反応だけで1日が終わっていないかチェックする

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。

今回のテーマは、「反応」。
反応といえば、個人的には、大きな音とか周囲の会話の音が気になりやすいので、日頃の生活の際に、耳栓を活用しようかなと考えたりしています。

さて、本題の、「反応だけで1日が終わっていないか」というお話です。

反応だらけの1日

すれ違う人々

「毎日、どっと疲れる」
「休んでいるつもりなのに、疲れが取れない」
そんな風に、疲れる毎日が続いていることはないでしょうか

学校に行けば、騒がしくする人の一言が気になる。
職場に行けば、鳴り止まぬ電話、上司の一言が気になる。
家にいれば、家族の一言が気になる。

スマホを見れば、テレビを見れば、コメンテーターの一言が気になる。
ニュースの内容が気になる。
そんな風に、反応せざるをえないことだらけです。

そうすると、やっと自分の時間が持てる。
そういう時間は案外少ないものだとわかります。
自分の時間があっても、あのときのあの一言は余計だった。
あれはどうすればよいのか。また頭の中が騒がしくなります。

そして、たしかに、反応しないというのは難しいです。

「リラックスしよう」
そう思っても、余計なことを考えてしまうのが人間です。

「横になって休もう」
そう思っても、頭の中は元気にいろいろ考えてしまう。
それが人間です。

反応していることに気づくことが大事

そのため、反応自体を否定することは難しいです。
ただ、自分がいかに反応しているかに気づく、自覚する
そして、すぐに反応して行動を重ねて、さらに反応を呼び起こしている
そのことに気付くことで、自然と過度な反応というのは、少なくなっていきます

そもそも、自分が反応しすぎている。
そこを自覚することがまず難しいです。
無意識で色々と行動しているからです。

ただ、注意深く観察すれば、わかるのではないでしょうか。
まず、朝のアラームで、イライラしているかもしれません。
時間がない中、支度をして、焦っているかもしれません。
それだけで、たくさんストレスが溜まっています。

そんな風に、自分がどれだけ反応しているかに気づく。
そうすると、
「自分はこんなに影響を受けていたんだな」
「自分はこんな気持ちでいつも行動していたんだ」

そういう風に冷静になることで、むやみに反応しようとは思わなくなります。

反応したときは、一旦、落ち着く

チューリップ-キャンドル

また、反応が反応を呼びます。

遅刻しそうだから、慌てて焦って行動する。
そして、つまづいて転んでしまう。
道が混んでいることにイライラしてしまう。
ますます慌てる、焦る。

誰かの一言にイライラする。
それで、それに反応して言い返す。
その怒りが相手に伝わり、怒りで返される。
それにまた怒って、気づいたら、どうしようもない怒りの中にいる。

そんな風に、反応したまま行動することで、その気持ちが拡張されてしまうのです。

そこに気づくと、
「あ、イライラしたな。ちょっとこの場は離れて一旦、落ち着こう。」
落ち着いてみると、なんてことはないことだった。
そういうことは多いのではないでしょうか。

数分遅れたけれども、相手はもっと遅れていた。
一言に怒りを感じたけど、自分が勝手に悪く受け止めただけだった。
そうであれば、反応したまま行動するのでなく、一旦、気分転換する、冷静になる。
それだけで、余計な感情に巻き込まれない
といえます。

反応だけで1日が終わっていないかチェックする

余計な感情に巻き込まれ続けると、反応だけで1日が終わってしまいます。
1日中焦る、1日中怒る。
これは、考えただけでも相当疲れることです。
もしかすると、それに近い状態になっている場合もあります。

そのため、まずは、自分が何にどれだけ反応しているかをチェックする。
そして、反応に基づいてすぐに行動するのをやめて、一旦、落ち着けるように気分転換したり、時間をおいてみる。
そうすることで、感情に振り回されなくなり、疲れが少し、減っていくといえます。

最後までお読みいただきありがとうございます!

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠