こんにちは、札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野です。
あなたは、日頃、目を使う機会が多かったり、長時間同じ姿勢でいることは、多いでしょうか。
私は、目や肩、首が疲れやすいなと感じ、それ以来、定期的にストレッチをすることを心がけています。
さて、今回は、「悩むこと自体を否定しなくてもいい」というお話です。
悩みの苦しさ
悩んでいるときは、つらく苦しいものです。
そして、そんなときは、
「この苦しみが一生続くのか」
「この悩みからはずっと逃れられないのか」
深く悩んでいるときは、このように考えることも少なくないのではないでしょうか。
今、とても苦しんでいるため、そのように、何か永遠に続くものと思えてくるのも当然と言えます。
一方で、物事は常に変化していきます。
たとえば、5年前に悩んでいたことは、今、全く悩んでいない。
もちろん今も続けて悩んでいる場合もありますが、あれほど悩んでいたけれど、今はそうでなくなったことも少なくないのではないでしょうか。
また、状況自体は変わっていないけれど、それを悩みと思わなくなった。
たとえば、新しい経験をして、前はこう思っていたけれど、今からしたら、そう思う必要はないな。そんな風に、自分の価値観が変わったりしたときに、突然、悩みが悩みでなくなったりします。
つまり、永遠に今の悩みは続かない。
永遠に今の苦しみは続くわけではない。
その考え方を思い出すことで、ほんの少しだけ気が楽になるといえます。
悩みや悩む時間自体を否定しなくてもいい
「悩みというのを何もなく生きたい」
そういう風に、苦しいときは思うものです。
また、悩みがなさそうにみえる人をみて、
「あの人はいいな」
そう思うものです。
一方で、悩みがあるというのは、
その分、それを解決するために何かを学ぼうとしたり、それが解決したときに喜べるものともいえます。
また、その悩んだ経験を誰かのために活かすことにつなげることもできます。
そういう意味では、悩みが、将来的に他者を助けるために役立つともいえます。
一方で、
「悩むことそれ自体は何らの行動を伴わない。だから、ただただ無駄なだけである。」
それは、たしかに、言えるかもしれません。
しかし、人間、いつでも行動できるわけではありません。
ただ悩むだけの時間があるのがむしろ自然なことです。
悩む時間を減らしたり、悩みを解決する方向に向かうことはもちろん大切ですし、重要です。
一方で、悩みが膨らんだまま、悩みっぱなしのままで、
「悩んではダメだ」
「悩む時間が多くてはダメだ」
そう思ってしまうと、自分に過度にプレッシャーをかけてしまいます。
そのため、悩む時間や悩みそれ自体を無理に否定しない。
それが、心を楽にする上で大事と言えます。
悩む自分にただ寄り添う
そうはいっても、
「悩みが止まらない」
「悩みはやはり苦しい」
そう思うのが当然と言えます。
そして、
「悩みを止めようと思っても止まらない。」
「無理に気合を入れようとしても、また落ち込んでしまう。」
そういうものともいえます。
そのため、悩みをぐるぐる考えているときは、
「あ、今は、悩みたいんだな」
それくらいに、そっとしておくことも大事と言えます。
人間関係でいえば、いつでも全力で気を遣ってばかりだと、互いに疲れるといえます。
そっと側にいる、あるいは、距離をおく。
そういうことも大事といえます。
悩みについても同じことがいえます。
「悩み続けている自分はダメだ」
「悩みを止めないと、気合でなんとかしないと」
そう思って、悩みに入り込めば入り込むほど、苦しさが出てくる場合があります。
「悩みたいんだな」
「あれ、今は、別に悩む気にならないな」
そんな風に、感じるままでいることを許す。
「悩むこと自体を否定して、さらに自分を追い込んでいた。」
そう感じたときは、悩む自分にただ寄り添うという考え方も、心を楽にする上での1つの方法と言えます。
最後までお読みいただきありがとうございます!
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠