自分の思いにしていた蓋を緩める

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。

私は、お笑いのコントが好きで、作業をする際に、ラジオ代わりにして動画を流していますが、動きや表情でお客さんの笑いが起きているのが多いと、気になって、結局、動画を見てしまいます(笑)

さて、今回は、「自分の思いにしていた蓋を緩める」というお話です。

何をしたいのかわからない日々

チェスの碁盤

「自分が何をしたいのかわからない」
「なんだかいつも苦しい」

そんなことはないでしょうか。
そういうときは、理由がわからないだけに、なおさら苦しいものですよね。

一方、普段の暮らしに目を向けてみると、

「こんなことを思ってはいけない」
「そんなことを言ってはいけない」

そんなふうに考えることはないでしょうか。

つまり、自分で自分の思いに蓋をしてしまう
そして、なかったことにしようとするということが、もしかしたらあるかもしれません。

蓋をし続けると、わからなくなる

たしかに、自分で自分の考えることについて分別をつけるのは良いことと言えます。

また、たとえば、
「人を悪くいってはいけない」
「めんどくさがってはいけない」

そういうふうに心がけをすること自体は、素晴らしいことといえます。

一方で、自分が思ったことに蓋をしてしまうと、

「自分が何を思っているのか。」
それがわからなくなっていきます。

そうすると、何がなんだかわからなくなり、

「何をやっても楽しめない」
「何をしても笑えない」

そんな感覚になっていくかもしれません。

自分の思いにしていた蓋を緩める

コーヒーとベンチ

たとえ、
「そのように思うのは良くない」
そう判断してしまうことでも、まず、自分がどう思っているのかをそのまま感じ取る。

それを優先させることは大事だと言えます。

たとえば、
「人を嫌ってはいけない」
「人を悪く言ってはいけない」

それ自体は、素晴らしい心がけですが、

それをもって、
「人を嫌う自分は、だめだから、そんなこと思ってはいけない」
「人を悪く言いたくなる自分はだめだから、そんなことしてはいけない」

そういうふうに、自己否定したり、思いに蓋をしてしまうと、何もやる気がなくなってしまいます。
そして、自分自身の思うことすべてが嫌になっていきます。

そうであれば、まずは、自分が感じていることを把握する。
そして、それをもって、自分を否定しなくてもいい。

そう考えることが大事だといえます。

自分の思いを受け入れるという土台があってこそ、
「こうしたら良い」
「そう考えてはだめだ」
という判断がはじめて活きてきます。

それは、自分の思いというのも尊重した上で、どう振る舞うか、どう行動するかを決めており、自分の思いはしっかりと大事にしているからです。

そして、そうした心の土台を作るには、
まずは、自分の思いを否定せず、把握することを優先させることが重要です。

「こういうときは、こう思ってはいけない。」
そう思って、自分の思いを否定すると、苦しくなります。

「自分がどう思っているか。」
そこに目を向け、自分の思いに対してしていた蓋を緩める作業が、心を楽に生きる上で大事だと言えます。

最後までお読みいただきありがとうございます!

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠