こんにちは、札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。
昔よく聴いた音楽を聴くと、当時の記憶を思い出すことがあるとよく言われています。
自分自身もそのようなことはあり、今よく聴いている音楽も、未来に聴くと、当時(今)の記憶を思い出すのかなと思ったこの頃です。
ただ、深く考えず、今聴きたい音楽を聴いていこうとも思いました。
さて、今回は、「自分で決めた基準をクリアすれば、よしとする」というお話です。
他人が求めるものを気にしすぎる毎日
![星空の下、立っている木](https://cocorono-hane-jp.exactdn.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif?strip=all&lossy=1&w=1140&ssl=1)
「自分らしく」
と思っても、いつの間にか、
「他人の期待に応えないと」
そんなふうに思って、日頃、行動をする。
そして、
「つらくなる」
「苦しくなる」
様々な期待が渦巻く世の中において、その渦に巻き込まれてしまう。
そういうことはないでしょうか。
そもそも、人というのは、意図する、しないに関わらず、様々なことを求めがちです。
たとえば、誰かが、誰かを非難しているような場面をみることはないでしょうか。
それというのは、相手に何かを期待していて、それが裏切られているから、非難しているといえます。
このように、人は、様々なことを求め、様々なことを求められています。
そうすると、それを感じ取って、ついつい、
「自分は周囲の期待に応えなければならない。」
そういうふうに思い、他人の基準を満たしているかどうかばかりが気になります。
他人が求めるものを基準となると、つらくなる
幸運にも、周りが、ありのままの自分を認めてくれる人たちである。
そういう場合は、普段どおりいれば、それで良いので、つらくはなりにくいといえます。
しかし、
「周囲が、自分に多くを求める。」
「周囲が、自分に多くを求めているような感じがする。」
そうしたときに、周囲の期待に意識を注ぎすぎると、苦しくなっていきます。
自分ができることというのは限られているにもかかわらず、常にそれ以上のことをしなければならない。
そういうふうに不可能であったり、無理なことをしなければならないと考えていることになるからです。
そうすると、次第につらく、苦しくなっていくのは、どうしても、自然な流れといえるのではないでしょうか。
自分なりの基準をつくる
![一本の真っ直ぐな道](https://cocorono-hane-jp.exactdn.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif?strip=all&lossy=1&w=1140&ssl=1)
周囲の期待は変わらないのかもしれません。
その中で、できるだけ楽に過ごすためには、自分なりの基準を持つということが大事だと言えます。
自分に確実にできそうなことを目標にして過ごす、ということです。
たとえば、仕事でプレゼンがある。
周囲からは、プレゼンの成功を求められている。
それを思うと、緊張ばかりで、つらい気持ちにしかならないといえます。
それならば、プレゼンをただ行う。プレゼンにただ参加する。
それで、自分の中では、成功と捉える。
そういうふうに、確実にできそうな、自分なりの目標を心の中で、設定することが大事といえます。
そもそも、プレゼンが成功するかどうかはわからないものです。
たくさん緊張すれば成功するのならば、緊張した方が良いのかもしれませんが、実際は、そういうわけではありません。
たくさんプレゼンのことで悩み苦しい気持ちにたくさんなれば成功するならば、悩み苦しい気持ちになった方が良いのかもしれません。
しかし、プレゼンの成功と、悩み苦しむ大きさや時間の長さは、関係ないといえます。
そうであるならば、必要以上に緊張もしくは、つらい思いはそもそもする必要はないといえます。
緊張も、つらい思いも、当然するものですが、自分で、それに加えたさらなるプレッシャーをかけない。
そのために、自分なりの、これさえできればOKという基準を持つ。
それにより、過度に苦しむ、過度につらくなるということが少なくなっていくといえます。
自分で決めた基準をクリアすることで、自信にもなる
自分なりの基準を作って、それを達成させればよしとする。
それは、自分は決めたことをできた。そんな感覚になり、自信になります。
たとえ、周りからみて、小さな成功のように見えても、それを自信へつなげられること自体が、心を楽に生きる上で、大事であるといえます。
「つらい、苦しい」
そんなときに、他人の期待に応えることばかりを考えていたのではないか。
それを振り返ってみて、もし、そうならば、自分が確実にできることを、自分の基準とする。
そして、それさえできればよしとする。
もちろん、相手の期待に応えられず、つらい思いはあるかもしれません。
ただ、自分なりの基準を持つことで、今まで自分を過度に責めすぎていた部分を減らすことができます。
それだけでも、日々を過ごす上で、大きな違いといえるのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます!
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠