自分と相手のできることの偏りを把握する

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。

こないだ、友人と「リアル脱出ゲーム」に参加してきました。
脱出ゲームの参加自体は、2回目でしたが、2回とも脱出に失敗したので、「次こそは、脱出したい!」という気持ちになりました。

さて、今回は、「自分と相手のできることの偏りを把握する」というお話です。

不満や不安が募る日々

マリーゴールドと雨

「できない自分が嫌になる」
「なぜ、あの人は、あんなこともしてくれないのか」

日々を過ごす中で、そんなふうに感じることはないでしょうか。

「できて当たり前なのに」
「あの人は、あれもこれもしない、おかしい」

そう思って、不安や不満が募っていき、苦しくなってしまうものですよね。

普通を求める気持ち

「できて当たり前」
それは、それが普通であり、普通できると思われるものは、できなければならない。

そういう考えから来ているものということができます。

「あの人は、あれもこれもしない、おかしい」
それは、あれもこれもするのが普通であり、普通のことをしていないのはおかしい。

そういう考えから来ているものということができます。

「これくらいはできないと」

そういう自分自身の中にある、
「普通はこうだ」
という思いが、不満や不安を生み出している
ともいえます。

人それぞれの偏りという視点を入れてみる

リラックスできるベッド

たしかに、普通という基準を使うことで、

「これくらいできていれば大丈夫」
という目安になり、安心につながるので、

その普通という基準そのものは、価値のあるものともいえます。

一方で、その基準を過剰に用いすぎると、

「自分はダメだ」
というふうに、自己否定につながったり、

「あの人は、おかしい」
というふうに、他者否定につながります。

それが大きかったり、多いと、つらくなったり、苦しくなったりしてしまいます。

そのため、人それぞれできることの偏りがあるという視点を持つことは有用と言えます。

ある事は、人並み以上にできて、ある事は、全くできない。
そういうふうに、できることに人それぞれ偏りがあるといえます。

「自分は、ここは、できないんだよな、こだわっても仕方ないな」
「あの人は、ここは、できないんだよな、必要以上に求めても仕方ないな」

そういうふうに、個人個人の偏りに応じて、柔軟に考えることにつながります。

もちろん、偏りがあるのだから、自分や相手にそれ以上を求めたいと思ってはいけないというわけではありません。

むしろ、知識や経験により、できることも増えていくものですから、できないことを求めるのも必要といえます。

そうでなく、ただひたすらに、自分が、自分に何でも人並みできることを求めてしまう。

自分ができることは相手もできると思って過剰に求めすぎて、かえってつらくなる。

そんなときは、できることに人それぞれ偏りがあるという視点を意識してみることが、少しでも心を楽にする上で重要であるといえます。

最後までお読みいただきありがとうございます!

「カウンセリングこころの羽・札幌中央店」杉野誠