山内のコンプレックス克服奮闘記②〜20代編・前編〜

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の山内です。

何だかタイトルが仰々しくなってきてしまいましたが…前回の“10代編”に引きつづき、「自分が好きになれない」ことに悩んでいた20代の私の体験談を書かせていただこうと思います。

10代編を書いていてふと思い出したのですが、私は当時、自分のことは何一つ褒める部分がない、と感じていましたが、唯一自慢できたのは、「友人に恵まれていた」ということなんです。

ぐずぐず、うじうじしていた私の良い見本となってくれた友人の一人、K子は、今でも尊敬している一人なのですが、恋愛にとても積極的な女の子でした。

自己肯定感が低いと、「あの人いいなぁ」「仲良くなりたいな」と思う相手がいても、自分からその想いを告白するなどそれはそれはハードルの高い行為ですが、彼女は好意を持った相手がいれば、それが学校一の人気者だろうが気にせず、素直に想いを伝えることができる子だったんです。

時には無残にフラれることもあったようですが、「どうしてそんな恐ろしいことが平気で出来るの??」とたずねる私に、「好きな相手のためだもん、恥なんていくらでもかけるよ」「両思いにはなれなくても、私の存在を知ってもらえて、あいさつや会話が交わせるようになるなら、何もしないより全然いいじゃん☆」とサラっと語る彼女は、当時の私には、後光のさした仙人のように見えたものです(笑)

さて、それではここからは、冴えない私のエピソードに戻りますね…

拒絶が怖い

心配そうな表情で膝を抱えた猿

短大生になり、同級生たちが髪の毛を黒く染め直して就職活動に励む中、私はと言えば、どの企業の募集要項を見ても、自分「なんか」が合格するイメージがどうしても湧かず…、アルバイトに精を出すことで、気を紛らせて過ごしていました。

何も行動を起こさず、このままで良いわけがないことはしっかり自覚していて…。
ただただ将来の不安ばかりふくらんでいきました。

唯一入手したエントリーシートも、“この欄を自由に使って自分を表現してください”という、自己肯定感低めさんにとってこれ以上ない“無理難題”にすっかり怖気付き、完成させられないまま終わってしまいました。

そりゃあそうですよね。自分でも好きになれない自分について、アピールできる部分など見つかるはずがないですし、面接官に「君、いいね、採用!」なんて言われるイメージが湧くわけがありません。

今でこそ、不採用通知をもらうのにもすっかり慣れて、「残念!!ご縁が無かったか…」と、缶ビールの一本も空ければ立ち直れるほどたくましくなりましたが、当時はただでさえ低い自己肯定感がゼロになってしまいそうで、怖くて仕方がありませんでした。

不採用=「もうちょっといい人が他にいた」という理解でも良いはずなのに、「あなたは世間から必要とされてない人間です」くらいに、勝手に変換して受け止めてしまっていたのかもしれません。

結果、ろくに就職活動もしないまま卒業してしまった私は、悩んだ結果、「唯一得意な英語を勉強し直して、英語を使った仕事がしたい!」と思うようになります。

そして、親のスネをかじりながらアルバイトで渡航費を貯め、カナダへ一年間の語学留学へと向かうのでした。

カルチャーショック療法!?

心電図の上に置かれた聴診器

初めて実家をはなれての海外一人暮らしは、おどろきの連続でした。

私は当時、カナダ人男性が大家さんの一軒家で、カナダ人の男子学生さんと大家さんの3人でルームシェアをしていたのですが、彼らと生活を共にする中で、「自分って意外と悪くないのかも…」と思えてきたのです。

というのは、私が入居した当時、その家の共有部分は、何と言うか…上品に言えば、“手入れの滞った”状態だったんです。

特にびっくりしたのはキッチンで、同居の二人があまり料理をしない人たちだったからなのでしょうが、いつ使ったかわからない食器はころがっているわ、普通ならキッチンツールが入っていそうな引き出しを開ければ、くしゃくしゃになった大量のレジ袋が飛び出して来るわ、という具合で…。

それを、自分の用事のついでに少しずつ片付けていたら、数週間後には、我ながら見違えるほど快適なキッチンになり、ルームメイトにもものすごく感謝してもらえたんです。

なんて事はない、子供の頃に習う、「公の場ではお行儀よくしよう」「共有のものは大切に使おう」という教えを何気なく実践していただけなのに、「整理整頓上手!」と褒められ、感謝してもらえるなんて驚きでした。

私は、日本ではどちらかというと「大雑把」や「ガサツ」に分類される方なので、なおさらです。

そのほかにも、クレジットカードのサインなどでちょっと漢字を書いただけで、「漢字ってCoolだよね!」と店員さんに声をかけられたり、ちょっとしたことで周囲から「いいね!」が貰えるたびに、ゆるゆると自己肯定感が高まりはじめたのです…(次回へ続く)

最後に…電話カウンセリング受付開始のお知らせ

メガホンを持った人の3Dイラスト

ここまでお読みいただきありがとうございます。

次回は、自分の外見に対し長年抱いてきたネガティブな認識が変わったきっかけについて、書かせていただこうと思います。

最後に、一つお知らせがございます!

これまで、山内指名でのホームページからの電話カウンセリング受付は行なっておりませんでしたが、ホームページの予約画面からもご予約いただけるようになりました。

遠方にお住まいの方、体調不良でお店まで行くのはしんどいな…という時、外出にはまだまだ不安がある…という方も、是非お気軽にご利用くださいね。

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』山内彩子