こんにちは。札幌市の中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岩本です。
今回のブログのテーマは“グリーフケア”についてです。
今期のドラマは何と医療ドラマが6本というほぼ毎日目にかかるという…。
その中でもこのグリーフケアが取り入れられていました。
まだまだ馴染みはありませんが、グリーフケアについて少しでも知って頂けたらと思います。
グリーフケアとは…
ご家族や友人、恋人など…親しい人との死別を体験してしまい、深い悲しみの日々を過ごしている人に寄り添い世話をすることで、その悲しみから立ち直させることを指すと言われています。
生きる時間を共有してきた大切な人を失うと、深い悲しみ、どうしようもない悲しみに包まれます。
その深い悲しみがストレッサー(ストレスの原因)となり、様々な不調をもたらします。
・精神的な反応
感情の麻痺、怒り、恐怖に似た不安を感じる、孤独、寂しさ、やるせなさ、罪悪感、自責感、無気力感などが症状として表れます。
・身体的な反応
睡眠障害、食欲障害、体力の低下、健康感の低下、疲労感、頭痛、肩こり、めまい、動悸、胃腸の不調、便秘、下痢、血圧の上昇、体重減少、免疫機能の低下など身体の違和感、疲労感や不調が出現します。
・日常生活や行動の変化
ぼんやりする、引きこもる、落ち着きがなくなる、より動き回って仕事に専念する等
以上のような症状が混在して、突発的に起こることがあると言われています。
実際のグリーフケアって…
前職で私は妹的存在と慕ってくれるくらい仲の良い人が居ました。
約半年間、毎日同じ目標に向かって過ごしていました。
一時的に驚異的な回復を見せて、車椅子がなくても歩けるようになりました。
その時はご家族と共に喜んだ記憶があります。
それでも病は進行してしまい、数ヵ月後には寝たきりになってしまいました。
ご家族とも交流があった私は度々面会に訪れ、彼女についてたくさんお話をしました。
昔の話を聞いたり、入院中に楽しかったことを話したり、本心を聞いたり…。
そんな話をしながら、時には笑い、時には一緒に悲しみ、過ごしていました。
数ヵ月後、彼女は亡くなってしまいました。
ご家族は当初受け入れられないような態度を見せていましたが、何度かお参りをさせて頂き、彼女についてお話をしました。
私の中で彼女は今も生き続けていること、これから先、彼女の分まで頑張っていきたいと話をして、ご家族は泣いていました。
その後、ご家族は少しづつではありますが、彼女のことを受け入れられるようになり、今でも一緒に思い出話をすることがあります。
彼女のおかげで私自身学んだこともたくさんあります。
この関わりがグリーフケアに近いものであると思い、載せてみました。
カウンセリングの中でも…
同様の関わりはカウンセリングの中でも可能であると、私は思っています。
どこにもぶつけられない深い悲しみ、後悔の念等でいっぱいになっている心をカウンセリングを通して、少しずつ受け入れていくことを時間をかけて行っていきます。
その後対象者の話をしたり、思い出話をして、悲しみを少しずつ軽減させていきます。
最初は辛い作業かもしれませんが、対象者と自分をゆっくり見つめ直す機会であると私は考えています。
病院や地域の医療では中々ここまで手が回らないことが現状です。
患者会などもありますが、一人一人の時間があまりないことや、他の人の悲しみ等の陰性感情が転移していまうことがあります。
カウンセリングでは一対一の関わりで、じっくりお話を聞かせて頂くことが出来ます。
対象者のことを振り返りながら、受け入れていくサポートをさせて頂きます。
深い悲しみから乗り越えられる手助けを『カウンセリングこころの羽』でさせて頂けませんか?
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岩本望未