終わっていないかチェックする
余計な感情に巻き込まれ続けると、反応だけで1日が終わってしまいます。
1日中焦る、1日中怒る。
これは、考えただけでも相当疲れることです。
もしかすると、それに近い状態になっている場合もあります。
そのため、まずは、自分が何にどれだけ反応しているかをチェックする。
そして、反応に基づいてすぐに行動するのをやめて、一旦、落ち着けるように気分転換したり、時間をおいてみる。
そうすることで、感情に振り回されなくなり、疲れが少し、減っていくといえます。
最後までお読みいただきありがとうございます!
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠