『こころの羽』が考える子育て支援~育児ノイローゼとカウンセリング~

こんにちは。札幌市にある『カウンセリングこころの羽』の岡本です。

本来であれば、子供の幸せを願い、愛情を持って接するはずの「親」が子供に対して暴力をふるう…

そんなニュースを度々、目にする機会があると複雑な心境になって胸を痛めています。

自分が子供を持つ前には「そんなことをするなんて、全く理解できない!」と突き放したような考え方をしていた気がしますが、自分自身が子育てをしてみると「こんなにストレスが溜まるものなのか…」と痛感。
もちろん、虐待や育児放棄などに対して肯定的な発言をするつもりはありませんが、それでも「想像」はできるようになった気がします。

なぜ暴力をふるってしまう親とそうではない親がいるのか

子育ては、恐らく誰にとっても「大変なもの」である反面、すべての親が子供に対して暴力をふるうわけではありません。
では、どんなところに違いがあるか?
ということをカウンセリングの視点から考えてみようと思います。

本来は、「可愛い」はずの子供に対して暴力をふるってしまう場合、いくつかの可能性が考えられます。

可能性① 暴力に対しての敷居が低い場合

もちろん、日常的に「人を殴っている」という方は少ないと思うのですが…
10代や20代の頃も含めて「よくケンカしていた」という場合は、少し注意が必要かもしれません。(すべての人がそうだと言っているわけではありませんので、ご安心ください。)
脳科学を土台に考えてみると「やってはいけない」と思っていることには、ある種の「心理的抵抗」が生じています。

例えば、「人を殴る=警察につかまる=今の生活が壊れてしまう」という認識が強い方は、そもそも暴力をふるわないかもしれません。
逆にそういったイメージができない場合には、過去の体験「人を殴る=嫌な相手を倒せる=ストレスが減る」という暴力自体がある種の成功体験になっている場合は、心理的抵抗が生じにくいということができます。

可能性② 日常的に強いストレスを感じている

前述のケースとは異なる可能性として、「◯◯しなきゃ」や「◯◯するべき」という思考パターンが強い方の場合は、日常的にストレスを感じやすい可能性が考えられます。
とくに育児に対して義母が「◯◯しなきゃダメよ。」などと口出しをしてくるような環境の場合は、プレッシャー(ストレス)を感じやすいといえます。

また、夫が育児に対してどの程度協力的なのかも重要なポイントといえます。

産後はホルモンバランスも不安定になりやすく子供が生まれるという環境の変化が大きい時期なので、「産後うつ」や「育児ノイローゼ」といった状態に陥らないように周囲もサポートしていくことが大切です。

「育児」「家事」は妻の仕事。
と突き放したような考えを夫が持っている場合は、日常的にストレスが溜まりやすい環境です。

可能性③ 子供が思い通りにならない時

これは、通常時であれば「当たり前のこと」だと誰もが考えることかもしれません。

「子供」といっても一人の人間なので、自分の意思(価値観)を持っています。
そして親も当然一人の人間なので、自分の意思(価値観)を持っています。
その2つがすれ違った時、とくに子供の意思が幼さ故の「間違い(わがまま)」だと感じた時に親は強いストレスを感じる可能性があります。

これらの3つの可能性のどれかが強かったり、重なった時に親として「ストレスの限界」を超えたときに「防衛本能」として「苦痛を避ける」=「暴力を振るう」となってしまう場合があるのではないでしょうか。
もちろん、当事者にしか分からない事情が重なる場合やそもそも価値観が歪んでしまっている場合もあるのかもしれません。

しかしながら、ほとんどの場合は子供に対する愛情はしっかり持っているはずなのに親側が「ストレス過多」になることでコントロールが効かなくなってしまう。
それが結果として暴力というカタチに現れてしまうのかなと感じます。

気軽に話せる相手がどれくらいいるか

実際に同じようなストレスでも「耐えられるとき」と「耐えられないとき」の差があるのにはストレス解消の方法を持っているかどうかが重要です。

その中でも気軽にできるストレス解消としては、「愚痴」を聴いてくれる人がいるか。「本音」を話せる相手がいるかということがポイントになるのではないでしょうか。

友達が多いから良い、少ないから悪いという話ではありません。
友達が少なくても話せる場所、話せる相手がいればOKです。
そういった意味では、カウンセリングは非常に便利なサービスといえるのかもしれませんね(^^)

『こころの羽』ができる支援とは

前述のとおり、子育てという「新しいことの連続」=「ストレスの連続」である環境は、日常的なストレス解消が重要です。

カウンセリングルームとして、お話を聴かせていただく中でストレス解消のヒントを見つけたり、今の環境を変化させる方法を見つけたり、サポートできることは色々とあります。

そして、『カウンセリングこころの羽』は、札幌篠路店、札幌中央店ともに北海道から認定された『どさんこ・子育て支援制度』協賛店です。

札幌市や全国の各市町村で配布された『特典カード』を会計時にご提示いただくことで『心理カウンセリングプラン』の初回ご利用を500円割引させていただきます。
(札幌市の場合は、小学生以下のお子さんがいる家庭に『特典カード』が配布されています。)

カウンセリングルームこころの羽-子育て応援の店です
カウンセリングこころの羽は北海道から認定を受けた子育て応援の店です

ご友人やご家族などで「話しやすい」方が身近にいらっしゃる場合は、その方々とお話することでストレスを軽減していくことが大切ですし、もしも、「身近に話しやすい方がいない場合」や話せるけれど「気を使ってしまい逆に疲れる」という場合は、お気軽にカウンセリングをご予約してみてくださいね(^^)

あなたは、日頃のストレスを誰かに話せていますか?

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岡本教兵