こんにちは。札幌市にある『カウンセリングこころの羽』の岡本です。
9月に入ったからか日中の暑さと朝晩の肌寒さの気温差が大きくなってきましたね…。
体調を崩してしまうとメンタル面への影響も出てきますので、まずは健康を維持していきたいと思う今日この頃です(汗)
今回のブログでは、『札幌でカウンセリングを受けるなら病院(心療内科、精神科)?それともカウンセリングルーム?』と題しまして、病院(心療内科やメンタルクリニック、精神科)で受けられる“カウンセリング”とカウンセリングルームで受けられる“カウンセリング”の違いや特徴についてご紹介していこうと思います。
似ているようで実は別物…病院とカウンセリングルームの役割や違い
心の悩み、メンタルから来る不調について相談ができるという点では、病院(心療内科や精神科病院、メンタルクリニック)とカウンセリングルームは似たような場所と認識されることも多いかもしれません。
実際には…
・病気や障害について“診断”してくれる。
・症状を抑える薬を処方してもらえる。
・健康保険証の提示による負担軽減ができる。
という点が病院の大きなメリットになる一方で、ここ数年、評判が良い病院ほど混みあっていて予約がとれない傾向があり、初診までの期間が空いてしまうことが多いことや話を聴く時間が少なく、こちらの気持ちを受け止めてもらえているか不安になりやすいなどのデメリットが生じることも特徴の一つかもしれません。
それに対してカウンセリングルームについては、“医療機関”という位置づけではないため、上記のような診断、お薬の処方、健康保険証の提示による負担軽減は受けられませんが、ご相談者さまとカウンセラーとの話し合いのなかで不調の原因を予測したり、対処方法を考えたり、問題解決のヒントを見つけるなど気持ちや考え方に対するサポートをさせていただいております。
病院(心療内科やメンタルクリニックなど)とカウンセリングルームの違いを分かりやすく想像していただくためのヒントとして…
例えば、「風邪」をひいて病院に行く場合、一般的な「内科」へ通院することが多いのではないかと思いますが、診察の際に「どうして風邪をひいたと思いますか?」「きちんと必要な栄養素をとれていますか?」「睡眠時間は十分にとれていますか?」などの質問をされる機会はほとんどなく、「はい、喉が腫れているようなので、炎症を抑えるお薬を処方しておきますね。」「鼻水も気になるなら、そちらの薬も出しておきますね。」というように症状への対処に注目したお話になるのではないでしょうか。
「心療内科」の場合も、ストレスなどの心理的な要因からくる不調に対して、前述の「内科」と同じように症状を抑えるためのお薬の処方をしてくれる場所。
このように考えておくと実際の内容と期待する気持ちのギャップが生じにくいのかもしれません…。
どんな悩み、どんな内容でもOK。それがカウンセリングルーム
カウンセリングルームを初めて利用するときなど、「何を話して良いか分からない…」「上手く話せる自信がないからやめておこうかな…」などと考えてしまうこともあるかもしれません。
実際のカウンセリングでは、できるだけご相談者さまの負担にならないように、カウンセラー側から比較的答えやすい質問をさせていただきながらお悩みの内容やご相談者さまが望んでいるサポートについて教えていただくことが多いです。
『カウンセリングこころの羽』をスタートした当初だと、うつ病に関するご相談が比較的多かったように思えますが、最近だとうつ病関連のお悩みはもちろん、HSPに関するご相談や、アダルトチルドレンや愛着障害(親子関係や人付き合いの苦しさに関するお悩み)、恋愛や失恋に関するお悩みや夫婦関係のお悩み、お仕事に関するお悩み、自己分析や自己理解に関するご相談などなど、とても幅広いお悩みをご相談いただいております。
心理カウンセリングと心理カウンセリング以外への相談の違い
「カウンセリング」とひと言で表現しても、実際には占いやスピリチュアルに近いものから、宗教的な背景を持っているものや、医療機関で医師の指示によって行われるものまで様々です。
エステなどの美容関連のお仕事でも「カウンセリング」という言葉が使われることもあるので、考え出すとよくわからなくなってしまいますね(^^;
例えば、私たち『カウンセリングこころの羽』で行っているカウンセリングは「心理カウンセリング」という位置づけになりますが、医療機関で心理士さんが実施するカウンセリングとの違いは、1回あたりの時間の長さと話題の自由度の違いが大きく異なるポイントかもしれません。
もちろん、場所によって違いがあると思いますので、一般的なケースでご紹介させていただくと医療機関でのカウンセリングは、主に「心理教育」と呼ばれる自分自身の症状や傾向に対する理解を促すための情報共有や考え方の修正になることが多いようです。
例えば、「発達障害」という診断がでた場合に「あなたが苦手なのはこういう場面なので、こういうことに気を付けることが大切ですね。」というようなアドバイスを1回30分程度で聞くことを数回続けてみる…という流れですね。
それに対して私たちのような民間のカウンセリングルーム(医療機関ではないカウンセリングルーム)では、話題の制限は行いませんので、ご相談者さまが日常のなかでどのような体験をして、どのような考え方をしているのか、どんな気持ちになって、これからどんな方向に進みたい(もしくは進む可能性がある)のかを様々な角度からのお話のなかで共有させていただきます。
そのうえで、心理学の理論であったり、脳科学の知識などを基に、様々な方法、様々な心理療法で気持ちの変化や改善点を見つけていく流れが多くあります。
アドバイスの根拠になるものが、「人の心の仕組み」なのか、「その団体や分野の思想」なのかの違いが心理カウンセリングとそれ以外への相談の大きな違いなのです。
結局のところ…どこに相談するべきなのか…
気が付くとものすごく長文になってしまいましたが…(汗)
結論として、自分自身がどこに(誰に)相談したら良いんだろう…と迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時には、『カウンセリングルーム』をお勧めします。
私自身が心理カウンセラーをやっているからオススメしている…というわけではなく(笑)
きちんと理由があります。
①悩んでいるときや迷っているときは、人の言葉に振り回されてしまうことが多い
とくに宗教系の場所に相談してしまうと考え方や思想、生き方に関する助言などになることも多く、結果としてご家族やご友人を巻き込んだ話になることも多いため、そういった特定の思想への偏りがない場所でのご相談がお勧めです。
(宗教などを否定するつもりはありませんが、心が健康であり、冷静な考え方ができるときに必要か否かをしっかり考えることが大切ではないでしょうか。)
②一度通い始めると中断することが難しい場所もある
これは、病院(心療内科やメンタルクリニック、精神科病院など)が当てはまりますが、一度お薬の処方をしてもらうと数か月から数年単位で継続する必要が生じる場合もありますので、まずはカウンセリングルームで相談してみて、「病院のお薬も必要ですね」という話になった場合に通院してみることも選択肢の一つだと考えます。
ちなみに、カウンセリングルームによっては、初回の利用で「回数券」を勧められて継続的に通う必要が生じてしまう場所もあるようなのでご注意を…。
(『カウンセリングこころの羽』では、一回ごとの利用料金お支払いで、次回予約も強制ではありませんのでご安心ください。)
③今の自分にとって最適なアドバイスを考えてもらえる
基本的にカウンセリングルームは、特定の思想や手法に対するこだわりを持っていませんので、ご相談内容やそのときの状況に応じて適切、最適なアドバイスをさせていただいています。
相談内容が変われば、その内容にあわせたサポートを得られることもカウンセリングルームの利点かもしれませんね(^^)
この3つが大きなポイントになります。
カウンセリングに限らず、初めての場所に行くには勇気が必要になるもの…
予約するかしないか悩むこと、迷うことも大切なことではありますが、辛い状態、苦しい状態を抱えていることは心身の健康にも大きく影響してきますので、無理をせずに「まずは相談」「とりあえず相談」「試しに相談」くらいの気持ちで考えてみてくださいね。
カウンセリングこころの羽 岡本教兵